行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

被曝線量計無しでの作業、これまた謎だ

2011-04-01 18:00:12 | Weblog

福島原発での作業員が被曝線量計不足で装着が3人に一人という報道を聞いて耳を疑った。それを東電が認めたということでショックを受けた。まるでこれでは第2次世界大戦末期の神風特攻隊ではないか

原発に関わる放射線業務従事者は今回のような放射線管理の必要な区域では必ず線量計を身につけ作業をしなければならないし、その線量データを放射線従事者中央登録センターに登録することにより各自の被曝線量が積算され、年間の被曝量(通常50ミリシーベルト、今回は緊急事態で250ミリシーベルト)以下での作業が担保されるわけだ。

私もかつて全国の原発を視察に行ったが訪問原発ごとに線量計を渡され、中央登録センターに私のデータが送られ蓄積された。もちろん通常運転されてる原発での視察で被曝線量は微量で自然放射線と大きな違いはなかった。

かつて、全国の原発のサイトごとに被曝量の管理をしていたが、下請け労働者がいくつものサイトを渡り歩くので、年間被曝量がオーバーする危険性があり、個人個人の被曝量を中央の登録センターで全て管理するように法で改められた経緯がある。一人一人に線量計を持たせないで、同じ作業グループ3人に線量計を1台持たせ、後で全作業員の各被曝量をその1台のデータをもって登録したのだろう。そういうことがほんとに出来るのか判らないがいずれにしろ極めて危険なことだ。

線量計が足りないなら全国から何故集めなかったのか謎だ。


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