まるみのあっちこっち巡り

ー32,000枚を超える写真とともに綴るお出かけブログー

映画 ホームレス ニューヨークと寝た男

2017-02-14 00:29:02 | 映画(劇場鑑賞)
モデルでフォトグラファーのマーク・レイ(撮影時52歳)
彼の秘密の屋上生活に密着したドキュメンタリー。
デザイナーズスーツに身を包むロマンスグレー、
NYで家を持たずに暮らす究極のミニマリスト???

その暮らしぶりを見てみたい雪の予報もなんのその
映画館へと足を運ぶまるみでした。
寒波が押し寄せた日本列島、屋上生活を考えただけでも
見も縮む思い、凍死してしまいそうです。

さて、マーク・レイの寝床は友人が暮らすアパートメントの屋上、
屋根のない寝床で、重ね着をし寝袋にくるまり、
ビニールシートなどに覆われます。

社会から外れていったホームレスとは一線を画するのは、
好きな仕事をし、社交性もあること。

スポーツジムでカラダを鍛え、健康保険にも加入、
健康に気を配っているようでもありますが、
ヘビースモーカー、お酒も好きな様子。

荷物は、ジムのロッカー4個分、シャワーも浴びて、
洗濯、アイロンもかけて身だしなみを整えればナイスミドル。
カフェで食事、時にはパーティーにも出席。

家族や恋人も持たず、何にも縛られない自由な人生。
『自由を追求したら、家は必要なくなっていた』
『悪夢の中で生きる覚悟がいる』とも語っています。

確かに「衣食住」でも住は最後になりますね。
生まれた時も災害時も、まずは衣、落ち着いてから食、
最後に住を考えるように思います。

マンハッタンの平均家賃は2016年現在、1DKが2200ドル~が
相場だそうですが、それを捻出するほどの収入は見込めず、
仕事や自分の価値観を変えることができないマークの選択が、
2008年8月から2014年7月までの6年間、
ホームレスとして過ごしていたということでしょう。

夢を追い求めるのも良いけれど・・・。

「目は口ほどに物を言う」と言いますが、
彼の目は疲労感でいっぱい、幸せには見えませんでした。
屋上生活がバレれば、住居侵入罪で追放されますからビクビク、
どれだけカラダを休められるのでしょう。

まるみは温かい布団にくるまり眠りたい

成功の象徴とも言える摩天楼がそびえ立つ映像と音楽も印象的、
「ニューヨーク・ドキュメンタリー映画祭2014」で
メトロポリス・コンペティション審査員賞を受賞した作品です。

監督:トーマス・ヴィルテンゾーン
出演:マーク・レイ
音楽:カイル・イーストウッド/マット・マクガイア
2014年/オーストリア・アメリカ/83分

ヒューマントラストシネマ渋谷

2017.2.9


映画公開後、屋上生活を追われ、
現在は、マーク・レイ氏は日本で仕事を探しているとか

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