2 0 1 7 年 6 月 5 日 ( 月 )
午 前 1 1 時 2 5 分
千 葉 県 某 所
拙 宅 に て
とりあえず買いそろえた
15缶ものサバ水煮。
これらを食べくらべてまいります。
これらすべてを食べていく腹づもりなので、朝から何も食べていません。
そして米飯などは炊かず、サバの水煮だけをひたすら食べていきます。
行程は、まずサバ缶を食べる。
そして口直しに麦茶を1杯飲み、口内のサバの残り香?をかき消す。
次のサバ缶を食べる。
麦茶を飲む。
この繰り返しです。
食べる順番は、まったくのランダム・・・ということも考えましたが、ここではまずメーカー製のものをいただき、次にPB(プライベート・ブランド)製品、最後にメーカーの特別製をいただくこととします。
それではサバ水煮缶食べくらべ、開幕です。
最初のサバ缶は、
いなば水産「ひと口さば 水煮」です。
最初の
サバ缶ピラミッドの頂に置いたやつです。
商品名が「ひとくち~」というだけあって、他のサバ缶とくらべると小ぶり。
そのため価格も一番安いものとなっています。
それでは開缶!
缶を開けると、サバの身がよく見えません。
今回の食べくらべでは、なるべくサバの身の味を確かめていきたいので、余分な塩水は捨てていきます。
塩水を捨てると、ようやく見えてきました。
たしかにひとくちサイズの、小ぶりの身が
4切れ・・・だったのですが、
不注意で1切れをシンクに落としてしまいました。
不注意で3切れになってしまった、いなばのさば水煮。
そして画像ではよくわからないかもしれませんが、この缶詰の特徴として
ショウガが数切れ入っていて、サバの生臭さを抑えています。
実食すると、歯ごたえはあり背骨も入っています。
味は全体的にあっさりした印象。ショウガが入っていることも、それを後押ししているようです。
私はショウガがあまり得意ではありませんので、ショウガはお残しとさせていただきました。
今回の食べくらべでは、
サバの旨味、塩分の濃さ、脂分の濃さ、鯖の生臭さ、身の肉厚さ、お買い得度の6つの観点をチェックしていきます。
いなば「ひとくちさば水煮」の私的評価は・・・
◆サバの旨味 ★★☆☆☆ (あっさりめで、サバの味があまり感じられなかったです)
◆塩分の濃さ ★★☆☆☆ (★が多いほど濃くなります。ショウガが塩味を抑えている感じ))
◆脂分の濃さ ★★☆☆☆ (★が多いほど脂っぽいです。この製品はあっさり目)
◆鯖の生臭さ ★★★★★ (★が多いほど魚臭さがありません。この製品はニオイ対策は万全か)
◆身の肉厚さ ★☆☆☆☆ (食べごたえはありません。内容液もちょっと多いかも)
◆お買い得度 ★★☆☆☆ (量が少なく、液体が多いことを考えると割高かも)
いなば「ひとくちさば水煮」のデータです。購入価格以外は、缶に表記されている内容を転載しています。
栄養分のデータは、1缶当たりのものと100g当たりのものを記載し、黄色文字が缶に表記されている内容です。
▲内容量 115g
▲購入価格 105円(税込、西友にて購入)
▲原材料 さば、食塩、しょうが、野菜エキス、酵母エキス
▲原産国 タイ(日本産さばをタイで加工)
●エネルギー 147kcal/缶
128kcal/100g
●タンパク質 17.7g/缶
15.4g/100g
●脂質 8.3g/缶
7.2g/100g
●炭水化物 0.3g/缶
0.3g/100g
●食塩相当量 1.4g/缶
1.2g/100g
次なるサバ缶は、
ニッスイ「魚介和惣菜 さば水煮」です。
わが国を代表する食品メーカー・日本水産株式会社。
缶詰製品メーカーでは最大手の会社によるさば水煮をいただきます。
開缶すると、サバの魚肉がもうすでに見えています。
これはなかなかボリューミーな水煮が出てきそうです。
液体を取り除くと、先ほどのものとは比べ物にならない大きさです。
缶から取り出した水煮。
皿の中央で大輪の花を咲かせています!
