2 0 1 0 年 1 2 月 2 4 日 ( 金 )
午 後 1 0 時 4 8 分
J R 東 京 駅
「福島二千円台の旅」の城攻め旅から2週間。
3度目の城攻め旅を敢行いたします。
今季購入した18きっぷは、まだ4日分残っています。
そのうちの1日分を、
あえてクリスマス・イヴで使用しちゃいます。
いや、正確にはクリスマス当日なんですけどね。
なんでクリスマス・イヴに城攻め旅に出かけなきゃならないのか!?
それは・・・・・・
信州に行くには、クリスマス・イヴが最適の日だったから。
信州・長野県といえば、本州の中央高地に位置する海無し県。
その気候は、
とにかく冬が寒いのです。
最低気温が0℃以下の真冬日になることもあるという厳冬の地。
下はパンツ、ハーパン、ジーンズ、黒いチノパンの4枚。
上はタンクトップ、Tシャツ、長袖シャツ、ブラウス、カシミヤのコートの5枚。
万全の態勢で、冬の信州に挑みます!!
というわけで立ちの地、今回は
東京駅です。
東京から長野県に向かうには、
長野新幹線という手もあるのですが、この時刻では最終電車が東京を発っています。
もうひとつのルート、それは
中央本線。
中央本線でも、通常の電車では限界があります。
しかしこの時季は、
新宿駅から
夜行列車が出ているのです。
その夜行列車とは、
「ムーンライト信州」です。
「ムーンライト」・・・最初の城攻め旅でも乗車した夜行列車です。
最初の旅の列車は「ムーンライトながら」、東海道線を進む列車ですが、「ムーンライト信州」はその中央線バージョン、とも言い表すことができます。
そして信州に行くのに
聖夜を選ぶしかなかった理由。
それは
この年の「ムーンライト信州」の運転日が金曜日の夜に限られていたからなのです。
年末年始は麻雀大会やら帰省やらでNG、翌年にはさらなる旅の計画も練っていました。
この当時の私は、まぁ、いわゆる、その、ひとりだったので、聖夜に旅立つこととしたのです。
「ムーンライト信州」は、新宿駅を
23時54分に発車します。
これが
18きっぷユーザーにはくせもの。
新宿駅で乗車すると、
0時00分を経過、つまり日をまたいでしまうので、
18きっぷを2日分使ってしまうことになるのです。
0時00分を経過して
最初に停車する駅は立川駅なので、普通の18きっぷユーザーはまず前日に立川まで行ってしまうのです。
あるいは新宿・立川間のきっぷを別に用意しておくようです。
そこで私も、夜行列車の最初の停車駅・立川駅をめざします。
東京駅から出ている中央線は、22時を過ぎても
約4分に1本という過密ダイヤで運行されています。
また、電車は早朝深夜をのぞきすべて快速以上の速達電車です。
その中でもさらに停車駅の少ない、
中央線特別快速電車「中央特快」に乗り込みます。
22時51分、最初の電車・
中央線 中央特快 高尾行きに乗り込み、信州への旅が始まりました。
中央特快の停車駅は、
神田、御茶ノ水、四ツ谷、新宿、中野、三鷹、国分寺、立川と、立川からの各駅です。
ちなみに快速は、神田、御茶ノ水、四ツ谷、新宿、中野と、
中野からは各駅停車になります。
立川まで行くのなら、中央特快に乗ってそのまんま行くことができるのですが・・・
今回は立川までまっすぐ行かず、2つ前の
三鷹で下りちゃいます。
三鷹駅で中央特快を乗り捨てた私は、同じホームの向かい側で通過待ちをしている
各駅停車 高尾行きに乗ります。
この各駅停車は、元は快速電車だったやつです。
この電車だと立川までは、
武蔵境、東小金井、武蔵小金井、国分寺、西国分寺、国立の6駅に停車することとなります。
そしてこの電車でもそのまま立川へは行かず、三鷹の1駅先・
武蔵境で下りてしまいました。
【12/24の乗車記録】
JR東日本 [JC01] TYO 東京駅 2番線 22時51分発
[JC]中央線
中央特快 高尾行き
[JC12]三鷹駅 4番線 23時21分着
[JC12]三鷹駅 3番線 23時22分発
[JC]中央線 各駅停車 高尾行き
[JC13]武蔵境駅 2番線 23時24分着
*所要時間 33分
*移動距離 25.7km *運賃 450円
※運賃は当時のものを掲載しています。
午 後 1 1 時 4 5 分
J R 武 蔵 境 駅 前
武蔵境駅は、
西武多摩川線の乗換駅。
ですが、西武多摩川線にはまったく用はありません。
武蔵境駅前のイルミネーション。
いや~、きれいですね~。
これを見に、わざわざ武蔵境に立ち寄ったんですよ~。
そんなわけはありません。
ではなぜ、武蔵境で下りたのか。
それは、
交通費を限界までケチったため。
拙宅から東京駅までは通勤定期があるので、費用負担はありません。
