行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

消費税は日本人に合わない

2015-02-18 19:25:33 | Weblog

先日発表された10~12月期のGDP速報値、専門家の予想(3.5%)を下回る年率2.2%の結果だった。前回のマイナスサプライズに続く経済専門家の敗北であった。大きな原因は個人消費が4月の消費税増税で落ち込み、回復が遅れていることにある。3月までの駆け込み需要があるので4~7月期の個人消費や住宅投資は当然大きく落ち込むとみていたが、その影響が12月まで続くとは専門家だけでなくほとんどの人が思ってなかった。

結局10月に予定されていた消費税再増税は延期されたが、実施されていたら目も当てられない結果になっていただろう。5%の消費税が3%アップするだけで長期間消費が落ち込むというのは20%の消費税が普通の欧州では考えられない。食料品などに軽減税率を適用していたらどうなっていただろうか、私はこのブログで8%という食料品への消費税は欧州でも抜き出る高さだと指摘し、5%据え置きを主張したのだが、庶民の反発の強さは政治家や専門家が予想した以上だ。

改めて前回の消費税増税(3%→5%)の時を思うと、あのときは社会保険のアップもあり、増税を含め9兆円の負担が生じ、経済は一気に失速し橋本内閣は瓦解したと記憶している。どうも消費税という大衆課税は日本人に合わないのではないかと考えざるを得ない。ピケティ教授が提唱している所得税の累進化を進めた方が日本経済に良いのではないだろうか。1987年だったか日本の所得税の累進度をゆるやかにし、最高税率を70%から50%にしたが、累進度をそのままにしておくだけで5兆円の財政収入増になると計算した人がいるが、所得格差が大きくなっている現在に適してるというのは皮肉なものだ。


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1 コメント

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日本の消費税は欠陥税 (なり)
2015-10-12 03:13:50
>どうも消費税という大衆課税は日本人に合わないのではないかと考えざるを得ない。

その通りだと思います。
3%の導入時は物品税の廃止や所得税減税など工夫があったので一時的なもので済みましたが
5%の時はなにも考えないでただの増税
結果は散々たるもの・
消費税を導入した基地外政治家は「税率を上げれば税金が湧きでる打ち出の小づちだ」と言ったそうだ。
その結果デフレが15年以上続きました。
そして、デフレ脱却できない中
8%へ増税
基地外沙汰です。
たまたま原油安でこの程度の影響で済んでいますが
原油安が無かったら・・・・
そしてデフレ脱却できないまま10%へ

消費税はお金を使えなくさせる制度です。
全ての国民がお金が使えなくなったら
景気が悪くなって当たり前。

外国はうまくやってる????
消費税の国、経済いいですか?
唯一理にかなってるのが観光国
納税者→観光客
受益者→国民

日本は観光国ではありません
観光客が増えてますけど免税店でバク買いする中国人が増えても日本は潤いませんw
世界一高い相続税は外国の真似をしないで
都合のよいとこだけマネをするニッポン

終わりの始まりな気がするorz
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