これまた些か旧聞に属してしまうが。
大ベテランの兄弟漫才コンビ「夢路いとし・喜味こいし」の兄、いとしさんが死去された。
8月22日、いとしさんが体調を崩し入院。深厚な状態だったが、看護婦が採尿に来ても「若い方がエエなぁ」と、軽口を叩き周囲を笑わせていたとか。快方に向ったように見えたが、25日の未明に症状が激変、亡くなってしまったという。
相方である実弟の喜味こいし(76)さんが大阪市内で会見。「いとし・こいしは一代限り。一人では何もできんし、漫才はもうしないでしょう」と、漫才引退を宣言されたそうだ。
「兄貴のおかげで、ここまで漫才やれてました。最高の相方だったし、人間的にもエエ男やった」
12歳からコンビを組んできた2人。感傷は測り切れず、加古川市での仕事に出向き。通夜に出席もせず、京都府内のホテルに宿泊。「ええ齢したおっさんでも、子どもや孫の前で、人前で泣くのを見られるのが嫌なので」と、独り悲しみにくれながら酒を飲んだという。
親交が深かった人間国宝の落語家、桂米朝師も会見に同席「最高のコンビだった。本当に惜しい」と最高の賛辞を送った。
週刊誌でも「しゃべくり漫才の灯が消える」と、例によって吉川潮さんがコメント。
「あとは巨人・阪神、こだま・ひびき、くらいになった」「関東では、最近TVに忙殺されているが爆笑問題は舞台にも出てるし地力はある。あとは、元のトップ・ライポくらい」とワケの分らないコメントまで(←そんなにトッポ・ライポ伸びたのか?)。
「板(舞台)の上にコンスタントに乗ってないとダメ」「また、TVで売れたら只の仕切り屋になって大金が舞い込んでくるんだから漫才なんて長続きしない」「長年やってたら仲も悪くなる」「そう云う意味では若手で期待できるのは中川家くらい」と、またまたコメント(←そりゃ、中川家は兄が対人恐怖症だから芸能人の仕切りなんて不可能だし!)。
潮センセ凄いわ!
「いとこい」さんで言うと。正月の「爆笑ヒットパレード」で若手に混じっても熟年の芸で会場の若者を唸らせ。TIM(←「命」ってやる連中ね)目当てでキャーキャーいってた女の子を「ヘェ、こんなお爺ちゃんでも面白いんだ~」と驚かせている雰囲気ありありで。
「年季入った芸の素晴らしさ」を堪能させて頂きました(そう言う意味では「のいる・こいる」さんのスピード感も凄い。50才は余裕で越えていらっしゃるのに!)。
同時期に「ダイマル・ラケット」さんがThe Manzai時代に舞台で掛けてらした漫才も見れ、怪しい凄味に感動。島田紳介も「当時はトロトロして古臭いと思とったけど、とんでもない!凄い!」と感激。
「いとこい」さんも、ゆったりしたペースで「いとし」さんがトボけ。しっかりした「こいし」さんが糾し、つっこむ。そんな芸が確立されて、晩年など「老人ボケ」ネタを導入、ボケてんだか本当はしっかりしててトボケてるんだか分らない「いとし」さんの味が益々ハマっていたのだが。
ただ、残された「こいし」さんが、「いつまでも悲しんでいてはいけない」とし、一芸人としての再スタートを決意されていらっしゃるのが救いか。対談、トークの仕事などは続けていくそうで、ペーソス溢れた軽妙な話術には触れられそうで。それは何よりです。
遅れ馳せながら、夢路いとし師匠のご冥福をお祈り致します。
【試合結果】
◆10/12(四日市市オーストラリア記念館)
○10R
市井将士 判定 坂本健二
大ベテランの兄弟漫才コンビ「夢路いとし・喜味こいし」の兄、いとしさんが死去された。
8月22日、いとしさんが体調を崩し入院。深厚な状態だったが、看護婦が採尿に来ても「若い方がエエなぁ」と、軽口を叩き周囲を笑わせていたとか。快方に向ったように見えたが、25日の未明に症状が激変、亡くなってしまったという。
相方である実弟の喜味こいし(76)さんが大阪市内で会見。「いとし・こいしは一代限り。一人では何もできんし、漫才はもうしないでしょう」と、漫才引退を宣言されたそうだ。
「兄貴のおかげで、ここまで漫才やれてました。最高の相方だったし、人間的にもエエ男やった」
12歳からコンビを組んできた2人。感傷は測り切れず、加古川市での仕事に出向き。通夜に出席もせず、京都府内のホテルに宿泊。「ええ齢したおっさんでも、子どもや孫の前で、人前で泣くのを見られるのが嫌なので」と、独り悲しみにくれながら酒を飲んだという。
親交が深かった人間国宝の落語家、桂米朝師も会見に同席「最高のコンビだった。本当に惜しい」と最高の賛辞を送った。
週刊誌でも「しゃべくり漫才の灯が消える」と、例によって吉川潮さんがコメント。
「あとは巨人・阪神、こだま・ひびき、くらいになった」「関東では、最近TVに忙殺されているが爆笑問題は舞台にも出てるし地力はある。あとは、元のトップ・ライポくらい」とワケの分らないコメントまで(←そんなにトッポ・ライポ伸びたのか?)。
「板(舞台)の上にコンスタントに乗ってないとダメ」「また、TVで売れたら只の仕切り屋になって大金が舞い込んでくるんだから漫才なんて長続きしない」「長年やってたら仲も悪くなる」「そう云う意味では若手で期待できるのは中川家くらい」と、またまたコメント(←そりゃ、中川家は兄が対人恐怖症だから芸能人の仕切りなんて不可能だし!)。
潮センセ凄いわ!
「いとこい」さんで言うと。正月の「爆笑ヒットパレード」で若手に混じっても熟年の芸で会場の若者を唸らせ。TIM(←「命」ってやる連中ね)目当てでキャーキャーいってた女の子を「ヘェ、こんなお爺ちゃんでも面白いんだ~」と驚かせている雰囲気ありありで。
「年季入った芸の素晴らしさ」を堪能させて頂きました(そう言う意味では「のいる・こいる」さんのスピード感も凄い。50才は余裕で越えていらっしゃるのに!)。
同時期に「ダイマル・ラケット」さんがThe Manzai時代に舞台で掛けてらした漫才も見れ、怪しい凄味に感動。島田紳介も「当時はトロトロして古臭いと思とったけど、とんでもない!凄い!」と感激。
「いとこい」さんも、ゆったりしたペースで「いとし」さんがトボけ。しっかりした「こいし」さんが糾し、つっこむ。そんな芸が確立されて、晩年など「老人ボケ」ネタを導入、ボケてんだか本当はしっかりしててトボケてるんだか分らない「いとし」さんの味が益々ハマっていたのだが。
ただ、残された「こいし」さんが、「いつまでも悲しんでいてはいけない」とし、一芸人としての再スタートを決意されていらっしゃるのが救いか。対談、トークの仕事などは続けていくそうで、ペーソス溢れた軽妙な話術には触れられそうで。それは何よりです。
遅れ馳せながら、夢路いとし師匠のご冥福をお祈り致します。
【試合結果】
◆10/12(四日市市オーストラリア記念館)
○10R
市井将士 判定 坂本健二