沼田公園を出て、市街地を歩きます。
校門が冠木門になっている沼田小学校。
ここが、かつて沼田城の大手門があったところなのだそうです。
関ヶ原前夜、軍勢を率いる真田昌幸と、城主真田信幸の留守を預かる妻・小松姫が、ここを挟んで緊張感ある問答を繰り広げたんでしょうね。
この大手門跡からのびる大手道を歩き、JR沼田駅へと戻っていきます。
駅へ戻る途上、小松姫のお墓があるようですので、そこにも寄り道したいと思います。
大手道の脇に立っている、神明宮常夜燈【沼田市指定重要文化財】。
もともとは、現在の沼田駅から上る滝坂の中腹あたりに立っていたそうです。
嘉永5年(1852年)12月に竣工したものですが、明治40年(1907年)12月に現在地に移築されました。
大手道と国道120号の交差点。
今回の旅で、おみやを買おうと決めていたお店です。
萌えキャラが出迎える、洋菓子工房「樫の木」に入ります。
ここのバウムクーヘンは全国的に有名らしく、作家の吉本ばなな女史は「世界一うまい」と絶賛しているのだとか。
なるほど、ドイツ語で「木のケーキ」という言葉のとおり、年輪を重ねていった樫の木のように重厚なバウムクーヘンが、ショウケースに並んでいますね。
そしてバウムクーヘンの中でも一番人気のものが、外側がチョコでコーティングされたチョコレートバウムクーヘンだそうな。
私もチョコレートバウムを求めたのですが、残暑厳しい時節。
チョコのコーティングは無残にも溶けてしまうことでしょう。
そのためチョコレートバウムは販売していないようで、
プレーン・バウムクーヘン(1,300円)を購入いたしました。
一番小さいサイズながら贈答用のものを選んだので、中が見えないですね~。
私もすぐに味見がしたかったので、
170円の切れ端を買いました。
沼田駅に着いたら、さっそく食べてみようと思います♪
大手道から国道120号に曲がります。
いつしか市街地を抜け、河岸段丘を下る坂に差しかかります。
この坂は、遊覧坂というそうです。
沼田駅への分かれ道。
このまま曲がらなければ遊覧坂、曲がれば滝坂に入ります。
遊覧坂と滝坂が分岐する交差点は、利根川方向を見下ろす絶景スポットになっていました。
坂の上から約80メートルの高低差を下り、
JR沼田駅に到着。
あ! 小松姫のお墓参りを忘れてしまいました。
小松姫のお墓がある正覚寺は先ほどの交差点の崖上にあって、遊覧坂からは階段をつたって行けば容易に行けたようでした。
沼田駅のそばにあるコンビニで、
味噌パンなるものを買ってみました。
味噌パン・・・意外とうまい!
パンはもちもちとした食感で、中に入っているお味噌とよく合います。
お味噌はしょっぱいものではなく、味噌団子や味噌まんじゅうで使われている、甘いタイプのもの。
そういえば、味噌まんじゅうも上州名物でしたね。
バウムクーヘンは・・・しっとりうまし!
開封してまず感じるのは、芳醇なアルコールの香り。
リキュールがふんだんに使われているようで、甘みにも品が感じられました。
「真打ち」を味わうのが楽しみです♪
沼田駅の待合室でこの日のランチを食し、電車の到着を待っていました。
沼田の街で、沼田の城で、やり忘れたことがあるのを、このときの私はまだ知らなかったのです。