行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

ケビン・メア氏を責める資格があるのか

2011-03-09 18:15:38 | Weblog

米国務省のケビン・メア日本部長(前駐沖縄総領事)が沖縄県民を蔑視する発言をした上、米軍普天間飛行場の危険性を軽視する認識を示したと報道された。普天間基地の移転がまとまる段階で、鳩山前首相が最低でも県外に移転などと無責任にも言ってぐじゃぐじゃにしてしまったことに対しての米国側のいらだちを示したものだ。

基地問題の難しさを日本国民に再認識させる事件だ。最低でも県外と言った鳩山の意図は良くわからないが、沖縄の負担を少しでも肩代わりしようという都府県も市町村もなかったことをもっと深く考えなければいけない。沖縄県民がたかり屋と言うより沖縄以外の日本人はエゴイストとメア氏は言うべきだった。今の日本は北朝鮮の核の脅威を目前にしても危機感は薄い。この平和ぼけは長期にわたる日米安保体制、特に在日米軍の存在が大きい。

私は在日米軍基地の町に住んだことがあるから沖縄住民の大変さが理解できる。幼少の頃の経験だが横田基地では朝鮮戦争時に爆撃機が墜落し、爆弾が爆発、その恐ろしい音と振動は凄まじかった。ソ連が攻めてきたとデマが飛んだ。離着陸する飛行機の騒音だけでなくエンジンテストの騒音でラジオも聞こえず難聴になってしまった。

後年、厚木基地の隣接、大和市に住んだが、ここの艦載機の離着陸訓練の騒音の凄まじさは味わったものでないと判らない。横田基地の時はサンダーチーフ(雷親父)という戦闘機だったが、厚木基地のF15のアフターバーナーをふかす音に比べれば子供の泣き声みたいなものだ。日本の政治は住民が声を出さないと何もやらなかった。当時の首相であった中曽根さんに1度でも大和市に住んで貰いたかった。

今住んでる昭島は依然として横田基地があるが、輸送部隊が主で戦闘機はたまに会議の招集ぐらいの時に来るだけでほっとしている。しかし、F15が来るとそのすごい騒音で大和市を思い出す。

普天間にしても厚木にしても根本的な解決は金が掛かるけれど、海上に基地を建設するしか解決策はないのではないか、昔、造船の組合と浮体空港の建設推進運動をしたことがある。神戸の実験浮体空港を見学したが技術的には問題なく、羽田空港の新滑走路の一部がそれを応用したと聞いている。

最低県外と言うからには超党派で基地問題の解決に邁進してほしい。


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1 コメント

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はじめまして「湯楽の里」・・・ (加藤)
2011-03-10 09:42:24
はじめまして加藤と申します。
googleアラートに「湯楽の里」を設定していてこちらのコメントにつながりました。
「湯楽の里」の近くに住んでます。定年退職して6年ぐらいの年金生活者です。パソコン画面をみながら毎日休日を楽しんでいます。これからも時々ここを拝見させていただきたいと思います。
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