行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

鳩山邦夫という男

2010-03-16 23:41:16 | Weblog
鳩山邦夫衆議院議員が前総務大臣まで務めた自民党を離党し新党結成を目指すという。これまでも新自由クラブをスタートに自民党、民主党など政党を渡り歩いてきた。むかし、自民党の宰相で風見鶏と云われた人がいたが今や自民党から渡り鳥とさえ云われている。

「与謝野(馨・元財務相)さん、舛添(要一・前厚生労働相)さん、みなが一緒になれるよう、私は坂本龍馬をやりたい」と言い、新党結成の理由は「自民党は賞味期限切れ」と説明した。小選挙区制下、荒唐無稽としか言いようがないし、龍馬ファンが憤慨する。自分が賞味期限だとは思わないところがこの人間の特徴だろう。

1999年都知事選挙に旧民主党を離党して立候補、労働組合も推薦した。選挙中私の後輩で、あるNPOに関係しているA氏がNPO会長が鳩山邦夫候補を激励に行くので、当時金属労協事務局長であった私に付き添いで来て欲しいと言ってきた。私の出身の電機連合も鳩山支援に動いていたので、どんな男か見てみようとお茶の水の選挙事務所を訪ねた。

私は「あなたは育ちがよいのでラッシュアワーの経験が無いでしょう。都知事になりたいなら、勤労者の通勤の厳しさを知り、少しでも緩和への努力を示して貰いたい」と申し上げた。

二三日後、昼間の空いている中央線の中を鳩山邦夫と書いたたすきを掛けて駆け回っている姿がニュースで放映され、開いた口がふさがらなかった。これではこの選挙はだめだと思った。結果は石原慎太郎に大差で敗れ2位、3位が今度の騒動で同志と言っている桝添要一だから歴史はおもしろい。
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