「宇宙幻想~COSMOS~ 」
「宇宙3部作」の第2作で、その名の通り宇宙をテーマにしたアルバム。
本作からローランドMC-8などのデジタルシーケンサーが導入されたとの事。
昔、FM放送で流された「アランフェス」に感動した事を思い出す。
成毛滋さんもシンセ演奏した「タンホイザー」など、クラシックの
有名曲やシンセによるSE(蒸気機関車など)、まさに「これぞ
シンセサイザーの音」が詰まった1枚だ。
「シンセの音は冷たく感じる」という声も分かるが、それゆえに
現実離れした夢世界を浮遊する感覚に浸れる。
蒸気機関車の音など、真っ白な厳冬の雪世界を走り、やがて宙を
滑走する「銀河鉄道」が目に浮かぶし、
「シンセは音の絵の具とパレット」と語った富田先生の真骨頂だと
確信できるサウンドの数々が収録されているのだ。
国内盤
1.スペース・ファンタジー
ツァラトゥストラはかく語りき(R・シュトラウス)
ワルキューレの騎行(ワーグナー)
タンホイザー序曲(ワーグナー)
ツァラトゥストラはかく語りき(R・シュトラウス)
2.パシフィック231(オネゲル)
3.答えのない質問(アイヴズ)
4.スター・ウォーズのテーマ(ジョン・ウィリアムズ)
5.アランフェス(ロドリーゴ)
アランフェス協奏曲:第2楽章
6.ソルウェーグの歌(グリーグ)
7.ホラ・スタッカート(ディニク/ハイフェッツ)
8.ソラリスの海(J・S・バッハ)
3声のインヴェンション 第2番(BWV 788)
我汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ(BWV 639)
3声のインヴェンション 第2番
※アンドレイ・タルコフスキーの映画「惑星ソラリス」に
インスパイアされた作品。
「我汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」は映画でも使用された曲。
ライナーノーツには冨田先生自身の解説あり。
しかも、あの糸川英夫博士も寄稿されている!
「冨田勲は、かもめのジョナサンである」なんてコメントが
いかにも時代がかっていて面白い。
「群れを離れる孤独を恐れるより、もっと強い想像への執念に燃えている」
・・・というわけだ。
糸川博士が作った戦闘機のフォルムに憧れた冨田氏。
敗戦で飛行技術の開発が禁止された糸川先生は音響の世界を研究した。
※そこでも学位を取るんだから凄いというか・・・
本作のCDライナーにも「自分が当時研究したテーマはバイオリンの名器
ストラディヴァリウスの秘密だった。近代の工場で作られる楽器との違い。
それが何なのかを解き明かす数学物理的道具、それはフーリエの級数理論
である」・・・と、私なんかにゃ全く理解不能の数式が記載されている。
「こんなのCDのライナーで書くか?」って内容が非常に興味深い。
「物理的にストラディバリウスの音を合成(シンセサイズ)できなかった」
糸川氏は航空工学の世界へ戻り、数々の研究成果を残した。
日本ロケット工学の父と言われた偉人である。
老境手前でバレエを習い、バレエ団に所属したというのも凄い。
出演されたバレエ曲を冨田先生が作ったが、それはシンセ曲だったと。
総合芸術として一般のファンから評論家まで多様な人々を感動させた事。
自分も研究した音響において高いレベルで活動する冨田氏への敬意が、
そのライナーから受けて取れる。
おたがいの尊敬が呼応し、
それが後の「PLANET ZERO」や「Dr.コッペリウス」に繋がると思うと、
本当に感慨深い思いがいたします・・・。
「宇宙3部作」の第2作で、その名の通り宇宙をテーマにしたアルバム。
本作からローランドMC-8などのデジタルシーケンサーが導入されたとの事。
昔、FM放送で流された「アランフェス」に感動した事を思い出す。
成毛滋さんもシンセ演奏した「タンホイザー」など、クラシックの
有名曲やシンセによるSE(蒸気機関車など)、まさに「これぞ
シンセサイザーの音」が詰まった1枚だ。
「シンセの音は冷たく感じる」という声も分かるが、それゆえに
現実離れした夢世界を浮遊する感覚に浸れる。
蒸気機関車の音など、真っ白な厳冬の雪世界を走り、やがて宙を
滑走する「銀河鉄道」が目に浮かぶし、
「シンセは音の絵の具とパレット」と語った富田先生の真骨頂だと
確信できるサウンドの数々が収録されているのだ。
国内盤
1.スペース・ファンタジー
ツァラトゥストラはかく語りき(R・シュトラウス)
ワルキューレの騎行(ワーグナー)
タンホイザー序曲(ワーグナー)
ツァラトゥストラはかく語りき(R・シュトラウス)
2.パシフィック231(オネゲル)
3.答えのない質問(アイヴズ)
4.スター・ウォーズのテーマ(ジョン・ウィリアムズ)
5.アランフェス(ロドリーゴ)
アランフェス協奏曲:第2楽章
6.ソルウェーグの歌(グリーグ)
7.ホラ・スタッカート(ディニク/ハイフェッツ)
8.ソラリスの海(J・S・バッハ)
3声のインヴェンション 第2番(BWV 788)
我汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ(BWV 639)
3声のインヴェンション 第2番
※アンドレイ・タルコフスキーの映画「惑星ソラリス」に
インスパイアされた作品。
「我汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」は映画でも使用された曲。
ライナーノーツには冨田先生自身の解説あり。
しかも、あの糸川英夫博士も寄稿されている!
「冨田勲は、かもめのジョナサンである」なんてコメントが
いかにも時代がかっていて面白い。
「群れを離れる孤独を恐れるより、もっと強い想像への執念に燃えている」
・・・というわけだ。
糸川博士が作った戦闘機のフォルムに憧れた冨田氏。
敗戦で飛行技術の開発が禁止された糸川先生は音響の世界を研究した。
※そこでも学位を取るんだから凄いというか・・・
本作のCDライナーにも「自分が当時研究したテーマはバイオリンの名器
ストラディヴァリウスの秘密だった。近代の工場で作られる楽器との違い。
それが何なのかを解き明かす数学物理的道具、それはフーリエの級数理論
である」・・・と、私なんかにゃ全く理解不能の数式が記載されている。
「こんなのCDのライナーで書くか?」って内容が非常に興味深い。
「物理的にストラディバリウスの音を合成(シンセサイズ)できなかった」
糸川氏は航空工学の世界へ戻り、数々の研究成果を残した。
日本ロケット工学の父と言われた偉人である。
老境手前でバレエを習い、バレエ団に所属したというのも凄い。
出演されたバレエ曲を冨田先生が作ったが、それはシンセ曲だったと。
総合芸術として一般のファンから評論家まで多様な人々を感動させた事。
自分も研究した音響において高いレベルで活動する冨田氏への敬意が、
そのライナーから受けて取れる。
おたがいの尊敬が呼応し、
それが後の「PLANET ZERO」や「Dr.コッペリウス」に繋がると思うと、
本当に感慨深い思いがいたします・・・。
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