行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

イタリアでは名画に堪能 その2

2010-06-18 18:44:07 | Weblog
初めてアッシジを訪れた。旧市街はウンブリア州の豊かな平原を見下ろす丘の中腹にある。周囲の山から取れた石がピンクがかった色をしているため、石造りの街は明るく、他のイタリアの街とは趣が異なる。ここの観光の目玉は聖フランチェスコ大聖堂、フランチェスカの鐘が鳴るといった歌謡曲を思いだし、親しみを感じる。アッシジ出身のフランチェスコ修道士は説教の旅に出て、その様子が聖堂の中の28枚の絵に描かれている。すべてジョットの作品でそのうちの1枚が「小鳥への説教」だ。この絵がここにあるとは見るまで知らなかった。何の教科書に出ていた絵か記憶が定かでないが懐かしい絵だ。
聖フランチェスカ大聖堂


ローマでは、バチカンにあるシスティーナ礼拝堂へ必ずよるべきだろう。ミケランジェロの超人的仕事ぶりにはいつも驚かされる。システィーナ礼拝堂の巨大な祭壇壁画「最後の審判」や天井画、壁面画は全てミケランジェロが数年かけた傑作だ。1990代、日本のテレビ局がスポンサーになり修復が終わり、鮮やかな色が蘇った。巨大なサン・ピエトロ寺院のドームを設計し、有名なピエタの像もミケランジェロは残した。ミケランジェロ自身は彫刻家だと自負し、絵を描くことは消極的で時の法王の命に逆らえず書いたとのガイドの説明だった。
ピエタ像
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