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「題名のない音楽会」で故・伊福部先生の特集

2014年01月19日 | 邦楽
1月19日(日) 9:00からの「題名のない音楽会」は
日本の巨匠(6)として、「伊福部昭生誕100年」を放送してくれました。

放送されたのが
・SF交響ファンタジー第1番 より
・日本狂詩曲 第2曲「祭」 より
・シンフォニア・タプカーラ 第3楽章

故・黛敏郎さん司会時代の「題名のない・・・」に出演された時の伊福部先生も少し見られて感激。

「SF交響ファンタジー第1番」は、ゴジラを始めとした特撮映画のテーマソングを絶妙に繋いだオトク曲。
次から次に出てくる名フレーズに、もう鼻血が出そうでした。



弟子の方々に受け継がれている作曲技法や哲学も感無量。
「無為であれ」
無為の逆は「作為」である。

そして、真のグローバル化には民族性が不可欠である・・・と。

欧州の模倣が主だった当時の日本の作曲法。
それを逸脱したアイヌ的な土着リズムでブッ飛ばし、いきなり初作品で海外の作曲コンクール優勝を果たした伊福部先生。

普通は欧州の作曲法を時間を掛けて学んで、実践して、行き詰って、そして「やっぱり日本人らしい要素が無くてはならない」と気付く物なのだろうが。



伊福部先生は独学で作曲を学ばれた事もあってか、いきなり「その境地」に立たれてしまったワケだ。

まぁ、ストラヴィンスキーやサティを早くから理解・研究されていたというからね。

私なんて当時国内では不評で、長らく演奏されることが無かったという「交響譚詩」を凄いと思って感激したんですが
晩年の伊福部先生は「ロックなどを聴いてビートに馴染んだ世代が私の音楽を分かってくれるようになったんだよね」などと語っておられて、ますます「凄い!」と感激したもんです。

「時代が私に追いついた」と言ってるワケですからねぇ。

今後とも、残された音源を聴いていきたいと、改めて思わさせてくれましたよ・・・。


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