行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

夏山の思い出 ミューレンからシルトホーンへ

2010-08-01 18:47:17 | Weblog
 グリンデルワルドからラウターブルンネンを経由してミューレンに行くには,2つの方法がある。登山電車でクライネシャイデックに登り,そこで乗り換えて、ウェンゲンを経てラウターブルンネンへ下りるルート。もう一つはBOB鉄道ツヴァイリュチーネン経由で谷をぐるりと回っていくルート。前者の方がのんびりとアイガー,メンヒ,ユングフラウを眺めながらの行程で、多少時間は掛かるが景色がよいのでこちらを選択した。

ラウターブルンネン(写真)は氷河に削られた深い谷底に位置し、300mを超える絶壁から幾つもの滝が落ち、岩にあたりしぶきは霧となり虹を演出する。虹を見ながら700m近くを一気にケーブルカーで登り,崖の上でミューレン行き登山電車に乗り換える。山の斜面をゆっくりと走り、深い谷の向こうにはユングフラウの雄姿、天気が良かったせいか乗客もただ黙って景色に見とれていた。1時間でミューレンに着いた。


ミューレンは標高1645m、小さな山小屋風のホテルが山の斜面に張り付いている小さな村で、自動車は入れず荷物は手押し車で運んでいた。谷の向こうにそびえるユングフラウと流れ落ちる氷河が村の正面に見え(写真下)、静かなので氷河の崩れる音も聞こえる。日本を出るとき、泊まるならにぎやかなグリンデルワルドよりミューレンの方が良いと友人が勧めてくれたわけがわかった。


ミューレンからシルトホーン2960mへは大型ロープウェイで30分、頂上には回転展望台レストランがあり、食事をしながらベルナーアルプス、アイガー,メンヒ、ユングフラウ,ブライトホーンなど360度最高のパノラマ眺望が楽しめた。ふもとの駅で頂上の天候がライブカメラでわかるようになっているので安心して切符を買えた。http://schiltohorn.twwt.comにアクセスすればインターネットでいつでも頂上のパノラマ映像やライブ映像が楽しめる。ここは「女王陛下の007」の舞台でもあり,レストランにはジェームスボンドランチや彼の好きなカクテル、マティーニまで用意されてる。

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