あまり私たち夫婦に会話がないまま朝を迎えます…。
自分もずいぶん大人気なかったな…。
そんな反省をしながら再び夜に。
しかし、女房は対面キッチンのテーブルに、いつものように私の晩酌のための料理を準備していてくれたのでした。
…ごめん……。
さて、なぜウチの地デジ工事では「燕山」の中継局の電波が受信できなかったのか?この問題について何とかその原因を見つけなければなりません。
もちろん、アンテナをいまのまま「東京タワー」に向けながら、弱い電波を増幅するための「ブースター」を取り付けてもいいのですが、なんだか非効率的というか、下品な気がする…。
回答が見つからないまま、何日か後、車を運転しながら何気なく「燕山」の方向に向いている、どなたかのお宅のアンテナを見てみると、ちょっと自分の家のアンテナと形が違う…。
と、いうか、よく見るとUHFアンテナが90度ひねられて取り付けられている。
「アンテナが90度ひねられている。というか、普通水平に取り付けられているアンテナが垂直になっている…。あれ!これってひょっとして!!」
私はこのときようやく気がついたのです。
テレビの電波は水平偏波と思い込んでいたのですが、実は、「燕山」からの地デジ電波は「垂直偏波」だったことに気がついたのです!
これはどういうことかというと、電波には水平波で電波を送る「水平偏波」、垂直波で電波を送る「垂直偏波」、それに、回転しながら電波を送る「円偏波」があり、円偏波には右回りの「右旋偏波」、左回りの「左旋偏波」があります。
BS等、衛星放送等でパラボラアンテナを使うものは円偏波が使われていますが、たいていのテレビの電波には水平偏波が使われています。
頭から「テレビの電波は水平偏波」と思い込んでいた私は、そこいら辺に立っている地デジのアンテナが「垂直偏波」の設定になっていることに気がつかなかったのです!
急いでアンテナの取扱説明書を読み返してみると、端っこの方に小さく「垂直偏波の場合のアンテナの組み立て方…」。の説明があるではないか!
わたしはこのとき、自分の思い込みの怖さにあらためて気がつきました。
そこいら辺に「回答」である地デジアンテナがたくさん立っていたのに、思い込みだけでそれが見えなくなっていたのですから…。
これで地デジが見られるぞ!
私は確信しました…。