実食すると、うまい。
塩分、脂分、旨味がバランスよく出ています。
大きい肉厚の魚肉は、歯ごたえも十分。背骨は取り除かれています。
難なく完食。さっそく私的評価をしていきましょう。
◆サバの旨味 ★★★★☆ (サバの味を色濃く感じることができます)
◆塩分の濃さ ★★★☆☆ (塩分はちょうど良い感じです))
◆脂分の濃さ ★★★★☆ (こってりの部類に入りますが、嫌味な脂分ではありません)
◆鯖の生臭さ ★★★☆☆ (においますが、きつくはありません)
◆身の肉厚さ ★★★★★ (身が大きく、がっつりさばを食べられます)
◆お買い得度 ★★★★☆ (味は今日イチ。価格がじゃっかん高めなのが残念)
わが御前の評価は第2位ですが、私の中では第1位ですね。
▲内容量 190g
▲購入価格 159円(税込、西友にて購入)
▲原材料 さば、食塩
▲原産国 日本
●エネルギー
302kcal/缶 159kcal/100g
●タンパク質
32.4g/缶 17.0g/100g
●脂質
14.3~26.0g/缶 6.5~13.7g/100g
●炭水化物
0.0g/缶 0.0g/100g
●食塩相当量
1.8g/缶 0.9g/100g
詳細は、「ニッスイ」のホームページへ・・・といいたいところですが、なぜか商品紹介にこの製品がありませんでした。
「ニッスイ」さんはこのサバ缶をあまり押してはいないようですね・・・。
3番目にいただいたのは、
田原缶詰「ちょうした 鯖水煮」。
田原缶詰は銚子にある缶詰会社で、「ちょうした」のブランドによる缶詰が有名です。
なかでもさんま蒲焼の缶詰は、田原缶詰が元祖とされています。
「ちょうした」とは、「
銚子」の「
たわら」という意味だそうです。
「ちょうした」のサバはいかがなもんでしょう?
開缶すると、魚肉を覆う内容液。
液体は油膜で覆われていて、脂分が強そうな感じが目でわかります。
内容液を捨てると、サバの身が3.5切れほど入っていました。
NO PHOTO
皿に盛った画を取り忘れてしまいました!
他のサバの画像を使い回し・・・潔く非を認め、「ちょうした」のサバ水煮をレポートしましょう。
この水煮は、味付けがやや強い感じがしました。
魚肉の歯ごたえは普通といったところです。背骨は入っています。
私的評価は・・・・・・
◆サバの旨味 ★★☆☆☆ (サバの旨味はあまり印象に残りませんでした)
◆塩分の濃さ ★★★★☆ (やや塩っぽいかも)
◆脂分の濃さ ★★★★★ (かなり脂っぽいです。魚肉の旨味を消しているかも)
◆鯖の生臭さ ★★★☆☆ (においますが、きつくはありません)
◆身の肉厚さ ★★★☆☆ (大きくもなく、小さくもなく、といったところ)
◆お買い得度 ★★★☆☆ (店によっては安く買えますが、私は高いところで買ってしまいました)
やはり「ちょうした」の本領はサンマなのかもしれません。
▲内容量 150g
▲購入価格 162円(税込、イオンにて購入) (※BigAで103円で売っていました)
▲原材料 さば、食塩、野菜エキスパウダー
▲原産国 日本
●エネルギー 245kcal/缶
163kcal/100g
●タンパク質 23.7g/缶
15.8g/100g
●脂質 16.5g/缶
11.0g/100g
●炭水化物 0.2g/缶
0.1g/100g
●食塩相当量 1.5g/缶
1.0g/100g
4食目は、
極洋「さば水煮」です。
キョクヨー(極洋)は、日本水産(ニッスイ)、マルハニチロにならぶ大手の水産会社です。
