この日最後の城は、名古屋城【国指定特別史跡】。
観覧料500円を支払い、二の丸へと入ります。
まず見えてくる東南隅櫓【国指定重要文化財】。
十二支で表すと東南は
名古屋城に現存している3基の櫓のひとつです。
清正公石曳きの像。
江戸幕府が成立して間もないころ、徳川家康は名古屋や駿府などの要所に大規模な城を建てる「天下普請」で、西国の外様大名を動員しました。
肥後の大名で熊本城主の加藤清正は尾張出身で、「天下普請」を請け負ったひとりです。
藤堂高虎、黒田官兵衛孝高とともに、築城の名手とされています。
名古屋城一の巨石といわれる「清正石」。
清正自ら音頭をとって民衆に運ばせたといいます。
しかし傍らに立つ掲示は、
「・・・この石塁は黒田長政の丁場であったので、『清正石』というのは単なる伝説であろう。」
と、そっけない記述で一蹴しています・・・。
さて、これから天守に入ろうというとき、他の観光客から「難敵」の存在を耳にします。
「天守閣は午後4時で閉まる」
難敵・閉館時間が攻め寄せてきたというのです!
ここに至ってはとにかく急ぎ天守に上るのみ。
「尾張名古屋は城でもつ」と言わしめるご立派な大天守。
天守閣では日本一の容積を誇ります。
2010年当時は本丸御殿の復元工事をしており、少々興をそぐものも写っておりますが・・・
大天守には入るには、画像左の小天守を経由します。
大天守の中に入りました。
中では刀剣甲冑のほか、金のしゃちほこのレプリカを展示していました。
しかしながら時間がないので、エレベータ(!)を使って速やかに最上階へ上ります。
200万都市・名古屋を眺めます。
中央付近のツインタワーはJR名古屋駅。
とりあえず天守は制覇(?)したので、あとは時間の許す範囲で城内を歩いていきます。
現存する遺構のひとつ、西南隅櫓【国指定重要文化財】。
十二支の方位から、「
天守に目を奪われがちではありますが、歴史的に価値のあるのはむしろこちら。
そうそう、閉館時間になる前に、100名城スタンプをもらっておかなければなりません。
手持ちのガイドブックに従い、正門近くの案内所へ急ぎ歩きます。
44番、名古屋城!
インクがにじんでしまった・・・
シヤチハタの本社がある名古屋で、でシャチハタ式スタンプにてこずってしまいました。
スタンプを確保したところで、落ち着いて城内を巡ろうとした刹那、
まどのゆ~きぃ~~
城をじっくり見て回りたい私にとっては恐怖の「蛍の光」が響き始めました!
こうなっては退却せざるを得ません・・・。
二之丸庭園【国指定名勝】をチラ見するのが精一杯。
「蛍の光」の圧力に屈し、無念の撤退を余儀なくされたのでした。