行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

「虎と翼」の現代版

2024-09-14 22:55:35 | 労働
朝日新聞で、元最高裁判事桜井龍子氏のインタビューが掲載されていた。桜井氏の経験そのものが現代の「虎と翼」だと以下のインタビュー記事から肯ける。
 「壁」のようなものに初めて会ったのは、大学3年生の時でしょうか。卒業後を考えた時、女性には多くの道がないと知りました。司法試験か公務員試験か、の2択でしたね。
 大学の学生課に、求人は山ほど来ているんです。でも言われました。「全部男性用です。女性求人はありません」って。
 つてをたどって民間企業の情報を集めもしました。ある銀行は、女性は短大卒の採用で「4、5年経ったらやめてください」という方針でした。そんな馬鹿な。一蹴しました。

1986年に男女雇用機会均等法が施行するまでの奮闘は大変だったのだと再認識した。桜井氏は1985年までは戦前だったとインタビューで強調している。

というわけで桜井氏は労働省に入った。当時電機連合の役員だった私の知ってる桜井氏は藤井龍子氏でいろいろな課題で労働組合と丁寧に接していただけた。1990年11月には私自身、日米構造協議の一環で労働省チームのメンバーとして、高梨晶教授や新日鐵の阿南副社長(いずれも当時)らとワシントンに乗り込み、日本の大企業の競争力の秘密は人材育成に有りと論陣を張り、米国企業よ見習えと圧力をかけた記憶がある。その労働省チームの事務局として藤井龍子課長は松原坦子局長の下でチームの使命を果たすことに力を注いでくれた。

その後、月日が流れ、2008年最高裁判事桜井龍子氏はあの藤井龍子さんと知って、今話題の「夫婦別姓」を実行していたことが判った。労働省では旧姓で通されたが、最高裁判事では旧姓が使えないというもう一つの「壁」があるのか?


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