あるBOX(改)

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内藤大助vs亀田大毅

2007年10月08日 | ボクシング
内藤大助vs亀田大毅

「好カード」とは、とても言えないが。注目の試合ではある。

2007年10月11日、内藤の初防衛戦
世界WBCフライ級タイトルマッチ、いよいよゴングが近付いて参りました。

高い身体能力と、それをコントロールする肉体を構築しつつある内藤(33才)には、実は最年長防衛も掛かってます。

打撃戦に活路を求めるであろう大毅(18才)は、最年少奪取が掛かっている。

亀田3兄弟の二男・亀田大毅にとって、日本人との対戦は初めて。
実力の分からない外国人との対戦が多く、今回の世界戦にも「挑戦資格があるのか?」と疑問も持たれ
やっぱり、メディア誘導の世界戦の印象は間逃れない。

下馬評は内藤有利だろう。
高い身体能力、豊かなバネとスピード、トリッキーさで、これまで強敵と競り勝ってきた王者。
30戦を越すキャリアも、優位の要因でしょう。

亀田大毅は10勝7KO。左フックが主武器。スタミナと耐久力では内藤を上回るとの見方あり。
とは言え、タフな小松をKOした内藤のパンチがマトモに当たれば、効かない保証は無い。

スピードは、案外と差が無いかも。
大毅の「相手が放った右をガードした手で返す」左フック、けっこう速いし。
内藤が悪い癖である「パンチを放って、そのまま体が前に流れる」トコロを右パンチでヤらかしてしまったら、この一発でピンチも有り得る。

「リーチで約10cm上回ってる」たって、普段から懐深いボクシングやってない内藤だから、その辺は余りアドバンテージにならないかも。

大毅が「アウトボックス」してくれば逆にリーチが活きるかも知れないが。
(亀田サイドの「アウトボックス」コメントは、撹乱発言でしょう。“交通事故”を起こしたい大毅が、落ち着いたボクシングして勝てるワケが無い)

大毅の「怖いもの知らず」も要警戒だが、
前日の検診では、「体温36・7度」「脈拍72」「血圧143/80」・・・とイキり過ぎが数値に出ている・・・か。

内藤にとって、もうひとつ怖いのは「油断」か。
引き締める発言を繰り返してるのは、それだけ「有利」の予想が重荷になってるからかも。

「善戦すら許してはいけない」ムードもプレッシャーかもな。
(私だって「スリップ気味でもグラつくな!」と、王者には圧力かけたいし)

まぁ、心情的にはベストファイトともいえる小松戦を越えるパフォーマンスでKO勝ちして欲しいトコロ。

「最短男」と言われる内藤だが
日本タイトル1R最短KO勝ちした時も、「一歩さがって、相手の攻めを呼び込んでカウンターを打ち込む」「再び踏み込む間合いを作る」上手さと落ち着きが見られたから
今回だって倒すチャンスがあっても性急には行かないで欲しい。

「なぶる」とかでは無く、危険を最小限に抑え、ジワジワ弱らせてから料理するに越した事は無い。
「打って下がり」「打ってダック」「打って横へ」・・・これを徹底し、ポンサク戦で少し荒れた右ストレートの軌道を真っ直ぐに修正していれば、9Rあたりでのストップ勝ちが見られるのではないでしょうか。

展開次第では
「18才なのに良くやった」「キャリアの差を考えれば大善戦」と相手側に“言い訳”の余地を与えてしまう事になるのだから。

そんな余地など与えない勝ちっぷりを期待します。
とにかく、ボクシングとして「試合になる」事をお願いしたい。

色んな意味で。