DVD「J・エドガー」

梅雨の日用のＤＶＤ「J・エドガー」見てしまいました。今日明日は晴れるとの予想でしたが、朝からどんより黒い厚い雲です。
先日の「グッド・ジョージ」はＣＩＡでしたがこちらはＦＢＩフーバー長官の伝記です。

物語】
犯罪そのものを憎む正義心は、彼の立場を脅かすと予想されるあらゆる人間を、極秘の調査からそのスキャンダルを彼の秘密ファイルの収取し保存して行きます。その結果５０年近くＦＢＩ長官の地位に君臨していきます。歴代大統領も彼に一目置かざるを得ないのです。
大胆かつ非情な捜査は非合法すれすれな手法をとっていきます。

でも当時のアメリカの人種差別や、貧富の差、主義の違い、そういった不満のるつぼにあふれる銃器。彼の強引な捜査は必要だったかもしれません。指紋捜査などの科学捜査を導入したのも有名なリンドバーク大佐の子息の誘拐事件を発端に彼が導入したようです。
クリント・イーストウッド監督がなぜこのような映画を撮ったのでしょうか、フーバー長官をほとんど知らない私たちは分りません。

ただ、一人の優秀な人材に権限を持たせ、新しい組織を立ち上げさせるアメリカの行政の考え方に感心します。
日本でも近年、消費者庁とか復興庁とか設立されていますが、関係省庁の寄せ集めで、縦割りの弊害が出ており中々国民はその恩恵に浴せないのです。
人々から恐れられののしられていた彼の伝記は、アメリカの捜査当局のトップまでのし上がった男の伝記でもあるようです。

彼の個人的な性格についてもかなり触れられています。ですからかなり重い映画になっています。



梅雨用のＤＶＤはこれで在庫がなくなりました。また探しに行かなくては。