新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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ワンコイン名画「レベッカ」

2008-08-08 19:11:55 | 芸術鑑賞
今週の週刊文春は来週と合併号になっています。夏休み用です。
こんなときよく掲載されるのが企画ものです。この「達人に聞く名画の愉しみ」はイラストレーターの和田誠氏を始め5人の有名人が、5作くらいの彼らの名作中の名作を選んでいます。

私もワンコインDVDシリーズは注目していて、基本的に欲しい作品は既に購入しています。15作くらいでしょうか。
私はこの時代よりも、その後の時代、ハリウッド最盛期の時代であり、フランス映画も元気な頃が一番好きですが、まだ入手できない映画もかなりあります。

さて今回紹介された中から数点を買うつもりで出かけたのですが、買うとなると品切れもかなりあり、結局「レベッカ」だけでした。

ヒッチコックがハリウッドデビューを飾った記念碑的作品です。

でも、それほどの映画ではありませんでした。ヒッチコックは後半の作品(”鳥”頃からでしょうか)の方が好きで何本か持っていますが、この「レベッカ」はつまらなかったです。
アマゾンの感想でも皆さんほめていますが、何故でしょうか。

私の気に入らない点を言いますと。
①アメリカの庶民の娘がイギリスの大富豪と結婚するのですが、アメリカ娘が別世界でおたおたする姿を延々と描いてあり、可哀想で見ていられない。

②執事・メイドなど十数名が慇懃無礼に彼女に接していて、むかついてくる。昔からイギリス人の礼儀のよさの中には、差別的な慇懃無礼さがあると言われてきました。

③ミステリー自体は1940年作品でもあり、簡単なものですが、40年にこんな映画をアメリカは作っていたのには、驚く。

④「鬱蒼とした森の中の屋敷に隠された秘密。それをめぐるカメラがすばらしい」何所がと言いたい。うすっぺらいカメラワークがばたばたしている。

⑤背筋が寒くならない。

出身の英国をヒッチコックが意識しすぎたのではと思います。

次にはウイリアム・ワイラーの「孔雀婦人」を探しています。
コメント
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