新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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愛読者の悩み

2016-01-13 18:02:22 | 読書
3年前の引っ越しの際に、殆どの蔵書を始末しました。その後は単行本くらいしか購入しておりません。
蔵書となる作家は少なく、そうなると禁断症状が出てきますので、古本屋で探すことになります。
最近その中で、時代小説に凝りだし、何人かの作者を見つけました。いずれもシリーズ物としてかなり長編になっており巻数も多いのです。
先日完結したのは51巻になります。古本で40数巻探し回って揃えたのですが、結局発行に追いついてしまい終盤は新刊で揃えました。
同じ作家でやはり20巻のシリーズがあります。これも全巻そろえたのです。
どちらも気に入っており、本棚に並んでおります。

新しい作家も見繕っておりますが、数巻読んではどうも違うなと買うのを止めたものも多数あります。
さてここで一つ悩ましいことがあります。

前述の20巻に関して新しく「決定版」が近じか発行されるそうです。その後順次出るそうです。
作者によりますと、『早書きですから、手直し刊行はシリーズの全体像を見直す貴重な機会となります』と言っています。
そこで困るのは読者です。また1巻から買い直すのか、です。これからは新刊で買い直すことになりますが、そこまではどうも踏み切れません。
終活ではありませんが、ものを少なくしなければと整理を始めたのですから。

昔発禁処分になって再発行した本を、新旧比較してみたことがあります。本件についても1巻くらい購入して、作者がどのような点を書き直し取捨したのか関心がないこともありません。蛍光ペンでチェックしてみたいとも思います。1巻だけですが。

このように、最初の全シリーズと「決定版」シリーズが存在する場合、読者は一体どうしたらいいのでしょう。
収集癖のある私は、コンプリートを狙いたいのですが、持ち物整理の虫がダメだと言っております。

本が売れない昨今、作者も出版社もあれこれ考えますね。

愛読者の悩みです。
コメント
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