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ポール・ロジャースだけでは無い!ブリティッシュの名ヴォーカリスト達①

2005年12月14日 | 英国ロック
まだまだ終わらぬ私の暴走。

ロジャース先生や、先日また子作りしたロッド・スチュワートが、英国ロックの名ヴォーカリストと言われてますが。



ストーンズのM・ジャガーは言うまでも無く、ブルースやソウルの影響受けた70年代の名ヴォーカリストは、それこそ山ほど居るのですよ(ここでは「黒っぽさ」という意味で、ツェッペリンのR・プラント、The WhoのR・ダルトリー、クリームのジャック・ブルースは除外)。

今回は、それを一気に羅列する所存なので御座います。
なお、プログレ系まで手を伸ばすとキリが無くなるので、ソウルフル系に限定。

また、創世期のメンバー(グラハム・ボンド、ズート・マネー、クリス・ファーロゥ)も、私自身が探求中の上、「黒人スタイルの消化、オリジナル性の確立」と言う意味で除外しときます。

なお、番号は思いついた順番程度で、優劣の順位ではない事を最初にお断りしておきます。



1:スティーヴ・ウィンウッド
「ハイヤー・ラヴ」「ロール・ウィズ・イット」なんて90年代ヒットあり。
 知名度でも稼ぎでも、ロジャース先生より上か。
 元々は60年代に「スペンサー・デイヴィス・グループ」で台頭。
 10代で超名曲「ギミ・サム・ラヴィン」をモノにした天才。
 初めて そのハイトーンシャウトを聴いた時は、本気で黒人ソウルの人かと思いました。
 続くバンド「トラフィック」の2ndも名盤。
 後のP・ウェラーがソロ活動し始めた時、「彼、なかなか良いね」とウィンウィッドさん言ったそうだが。
 そりゃそうだ、歌い方そっくりだし、やってる事もアンタが60年代後半あたりで演ってた事と
 似たような物だもん。



2:ヴァン・モリソン
 60年代「ゼム」で「グロリア」「ヒア・カム・ザ・ナイト」などをカッ飛ばす。
 強烈な野太いダミ声は癖になったら堪らない。
 ソロでも名盤を連発。
 初期のジャズ消化ぶりは圧巻で、1st「アストラル・ウィークス」の意味不明ぶりながらエバーグリーンな
 雰囲気は凄すぎ。それよりは纏まった「ムーンダンス」「テュペロ・ハニー」も、私が少し大人に
 なって凄さが分かりました。
 一人の作曲で、ウン十枚のクオリティ高いアルバム作り続けたコノ人こそ、
 実は本当の天才なのかも知れない・・・。



3:スティーヴ・マリオット
 モッズのアイドル。「スモール・フェイセズ」のフロントとして台頭。
 ハスキーなハイトーンは圧巻。「ハンブル・パイ」で、より米国南部を意識したロックを展開。
 「ホンキートンク・ウーマン」の熱血カヴァーでは、ロジャース先生より こちらに軍配。
 60年代は、モッズ・スーツに見を包み、ファッション・リーダーとしても活躍。
 ポール・ウェラーなどのフォロワーを生んだ。



4:ロッド・スチュワート
「第一期ジェフ・ベック・グループ」一曲目「シェイプス・オブ・シングス」でのガッツ溢れる歌唱に
 ノックアウト。
 ロジャース先生が「英国のオーティス」なら、ロッドは「英国のサム・クック」。
「フェイセズ」での名唱も耳に熱く、「スティ・ウィズ・ミー」だけでなく
「ミス・ジュディーズ・ファーム」のシャウトも素晴らしい。
 バラード・シンガーとして、カヴァー選曲の高いセンスで知られるが、初期のソロ・アルバムでも
 ジミヘンの「エンジェル」を本家以上に歌い上げている。
「セイリング」で有名な「アトランティック・クロッシング」より、ハードな「ホット・レッグス」と
 メロウな「ただのジョークさ」と両面に配した「明日へのキック・オフ」の方をオススメ。
 一番はJ・ベック抜きのJ・ベック・グループ的な「エヴリ・ピクチャー・テルズ・ア・ストーリー」。
 アコースティック風味ながらロックしているのが凄い。



5:ジョー・コッカー
 ダミ声の魅力で言えば、この人でしょうな。
 作曲はダメな人だが、他人の曲でもコノ人の声で歌われれば納得するしかない存在感が凄い。
 出世作からして「ウィズ・ア・リトルヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」だし。
「愛と青春の旅立ち」テーマでの歌唱で、米国人と思われてるが。
 れっきとした英国人で、やはり私は英国時代の方が好き。
(「愛と・・・」の時は酒で荒れて干されてたコッカー。ダメ元で声が掛かっただけとか)
 トラフィックの「フィーリン・オールライト」、レイ・チャールズの「アンチェン・マイ・ハート」の
 カバーは凄すぎ。

――続く


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