天草は布教期から禁教の転換を確立する
天草四郎を中心とした島原・天草一揆の舞台。
天草に刻まれていったキリシタン史の紹介と
天草四郎が生き抜いた時代を
体感できるミュージアム。
天草四郎の像が建っていますが、
謎多き“天草四郎”の姿形を見た人は少ないとか。
神秘に包まれた人物なだけに惹かれます。

父・益田甚兵衛と母・マルタ(洗礼名)との間に
生まれた益田四郎時貞(本名)。
生まれながらにしてカリスマ性があり、
経済的にも恵まれ、教養もあり、
一揆勢の首領(総大将)を受諾したことで
“天草四郎”が誕生しました。

島原・天草一揆が、自由平等を求めた戦いであったと
今に伝える映像やジオラマには、心を打たれます。
『島原陳』秋の巻の企画展が行われていました。
後世に作成された軍記物語の『島原陳』
一揆の発生から終結まで四部に分けて叙述しています。
連携が取れずに苦戦した幕府軍が兵糧攻めに切替、
食料不足・武器不足が一揆勢を苦しめました。

雲一つない青い空と海を眺めていると
穏やかに時が流れてきたかのようにも感じますが、
まだ母も恋しい十代の少年に背負わせたものが
途方もなく重いものであり過ぎました。
熊本県上天草市大矢野町中977-1
2024.2.17
