新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
写真の無断使用はお断りします

「中干し」勉強させていただきました。

2012-07-25 17:27:58 | ウオーキング
田園地帯に「アマサギ」を探しに行ったときの話です。
車で小1時間のところに、こんなに広い田園地帯があったのかと、いつも自動車専用道路を走っておりました反省をしたのでした。

さてうろうろ歩き回ったのですが、農道にも畦道にもカメラマンの姿はありません。遠くまで見通せますから不思議です。
やっと見つけたグループは、例によって川での「カワセミ」撮影隊でした。

しばらくして出会ったのが、農道の草刈りに来ていた地元の方です。しばらく話し込んでいて出たのがこの「中干し」です。
『「サギ類」がいませんね』と聞いてみましたら、『今、中干しで田んぼの水を抜いているから、餌もいなくなっているから』と言うのです。

みると田んぼの中は水がなく、ひび割れも起きています。周りの田んぼも同様です。

調べてみると、水稲栽培の技術の一つとわかりました。津田物産グループのサイト「お米用語集」によりますと。

『水稲の栽培中に水田の水を一時的に抜いて、土を乾かす作業のことを指します。
水稲は沼地を好む植物ですが、生育期間中終始水につかっている状態では、根腐れを起こしやすいため、地表を空気にさらすことも必要です。このため、田植え1ヶ月後頃に、一時的に水田の水を抜いて乾かす中干しが古くから行われてきました。

中干しを行うと、
1.余分な分けつが抑制される。
2.土が固まって秋の収穫作業がやりやすくなる。
3.土壌中の空気を入れ替えることにより、根の発育が良くなる。
などの効果があります。

近年では中干しの前後の期間にも、さらに細かい水管理を行う「間断かん水」という、お米の品質と収量を上げるための技術が開発され、実施されています。』

なるほど、こんなことをしているのかと勉強になりました。田んぼに水を入れて、田植えをしたらずっと水があるものだとばかり思っていました。あえて水を抜くことで生育を促し、無駄な枝葉を増やさないようにする古くからの技術だそうで、驚きです。
勉強させていただきました。
コメント
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