製品は業務用が多いためか、メディアに露出する機会が多くなく、知名度はいま一つかも。
缶詰は家庭用の製品も手がけており、今回いただく「さば水煮」もそのひとつです。
開缶すると、すでに魚肉が見えています。
内容液を除いた姿。液体によるカサ増しがないのは好感できますね。
大きなかたまりのサバ4つを皿に盛ります。
今日イチのボリュームです。
実食すると、味もなかなかバランスよく、すでに3食いただいた身の私でも、抵抗なく味わえました。
◆サバの旨味 ★★★★☆ (しっかりとしたサバの旨味を味わえます)
◆塩分の濃さ ★★★★☆ (こちらはやや塩味がきいた製品です)
◆脂分の濃さ ★★★★☆ (脂分もありますが、きつくはないです)
◆鯖の生臭さ ★★★☆☆ (におうものの、正常の範囲内です)
◆身の肉厚さ ★★★★★ (大きいです。内容液でカサ増ししていないのもGOOD)
◆お買い得度 ★★★★★ (コスパ良し。味もなかなかでお買い得)
わが御前イチオシのサバ缶。御前はこれをほぼ毎日夜に召し上がっているのだそうな。
私がいただいた中でもナンバー2の味、そして優れたコスパが、御前の歓心を得ているのかもしれませんね。
▲内容量 190g
▲購入価格 105円(税込、イオンにて購入)
▲原材料 さば、食塩
▲原産国 日本
●エネルギー 215~454kcal/缶
113~239kcal/100g
●タンパク質 31.9g/缶
16.8g/100g
●脂質 9.5~36.1g/缶
5.0~19.0g/100g
●炭水化物 0.2g/缶
0.1g/100g
●食塩相当量 1.7g/缶
0.9g/100g
胃袋もややきつくなる5缶目は、
はごろもフーズ「さばで健康 水煮」です。
静岡の清水に本社があるはごろもフーズは、シーチキンで有名ですね。
さて、はごろもフーズ製のサバ水煮は、通常バージョンの製品もあるのですが、近所のスーパーに置いてありませんでした。
そのため、はごろもフーズだけ、やや「変化球」気味の製品を扱うことになってしまいました。
通常バージョンのサバ缶もいずれ入手して、レポートをしていく予定です。
開缶すると、内容液で魚肉が見えません。
中身はこんな具合。
NO PHOTO
やってしまいました!
2度目の撮り忘れ。
早々に食べてしまったのでした。
口にすると・・・・・・旨味のないシーチキンを食べたような印象です。
◆サバの旨味 ★★☆☆☆ (サバの味はあまりを感じられませんでした)
◆塩分の濃さ ★★★☆☆ (ある程度の味付けはなされていました)
◆脂分の濃さ ★★★☆☆ (栄養価の割には脂分もなくはない印象を受けました)
◆鯖の生臭さ ★★★★☆ (ニオイについても、サバが前面に出ていない感じがしました)
◆身の肉厚さ ★★★☆☆ (サイズはいたって普通)
◆お買い得度 ★★☆☆☆ (コスパは並、といったところ)
5食目でそろそろサバに飽きが来るころなので、それが評価に影響を与えているのかもしれないですね。
コンディションの良い時に再挑戦しようと思います。
▲内容量 160g
▲購入価格 138円(税込、イオンにて購入)
▲原材料 さば、食塩
▲原産国 日本
●エネルギー
198kcal/缶 124kcal/100g
●タンパク質
26.6g/缶 16.7g/100g
●脂質
10.1g/缶 6.3g/100g
●炭水化物
0.2g/缶 0.1g/100g
●食塩相当量
1.8g/缶 1.1g/100g
サバを食べるのがきつくなってくる6食目は、
宝幸「さば水煮」です。
