行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

長崎市長の判断は正しかった

2024-09-20 16:40:08 | 政治
長崎平和祈念式典にアメリカ、イギリス、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、欧州連合(EU)の大使らは出席を見送った。各大使館は、イスラエルがこの式典に招待されなかったためと説明している。

かつて戦争は戦場で行われた。それが第1次大戦からは戦場が拡大し、一般人が居住する都市に拡大した。第2次大戦では原爆投下により無差別に一般市民を大量殺戮したことから「民間人と戦闘員の区別即ち、戦時における文民の保護」を定めたジュネーブ条約第4条が締結された。また、「虎と翼」の主人公三淵嘉子が携わった原爆裁判では『原爆投下は国際的な戦争犯罪』とする判決を下した。

イスラエルのガザ地区への攻撃では無差別攻撃で4万人の文民が殺戮された。このことは原爆での無差別攻撃と規模の差はあるが何ら変わりはない。イスラエルの大使を平和式典に招待しなかったのは長崎市長の正しい判断だ。

更にイスラエルは、通信端末ページャーに爆薬を仕込み使用者が戦闘員であろうと一般市民であろうと無差別に爆発させて命を奪っている。この新しい方法を中東情勢に詳しい英キングス・カレッジ・ロンドンのアンドレアス・クリーグ上級講師は今回の攻撃は「民間人と戦闘員の区別」を定めたジュネーブ条約に違反すると指摘。「国際社会がこの攻撃を非難しなければ、同じ攻撃が繰り返される」と懸念を示したと報じられている。
長崎平和祈念式展をボイコットした欧米の国々はイスラエルの無差別攻撃をストップさせる義務がある。


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