前回では、薪ストーブのセルフビルドに当たり、煙突の組み合わせはとても難しいので、プロにその組み合わせをお願いしたほうが良いことをご説明しました。
しかし、組み立てる方も、一応はそれぞれの煙突の役割を知っておいた方がよく、実際、私の初めての薪ストーブのセルフビルドでは、それぞれの煙突の役割やメンテナンス方法がよくわからず苦労したので、今回は初歩的な煙突の組み合わせ方、および、掃除等のメンテナンス方法についてご説明しておきます。
口元用‥ストーブとの合口専用の煙突です。サイズがいくつかあり、煙突の取出し部分との距離で適当に調整します。
通常はストーブの出口部分をスクリューで固定しますが、煙突掃除時はこのスクリューをはずし、後述のスライド管部分へ押し上げてテープなどで固定。下に袋を受けて上からブラシを通して煤を落としたり、逆にしたからブラシを通したりして煙突を掃除します。
スライド管‥口元用と合わせてトロンボーンのようにスライドでき、口元用を上に押し上げることができます。
この部分の役割として、煙突の全体長の微調整ができること、そして、煙突の熱膨張を逃がしたり、地震による揺れを逃がしたりする役目があります。したがって、他の煙突はスクリューで3から4か所固定することが常識ですが、スライド管だけはスクリューで固定しないようにします。
長円筒‥普通の煙突です。サイズがいくつかあるので、現場に合わせて長さを組み合わせてちょうど良い長さにします。
90度曲がり‥壁だしで煙突を設置する等、90度曲げたいときに使用します。
煙突はなるべくストレートにする方が良いとされています。実際ウチの場合もこれから先の水平部分に煤以外にも灰が積もります。こまめな掃除が要求されますが、雨仕舞については安心ですね。