あるBOX(改)

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大人計画「イケニエの人」を見て②<br>収穫は平岩紙

2004年12月05日 | 生活
・・・では、今回の「イケニエの人」が全然ダメだったかと言うと、そうでは無く。

ある意味「平岩紙、大フィーチャー」で、紙ちゃんが、それに見事に応えている・・・なんていう嬉しい収穫があったのでした。

他の役者さんは、役ドコロが「これまでのキャリアで出来上がってる」のだが。

新しい血とも言える紙ちゃんは「教授に仕込まれた無表情のアンドロイド風な元娼婦役」を淡々と、または派手に演じてくれているのだ。
派手に、なんつっても表情は無いままカンフーの殺陣をこなしたり。上半身お下着姿になられたり・・・。

ぶっちゃけ「紙のように肌が白いから」との命名理由に納得のお肌だったワケだが。
早い話、コレが最高の収穫だったワケだが(笑)。

若くて、それなりに可愛くて、初々しいのに演じる上手さもある、凄い存在なのではないか?・・・・なんて驚愕する次第で。

この子は、大人計画の救世主なのではないか・・・とまで思う次第で。

劇団ってのは、分裂創立を除きどんなトコロでも最初は全員素人で。
大人計画も、自己表現したいんだか何だか分からない、していいのかコノ人たち・・・みたいな人々でもあったのだが。

売れて、途中参加の人も増えたりすると「演技派」みたいなメンツの比重が増したりして。
「新鮮な異形の面白さ」みたいなのが失われていくのだが。
今回、久々の「純大人陣」で行われた公演でさえ、そんな雰囲気を感じたのだが。

そこに、「マネキンのような異形性」も「若い新鮮さ」も「天性の演技上手」も備えた可愛らしい怪物・・・が入り込んできた。

そんな印象受けるワケで。

若き紙は「大人計画の申し子」のような存在な気がするのよね。

大人創立の頃は一桁台の年だったろうし。「初めてみたのが“ヘヴンズ・サイン”。それに凄い感動して、今でも落ち込んだ時はビデオで見る」なんて凄い事をおっしゃってる。

「ヘヴンズ・サインなんて最近のじゃん!!」
「しかも、ネットに自殺予告する少女の話じゃん!実に嫌な話じゃん!」
「ウチの連れなんて一緒に見に行った後にメシ食ってて情緒不安定になって泣き出したくらい嫌な話じゃん!」
「上演期間中にホントに元ネタになってた少女が自殺しちゃって、女の子役やってた新井亜樹さんは『もう、やりたくない!』と訴え、書いた松尾スズキもノイローゼになり、なぜか松尾の嫁もノイローゼ気味になった、いわく付きのタイトルじゃん」

・・・・なんて感じなんですわ。
そんな話を見て「大人計画に入ろう!」と考え、落ち込んだ時にビデオで見て元気を出し、励みにするという平岩紙!!

なんという娘よ!!恐ろしい娘だわ!!怪物よ、この娘は!!

・・・なんて、宍戸実和公さんに言わせてみたい平岩紙!!

次回は「紙、主役扱い」なんてあってもイイかも。いや、あって欲しい。

キチガイ博士・松尾が作り上げたアンドロイド(もちろんエッチな機能&世界を滅ぼす能力付き)の紙、大人の古株メンバーがエキストラのように虫ケラのように死んでいく中、世界の終末へまっしぐら・・・そんな話が待ち遠しい。

そんな、松尾スズキや大人計画の製作の人が読んだら死ぬほど嫌がるであろう日記を私に書かせる程イマジネーションを刺激してくれる女優さんに成長した平岩紙嬢。

おそるべし紙!!!

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