文京区立の肥後細川庭園です。東京都から文京区に移管されてた細川家下屋敷の庭園の跡地をそのまま公園にした池泉回遊式庭園です。
文京区のHPから引用させて頂きます。
概要
細川家下屋敷の庭園の跡地をそのまま公園にした池泉回遊式庭園です。目白台台地が神田川に落ち込む斜面地の起伏を活かし、変化に富んだ景観をつくり出しています。湧水を利用した流れは「鑓り水(やりみず)」の手法をとりいれて、岩場から芝生への細い流れとなり、その周辺に野草をあしらっています。池はこの庭園の中心に位置し、広がりのある景観をつくりだし、池をはさんで背後の台地を山に見立てています。その斜面地は深い木立となっていて、池に覆いかぶさるようにヤマモミジやハゼノキの一群が、秋には真っ赤に紅葉した姿を水面に映し出します。山に続く園路は深山の中の自然の尾根道のようです。所々に開けた空き地があり、ベンチが置かれています。もともとそこからは、木々の梢の間から池や低地の町並みを見渡せるようになっていましたが、木の生長とともに森の中にいるような雰囲気となりました。
東京は概ね東京湾に面した低地位(河川の扇状地的)と武蔵野台地が入り組んでいる都内中心部は坂道が多く、その境界地に坂が存在します。東京メトロも初期に設置された路線(銀座線と丸の内線、特に文京区内の丸ノ内線など)は地下鉄ですが、地上に出ている部分が存在します。
1 こちらの肥後細川庭園も目白台地と神田川の傾斜を利用しているとの事です。
引用です。
池泉回遊式庭園
大きな池を中心として、その周囲の園路を歩きながら、広がりのある池や背後の山並みなど様々な風景の移り変わりを観賞出来るように計画された庭園の様式の一つです。肥後細川庭園では、門から入り大泉水への視界が展開されます。そして園路を進むにしたがって、池や背後の山並みの眺めの移り変わりを、また振り返った時、池を借景とした松聲閣の眺めを楽しむことが出来ます。また樹林の中の山道をしばらく登った時、樹間から眺められる大泉水の眺めが印象的です。そして園路にそって池を一周し、最初に見た風景を振り返るように設計されています。
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6 白い柵は神田川の所です。
松聲閣
入口にある建物は松聲閣(しょうせいかく)と呼ばれ、もと細川家の学問所だった建物で、大正時代の建造物です。歴史性を活かした整備工事等を行い、平成28年1月16日(土曜日)にリニューアルオープンしました。施設内にある松聲閣集会室もぜひご利用ください。
7 池を挟んだ対岸からの松聲閣です。
8 松聲閣の玄関です。松聲閣の集会室は一般貸出もしているようです。
9 松聲閣の室内です。
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12 肥後地方に伝わる山鹿灯籠です。山鹿市の山鹿灯籠まつりはこちらです。日本のお祭りは見学に行ってみたいと思わせる地域性があり素晴らしい文化だと感じる。
雪吊りの事がHPに書かれていましたので、大変役に立ちましたので引用させていただきます。
松の雪吊り
毎年11月下旬になると、池畔にある5本の松の枝を都会の水分を多く含んだ重い雪から守るため、わら縄で枝を吊る作業を行っています。張られた縄が、きれいな傘形になっていく様子は見応えがあります。
雪吊りについての一般事項
- 雪国などで行われる雪吊りは、機能を重視した手法(りんご吊り)であり、雪による枝折れを防ぐため目的の枝に縄を直接結びつけます。
- これに対して、肥後細川庭園をはじめ暖かい地方では支柱上の一点から放射状に下がる縄の描く傘型の美しさを鑑賞するために、枝の外周に沿って縄を結びます。
- 外周に沿って結ぶ場合、外周を直線の組み合わせとするもの(江戸川区平成庭園など)と割竹でつくった輪の形にするもの(肥後細川庭園)があります。
- また、支柱上部の飾り(わらぽっち)は、省略されることもありますが肥後細川庭園では、省略を行わずに取付けています。
13 11月の下旬ごろから雪吊り作業を行いようで此方では未だされておりませんでした。新宿区の甘泉園公園では既に施工されていました。
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15 峠の我が家にもありますが、紅葉の美しいナナカマドのようです。
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