北山公園では東村山菖蒲まつりが開催されてました。そこで近所のおばちゃんに「このあと国宝の千体地蔵堂を見に行こうと思うんだけど、敷地の入口が分からない」と尋ねましたれば、「墓地の中を突っ切るのがここからだと最短距離よ」と。地元民ならではのおススメコースを教えてもらいました。
や。事前にGoogle地図やらお寺のホームページやら探したんだけどね。どうにも分からなかったんだよねっ。まさかの事態でしょ?だって、国宝だよっ?普通、自慢するものじゃんねえ?なんで自慢してないんだろ…。ふっしぎ~??
というのはおいといて、東村山市の国宝・千体地蔵堂は、正福寺の敷地の中にありました。
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墓地から来ると、地蔵堂の左手に出ました。もうすぐに国宝とご対面~~。
ん?地蔵堂の前にあるのって…。まさか~~??
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ハイっ!またあった!!
芝増上寺の石燈籠ですっ。
え~、恒例の刻んである漢字をチェックします。まずは右から左へ。
奉献 石燈台
武州 増上寺
文昭院 殿 尊前
正徳二壬辰年十月十四日
従三位下~~。あとは判読不能でした。
解説いきます!
文昭院とは、六代将軍徳川家宣のこと。
徳川家宣は、父が綱重公(綱重の父が3代将軍家光)。7代将軍家継の父です。
続きまして、正徳二年十月十四日とは、まづは1712年。そんでもって、10月14日は家宣の死去した日です。家宣は、50歳で死去しました。将軍の座についていたのは、わずか3年。為政者としては優秀でした。
さて、肝心のこの石灯籠を献納した人物ですが…。画像を拡大して読み取りをがんばってみたのですが、どないもこないも…。
所々読める漢字はあるんですが「豊」「能臣」「大下氏」…意味わからんっ。つーか、もしかしたら大下じゃなく木下かもしれん。
でも従三位下というのは、一般大名の官位が従五位下ですから、従三位というのは、大名より上の人って事になります。ううっ。でも「侍従」とは刻まれてないから、国持ち大名じゃないと思うんだけどな…。
従三位なら、大納言・中納言クラスはあると思うんだけどな。う~~む…。
すみません。ギブアップです。献納者の特定は出来ませんでした。「能」ってえと「能登守」が浮かぶんだけどな。読めないんだよな。ちえっ。
あ。国宝からそれてた。戻ります!
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正福寺の千体地蔵堂は、1952年3月29日に国宝指定されました。
禅宗様仏殿。尾垂木に墨書があり、室町時代の応永14年(1407)の建立とありました。
なんか…。アレに似てる。鎌倉の円覚寺の舎利殿。あれも内部公開日が限られてて外観しか見比べられませんが、一見してはよく似てます。
内部には象の高さが127センチ、台座部分が高さ88センチ。光背の高さ175センチの大きな地蔵菩薩像が待つ荒れてます。でも中には入れない~。見れない~。
説明板発見:正徳寺千体地蔵堂と呼ばれるとおり、堂内には多くの小地蔵尊が奉納されています。
堂内には多くの小地蔵尊が奉納されています。1本造り、丸彫りの立像で、高さが10-30センチくらいのものが大部分。祈願する人は、この像を1体借りて家に持ち帰り、願いが成就すればもう一体添えて奉納しました。
背面に文字のあるものは、約300体。その年号は、正徳4年(1714)から享保14年(1729)のものが多く、奉納者は東村山を中心に、所沢・国分寺・小金井にまで及んでいます。『東村山市教育委員会』
屋根が反り上がった外見は、禅宗様特有のもの。
ちなみに、1933年の解体修理の際、建築当初の杮葺きに戻しました。
ど~しても内部が見たいっ!!
実は年一回、地蔵祭りの時に公開されます。
それっていつ?
実は毎年11月3日の文化の日なのです。
うっ!!
11月3日といえば、東京都の文化財公開ウィークで毎年この日限定で公開されるあれこれを見て歩いてるんだよ~。地蔵堂は東村山市にあるからして、ここへ行くとほぼハシゴ出来ん…。思案のしどころだなあ~。
ちなみに、地蔵堂の建物の外に、こんなんありました!
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これってアレ?なんか…。豪徳寺で大量の招き猫を見た時と似た感動を覚える。
さて。せっかくなので、地蔵堂だけでなく、正福寺にも参拝しておこう。
十三仏像
参道のアジサイ。奥に見えているのが本堂。
本堂脇に、北条のミツウロコの灯籠発見。って事は…。
調べてみたら、正福寺は、鎌倉の建長寺の末寺でした。ならば臨済宗ですね。禅宗様の地蔵堂があるのは理に叶ってます。
あ~もう、この前に見たのがカオスの狭山不動尊だったからな。でもまさかここに増上寺の石燈籠があると思わなかったけど~。
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さて、帰ろうと出口へ向かいました。
帰りに振り返ったら、いい感じでした。
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目視して、石燈籠は3対あります。普通2個1対で献納しますので、石燈籠を注意して見ればよかったなあ…。
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北山公園の花菖蒲観賞の際にはぜひはしごしてみて下さい。徒歩10分程です。ちなみに、正福寺、千体地蔵堂から東村山駅までは徒歩10分ちょっとです。
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や。事前にGoogle地図やらお寺のホームページやら探したんだけどね。どうにも分からなかったんだよねっ。まさかの事態でしょ?だって、国宝だよっ?普通、自慢するものじゃんねえ?なんで自慢してないんだろ…。ふっしぎ~??
