南湖公園の一角にある風雅な池泉回遊式日本庭園。
松平定信の庭園理念を受け継いだ
日本文化の伝承を体現する有料施設です。
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入園料は320円ですが、呈茶セット料金は780円。
園内にある「松楽亭」では、
書院造の間で抹茶と生菓子を楽しめます。
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この作庭は名君といわれ、その善政の手本を
今日まで示し続けた松平定信の手によるものです。
時代小説などにも登場されるので、
少々親近感の沸く藩主。
「翠楽苑」の名称は「南湖」の緑と、
湖と水に通じる「翠」、松平定信の雅号楽翁の
「楽」よりとって名付けられたそうです。
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面積24,700㎡、中央に池、周囲に遊歩道
(1周約10分)が設けられており、
赤松、楓など59種約4,000本が植えられ
季節の花々や紅葉などを楽しめます。
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9月に訪れたので、萩の花が咲いていました。
万葉集に出てくる草木が
植えられているエリアもあります。
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湧水かと思いましたが、流れの上流部は岩から
水が湧き出すような仕掛けのようです。
あまり例をみない演出にも驚きです。
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福寿草、梅、椿、ツツジ、桜、こぶし、
カキツバタ、古代蓮、シャクナゲ、リンドウ、
四季折々の花を楽しめます。
日本の天然記念物だった兼六園菊桜もありました。
一つの花に花びらが300枚以上つき、
菊の花のように咲く桜を見るために金沢に行ったことも。
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8月初旬に「灯籠茶会」、秋には「十五夜月見会」の開催、
10月下旬~11月上旬には、幻想的な紅葉ライトアップ、
各種演奏会なども実施されているようです。
福島県白河市五郎窪山45-1
2019.9.15