しかし東京駅から先の中央線は、
費用負担が発生します。
東京・立川間の運賃は、620円。(※旅行当時)
これをもう少し、もうちょっとでも節約できないか。
それは、
夜行列車より1本先に立川に着く電車の、日付が変わって最初に停車する駅を調べ、日付が変わってから18きっぷを使えばいいわけです。
そこで時刻表とにらめっこしたところ、夜行列車
(立川発 0時29分)の1本前の電車は
立川駅 0時21分着の電車であることを割り出します。
そしてその電車が0時00分を経過して最初に停車する駅は、
三鷹駅(0時01分発)と判明しました。
東京・三鷹間の運賃は380円、なんと3分の2になりました。(※旅行当時の運賃です)
しかし、三鷹駅での乗車には問題がありました。
日付が変わってから0時01分の発車までには、いくつかのプロセスを踏まなければなりません。
(1)
駅員が検印の日付を 12/25 に変更する。
(2)日付が変わったことを確認して、18きっぷを駅員に提示する。
(3)駅員が 12/25 の検印を18きっぷに押印する。
(4)改札から中央線快速電車のホームに移動する。
(5)0時01分発の電車に乗車する。
これらの一連の動きを
1分弱で完了しなければなりません。
もし駅員のミスで、
検印の日付が 12/24 のままだったら、当然駅員に抗議の上で訂正をさせなければなりません。
ダラダラと述べましたが、要するに三鷹駅での乗車はリスクが大きいと判断しました。
よって三鷹の1駅先である
武蔵境で、日付の経過を待ったわけです。
東京・武蔵境間は、450円。(※旅行当時)
交通費を4分の3に抑えることができました。
2 0 1 0 年 1 2 月 2 5 日 ( 土 )
午 前 0 時 0 1 分
J R 武 蔵 境 駅
日付は変わり、イエスが復活したとされる12月25日になりました。
武蔵境駅の駅員さんに18きっぷを提示し、駅に入りました。
18きっぷには、しかと「12月25日 武蔵境駅」の検印が押されていました。
クリスマス最初の電車、0時03分発
中央線 各駅停車 高尾行きに乗車。
定刻どおり、
立川駅には0時21分に到着しました。
・・・・・・定刻どおりじゃなかったらヤバかったんですけどね。
次の電車は、0時29分発
快速「ムーンライト信州81号」白馬行きです。
乗ってきた電車の1本後にやってくる夜行列車は、途中の
塩尻駅(長野県)で
中央本線を離れ、北アルプスのふもとにある
白馬駅まで向かいます。
乗客は、私以上の重装備をしている者がほとんど。
この列車は行き先が行き先だけに、冬山登山に臨む強者どもがよく利用するのです。
外は真っ暗で車窓は楽しめないため、車内では眠るだけです。
・・・・・・あまり眠れねえなぁ。
午 前 4 時 3 2 分
長 野 県 松 本 市
J R 松 本 駅
早朝、
松本駅に到着しました。
ホームに下り立つと、きりりと冷え込んだ空気とともに・・・
まつもと~~ まつもと~~~
お上品な声のおばさまが妙に低い声で「松本」と連呼する駅の自動放送で、私は目を覚ましたのでした。
松本といえば、
松本城【国指定史跡】。
その天守は建造当時から残っていて、国宝に指定されています。
松本城に向かうべく、駅の
お城口を出ました。
駅前の繁華街も、この時間はお休みといったところ。
電光掲示板の温度計は0℃を表していましたが、
絶対に0℃以下だよねってくらいに寒いです。
手がかじかんで、痛かったです。
あの電光掲示板、
単に0℃までしか表示できないんじゃねえの?とでも考えてしまいます。
松本は至る所に清水が湧いていますが、水めぐりなんてしようものならただじゃすまなさそうです。
ここは事前に調べておいた、朝4時半でも開いている
「おはしカフェガスト」松本中央店に向かいました。
(※現在は「ガスト」松本中央店に変わっています。さらに24時間営業ではなくなりました)
終電を逃した時に用いた手段、
ファミレスでポテトをオーダーし、食べずに眠り込む手をここでも使い、暖かい場所で夜明けを待ちました。
空が明るくなってきた午前6時半ごろ、店を出て松本城へ歩き出しました。
【12/25の乗車記録】
JR東日本 [JC13]武蔵境駅 2番線 0時03分発
[JC]中央線 各駅停車 高尾行き
[JC19]立川駅 6番線 0時21分着
[JC19]立川駅 6番線 0時29分発
■中央本線 快速 ムーンライト信州81号 白馬行き
松本駅 5番線 4時32分着
*所要時間 4時間29分
*移動距離 209.7km *運賃 510円(乗車券は18きっぷ使用(不使用時 3,570円) 指定席券 510円)
※運賃は当時のものを掲載しています。