進化し続けてきたハンググライダー。
今までこのブログでご紹介してきたようなテクノロジーを駆使し、現在は以下のグライダーたちが飛び回っています。
このブログでもご紹介したラミナールも10代目を迎え、ここまで完成された翼になりました。
セールには一切しわがなく、とても美しい仕上がりで、アルミ製削り出しパーツとカーボン材をふんだんに使い、芸術的ともいえる機体に進化しました。
ソ連崩壊後、航空機技術者たちが立ち上げたメーカーは、高い性能を維持し続け、このGTにまで進化。
VGと連動して、ピッチ安定を適切に保つため、パイロットのフックインポイントを移動させる新しい機構が採用されました。
高い滑空性能はもちろん、バランスの良い翼はサーマル内では高いクライムレートも持たされています。
ハンググライダー会の老舗モイスの最新鋭機。
高性能とともに扱いやすいハンドリングも持ち合わせた、トータルバランスの高い機体です。
翼端部分はカーボン材を多用し、慣性モーメントを抑えて扱いやすい翼に仕上げ、滑空性能も高く癖のない特性の優等生グライダーです。
現在主に競技会で使用されているのは、だいたいこのグライダーたちで、それぞれに非常に高い完成度を持っていると思います。
しかし、しかし実は‥。
前回ご紹介した「RCS」や「ラミナールST」。これら10年ほど前のグライダーと比較し、もちろん細かなところの改良は進んでいるのですが、画期的と言えるような新しいテクノロジーが採用されていないのです‥。
ハンググライダーが登場して約40年。これほど長い間新しく画期的な機構が登場しなかったことは、かつてありませんでした。
しかし、ここにきてひょっとしたら再びハンググライダー界を変えるかもしれない新しいテクノロジーが登場しました。
次回はその機体のご紹介です。