メジャー、ワールドレディスサロンパスカップはアンダーパーが1人もいない見ていても辛くなる難コース、かつ強い風雨の中、名手が次々と脱落するサバイバルゲームとなった。コースセッティングをした茂木宏美プロ本人も予想していたとおり優勝者スコアはオーバーになった。2打差の単独首位で出た吉田優利(23)が3バーディー、4ボギーの73、最終日1度も首位を譲らずに通算1オーバーで逃げ切り、自身初メジャー制覇となった。
吉田優利は2ラウンドまで3アンダー、3日目からはボギーが先行し、難コースと強風でスコアは崩れ、イーブンからオーバーへ、めげてしまう残り2日間冷静に良く耐えた。自分だけでなく他のプレーヤーも同じ状態だったのだ。
最終日、追いすがる小祝さくらは1打差まで迫ったが、11,12番でボギーをたたき、脱落、これまで54回もメジャー挑戦に失敗したベテラン上田桃子は14番、16番ボギーで脱落、残るは強豪申ジエ、11,14番でバーディをとり、1差に迫った。ところが17番パー5でバーディが取れず、かつ18番ではボギーをたたき、吉田を楽にさせた。吉田は17番で冷静にバーディを沈め上がってみれば申ジエとの差は3打差と拡がっていた。
難コースを象徴するのは予選カットラインが+9で、西郷真央がやっと予選通過した。また昨年の全米女子アマ選手権覇者・馬場咲希は21オーバーの50位でベストアマチュア賞を獲得した。こうした中、吉田優利はこれまで2年間優勝はなかったが昨季は37試合に出場し、2位が5回、トップ10にも19回入り、精神面も含めその安定性が、勝因と言えよう。
特筆すべきはこれまで不調だった賞金女王山下美夢有が最終日ただ1人1アンダーでまわり、7位にくい込み、ようやくエンジンがかかってきたことだ。
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