ＤＶＤ「ヒトラーの贋札」

夏休みの頭、三連休になるとレンタルショップは子供づれで混雑します。しかし、たまたま駅からの帰りふらりと入り、この作品を借りました。

『ストーリー』
第二次大戦中のドイツ・ザクセンハウゼン強制収容所。ナチス・ドイツがイギリスの経済混乱を企てた「ベルトハルト作戦」により、ここに送られた者たちがいた。贋作師、印刷技術者、美校生など数十名のユダヤ系技術者。彼らは“完璧な贋ポンド札”を作ることを命じられる。ポンド札を成功すると次にナチス・ドイツはアメリカドル札を作ることを命じた。やがて彼らは自分の命を守るため使命を全うするか、正義を守るかの究極の選択を迫られることとなる。

○第８０回アカデミー賞外国語映画賞受賞作品。ナチス・ドイツ国家による史上最大の紙幣贋造事件に隠されたユダヤ技術者の戦いの物語です。
強制収容所の中に、彼らのための宿舎と工場が高い塀で囲まれてさらに隔離してあります。
ナチス・ドイツは彼ら技術者の能力を認めており、スプリングに効いた清潔なベットや週１のシャワーが許されていたのです。
ポンド札が成功し大量に印刷される一方、ドル札の贋作を命令される頃から、彼らは世界経済の維持か自分達の命か悩み始めます。
「生き残ること」「今生きていること」の重みがずしんときます。
自分がもしこの立場だったら、やはり今生き延びるため、作業をするでしょう。

ナチス・ドイツが敗北し、ドイツ兵のいなくなった収容所で、武器をとった収容者が「裏切り者」と技術者達を撃とうとすると、「我々はアウシュビッツ収容所から連れてこられた。これが収容者番号だ」と腕の刺青をそれぞれ見せるところが圧巻です。

この作品に出てくる人物が、この原作者だそうです。来日記者会見の様子はこのレンタルＤＶＤには入っていません。私のコレクションに認定されました。特典映像をぜひ見てみたいです。
敗戦直前収容所から運び出された印刷機械とアメリカドル札が、何処かの山の中の湖で発見されてと呼んだ記憶があります。

『１時間前にこの記事を書き、投稿前にＤＶＤ内容のチェックに、作品を検索しようとしてなぜか全部削除してしまいました。大泣きです。やっと落ち着きましたので、再投稿します』