1月30日のブログでAIチャットGPT登場の衝撃を書いたが、その後世界のグーグルやマイクロソフトなどを巻きこんだ大変なというか歴史的というか狂騒曲を演じている。事実、AIチャットGPTへの1月の月間アクティブユーザー数は1億人に達したとの調査結果をUBSが報告している。
2月8日、マイクロソフトは検索ソフトBeingにAIチャットGPTをより進化させたものを組み込んだ「新しいBeingとエッジウェブの副操縦士」を発表した。ブラッド・スミス社長は、「実際、産業革命は今、知識労働の分野に到来しようとしています」と産業革命に匹敵と強調した。
日本ディープラーニング協会の理事長も務める東京大学大学院の松尾豊教授は「この言語技術は、すべてのホワイトカラーの人たちに影響が及ぶので、インターネットの黎明期かそれ以上に大きなインパクトだと思います」と語っている。
検索王者のグーグルはチャットAI「Bard」を発表し対抗した。また中国の百度(バイドゥ)もチャットAIの「ERNIE Bot(文心一言)」を3月までに一般提供する計画を発表した。
しかし、チャットAI「Bard」紹介イベントの後、グーグル(親会社アルファベット)の株価は8%下落した。Bardとは別に、グーグル本体のWeb検索にもAIが回答してくれる機能を追加し、検索市場を守る決意を示したが、テスターの結果が思わしくなかったことに加え、Bingに搭載されたAIモデルは、検索専用にカスタマイズされた、OpenAIの次世代のモデルで、ChatGPTより優れているとのことでドル箱の検索シェアをマイクロソフトに奪われる恐れが出てきたことが株価へ影響したようだ。
私のブログでの検索元3大エンジンでは、本日グーグルが75%、Beingが15%、ヤフーが10%だが、来年は逆転しているかもしれない。