水産品の加工製造が本業ですが、一時倒産し、日本ハムの完全子会社となって復興しています。
現在はフリーズドライ食品など非水産品の製品が主力となりつつありますが、今回は宝幸の本分ともいうべきものをいただきます。
開缶すると、内容液の下に魚肉を確認することができます。
内容液を除くと、4切れのサバが登場。
なかなかの大きさですが、少々身崩れしているようです。
皿に盛った水煮。
かなり脂っぽく、また塩分が控えめなせいか、サバのにおいが少し強く感じました。
◆サバの旨味 ★★★☆☆ (サバの味を感じられる一品です)
◆塩分の濃さ ★★★☆☆ (★2.7くらいのやや薄味です)
◆脂分の濃さ ★★★★★ (なかなかに脂っぽい。後味に影響するかもしれません)
◆鯖の生臭さ ★★☆☆☆ (少々においます。脂が強いからでしょうか)
◆身の肉厚さ ★★★★☆ (肉厚のサバが入ってます)
◆お買い得度 ★★★☆☆ (コスパはいいです)
価格は安いものの、そこそこクセがあるように感じました。
まぁ、サバ水煮自体クセのある食べ物のように思いますがね。
▲内容量 190g
▲購入価格 106円(税込、業務スーパーにて購入)
▲原材料 さば、食塩
▲原産国 日本
●エネルギー
339kcal/缶 178kcal/100g
●タンパク質
29.6g/缶 15.6g/100g
●脂質
24.5g/缶 12.9g/100g
●炭水化物
0.0g/缶 0.0g/100g
●食塩相当量
1.4g/缶 0.7g/100g
もうサバは食べたくない・・・が、残り1個のメーカー品なので無理して食べます。
この日最後のサバ缶は、
マルハニチロ「さば水煮」です。
マルハニチロは、遠洋漁業の大手・マルハと北洋漁業の大手・ニチロが合併した会社で、水産加工業ではニッスイに並ぶ大手です。
マルハはもともと大洋漁業といい、野球の「大洋ホエールズ」のオーナー企業でした。
開缶すると、ひたひたに入っている内容液。
内容液を除くと、しっかりした肉厚のサバが現れました。
お皿に盛り、実食。
あれだけ水煮ば~~っかり食べた割には、スムーズに口に入れることができました。
味は濃いのですが、サバ自体がうまかったです。
◆サバの旨味 ★★★★☆ (サバのうま味がしっかり込められています)
◆塩分の濃さ ★★★★☆ (塩味は普通よりもじゃっかん強めですが、決してしょっぱいものではありません)
◆脂分の濃さ ★★★★☆ (脂分も濃く、全般的にサバが強めの一品です))
◆鯖の生臭さ ★★★☆☆ (ニオイは普通といったところ)
◆身の肉厚さ ★★★★☆ (身は肉厚ですが、内容液がやや多めか)
◆お買い得度 ★★★★☆ (コスパも悪くなく、味もいいのでおすすめ)
さすがは安定のマルハです。ふぅぅ。
▲内容量 190g
▲購入価格 138円(税込、西友にて購入)
▲原材料 さば、食塩
▲原産国 日本
●エネルギー
322kcal/缶 169kcal/100g
●タンパク質
27.3g/缶 14.4g/100g
●脂質
23.5g/缶 12.4g/100g
●炭水化物
0.3g/缶 0.2g/100g
●食塩相当量
1.9g/缶 1.0g/100g
午 後 1 時 0 0 分
こ の 日 の 食 べ く ら べ 終 了
最初は「15缶全部食ってやる!」と意気揚々と始めたこの企画。
キツイ。
気持ち悪い。
このまま私は横になり、この日の休日を棒に振ったのでした。
調査方法を再検討して、近日中に残りのサバ缶に挑む所存です。
「サバ水煮缶食べ比べコンプリート!」・第3話に続く。