行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

ロボット化でつまらない社会に

2017-04-25 21:27:54 | Weblog

日本経済新聞と英フィナンシャル・タイムズ(FT)が実施した共同の調査研究では、人が携わる約2千種類の仕事(業務)のうち3割はロボットへの置き換えが可能なことが分かった。焦点を日本に絞ると主要国で最大となる5割強の業務を自動化できることも明らかになった。

特に工場では77の業務の内、75%が自動化できるとこれまでのロボット化傾向が更に進捗する。その上最近のAI(人工知能)は金融業務まで自動化が進み、65%がロボットに代替できる。米ゴールドマン・サックスでは00年に600人いたトレーダーが株式売買の自動化システムに置き換わり現在は数人に減った。ロボットが苦手なのは意思決定や計画立案にかかわる仕事、想像力を働かせる仕事で、経営幹部や芸術関連の業務は大部分が残る。

人口減少社会の日本にとって、人手不足の解になると見ている。生産年齢人口が50年後に4割減る見通しの日本では、ロボットに任せられる業務は任せて生産性を高めることが国力の維持に欠かせない。


以上が報告の概要で、多くの専門家が人口減少は生産性でカバーできるから心配ないと主張してる裏付けでもある。しかし、現実の自分たちの生活場面を考えると喜んで良いものだろうか大いに疑問だ。現在の労働人口は6600万人それが4000万人弱になり、後はロボット化される現実の仕事場は味気ないものになる。

半導体工場では既に無人化が進み、夜勤などでは広大な工場で従業員1人ということが起きている。保安要員ということで複数勤務にしていると思うが、それが銀行や本社にまで波及すると、ハウステンボスのホテルみたいに先ずロボットが受付や窓口で応対することになろう。職場で今日は一杯やろうということも無くなり、ランチも1人で食べることになるかも。ロボットは飲み食いしないのでマックとか牛丼チェーン、回転寿司、居酒屋などサービス業は縮小し、経済にはマイナスとなる。50年後の日本は殺風景ななんとも面白くない社会になってるのではないか


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