というのはおいといて、東村山市の国宝・千体地蔵堂は、正福寺の敷地の中にありました。
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墓地から来ると、地蔵堂の左手に出ました。もうすぐに国宝とご対面~~。
ん?地蔵堂の前にあるのって…。まさか~~??
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ハイっ!またあった!!
芝増上寺の石燈籠ですっ。
え~、恒例の刻んである漢字をチェックします。まずは右から左へ。
奉献 石燈台
武州 増上寺
文昭院 殿 尊前
正徳二壬辰年十月十四日
従三位下~~。あとは判読不能でした。
解説いきます!
文昭院とは、六代将軍徳川家宣のこと。
徳川家宣は、父が綱重公(綱重の父が3代将軍家光)。7代将軍家継の父です。
続きまして、正徳二年十月十四日とは、まづは1712年。そんでもって、10月14日は家宣の死去した日です。家宣は、50歳で死去しました。将軍の座についていたのは、わずか3年。為政者としては優秀でした。
さて、肝心のこの石灯籠を献納した人物ですが…。画像を拡大して読み取りをがんばってみたのですが、どないもこないも…。
所々読める漢字はあるんですが「豊」「能臣」「大下氏」…意味わからんっ。つーか、もしかしたら大下じゃなく木下かもしれん。
でも従三位下というのは、一般大名の官位が従五位下ですから、従三位というのは、大名より上の人って事になります。ううっ。でも「侍従」とは刻まれてないから、国持ち大名じゃないと思うんだけどな…。
従三位なら、大納言・中納言クラスはあると思うんだけどな。う~~む…。
すみません。ギブアップです。献納者の特定は出来ませんでした。「能」ってえと「能登守」が浮かぶんだけどな。読めないんだよな。ちえっ。
あ。国宝からそれてた。戻ります!
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正福寺の千体地蔵堂は、1952年3月29日に国宝指定されました。
禅宗様仏殿。尾垂木に墨書があり、室町時代の応永14年(1407)の建立とありました。
なんか…。アレに似てる。鎌倉の円覚寺の舎利殿。あれも内部公開日が限られてて外観しか見比べられませんが、一見してはよく似てます。
内部には象の高さが127センチ、台座部分が高さ88センチ。光背の高さ175センチの大きな地蔵菩薩像が待つ荒れてます。でも中には入れない~。見れない~。
説明板発見:正徳寺千体地蔵堂と呼ばれるとおり、堂内には多くの小地蔵尊が奉納されています。
堂内には多くの小地蔵尊が奉納されています。1本造り、丸彫りの立像で、高さが10-30センチくらいのものが大部分。祈願する人は、この像を1体借りて家に持ち帰り、願いが成就すればもう一体添えて奉納しました。
背面に文字のあるものは、約300体。その年号は、正徳4年(1714)から享保14年(1729)のものが多く、奉納者は東村山を中心に、所沢・国分寺・小金井にまで及んでいます。『東村山市教育委員会』
屋根が反り上がった外見は、禅宗様特有のもの。
ちなみに、1933年の解体修理の際、建築当初の杮葺きに戻しました。
ど~しても内部が見たいっ!!
実は年一回、地蔵祭りの時に公開されます。
それっていつ?
実は毎年11月3日の文化の日なのです。
うっ!!
11月3日といえば、東京都の文化財公開ウィークで毎年この日限定で公開されるあれこれを見て歩いてるんだよ~。地蔵堂は東村山市にあるからして、ここへ行くとほぼハシゴ出来ん…。思案のしどころだなあ~。
ちなみに、地蔵堂の建物の外に、こんなんありました!
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これってアレ?なんか…。豪徳寺で大量の招き猫を見た時と似た感動を覚える。
さて。せっかくなので、地蔵堂だけでなく、正福寺にも参拝しておこう。
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調べてみたら、正福寺は、鎌倉の建長寺の末寺でした。ならば臨済宗ですね。禅宗様の地蔵堂があるのは理に叶ってます。
あ~もう、この前に見たのがカオスの狭山不動尊だったからな。でもまさかここに増上寺の石燈籠があると思わなかったけど~。
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さて、帰ろうと出口へ向かいました。
帰りに振り返ったら、いい感じでした。
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目視して、石燈籠は3対あります。普通2個1対で献納しますので、石燈籠を注意して見ればよかったなあ…。
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北山公園の花菖蒲観賞の際にはぜひはしごしてみて下さい。徒歩10分程です。ちなみに、正福寺、千体地蔵堂から東村山駅までは徒歩10分ちょっとです。
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