クロスバーテンションの掛け忘れ!これはかなり怖いミスです。
キングポストのあるグライダーでは、クロスバーテンションがかかっていなければ、まず、その形を保つことができず、直ぐにそのミスを見つけることができます。
問題なのはキングポストレス機。この種の機体はクロスバーの摩擦が大きいため、クロスバーテンションがかかっていなくても、その形を保つことができるのです!
形が保たれると言うことは、そのミスに気づきにくいと言うこと!
実際、今まで多くの方がこのミスをやらかしています。
クロスバーテンションを掛けずにフライトするとどうなるか?ハンググライダーは空中で折り畳み傘をしまうかの如く、翼が折りたたまれてしまい、あなたは自由落下の世界へと入ってしまうでしょう。
この恐ろしいクロスバーテンションのかけ忘れのミス。実は、簡単に気づく方法を私は実践しています。
その方法とは、必ずVGの動作チェックをすることを習慣づけることなのです。
クロスバーテンションがかかっていないとき、VGを引くとまったく手応えがなく、スカッと抜けてしまうようにロープが引けてしまうのです!これで、クロスバーのテンションの掛け忘れに気づくことができるのです!
もっとも、このミスは本来プレフライトチェックの時に見つけるべきものなのですが、VGの動作チェックを習慣付ける事により、二重にチェックすることができるので、より安全性が高くなるといえます。