先週の沼田城&名胡桃城の登城に続いて、9月最初の土曜日も城攻めに赴きます。
旅の出発地は、おなじみとなってきましたJR柏駅。
私自身、柏に引っ越してから1年がたち、すっかり生活の一部となってきましたね。
今回は東口から、柏高島屋ステーションモールを仰ぎつつ、駅へと入っていきます。
今回の旅最初の電車は、5時38分発 常磐線 快速電車 勝田行きです。
鬼ヅモ大会前に登城した土浦城や笠間城と同じ方向ですが・・・今回はもっと先へとまいります。
笠間城のリベンジは、今回はしません。
リベンジといえば、私は様々な事情により登城を未完とせざるを得ず、涙を呑んで引き返す場面が多々ありました。
振り返ってみると・・・
姫路城・・・・・・2回登城したが、2回とも大修復期間だったため天守閣に入れず。
観音寺城・・・・・・夕刻だったため登城を見合わせ、スタンプのみゲット。
湯築城・・・・・・次に登城する今治城の登城時間を考慮し、スタンプゲットのみ・・・だったのに私のカン違いで列車の発車時刻を1時間以上早く見積もってしまう。(ホントはしっかり登城する時間があった。西条北条事件)
久保田城・・・・・・「北日本完全制覇」と銘打ったが旅行日数が足らず、通過を余儀なくされる。
本佐倉城・・・・・・スネークの大好きな私が、マムシにおびえて退去。
笠間城・・・・・・ヤブ蚊の大群を前に、あえなく撃沈。
唐沢山城・・・・・・携帯の気象レーダーを見て雷雨に遭いそうだったので取りやめ、忍城に転進。
岩櫃城・・・・・・到達予定時刻が夕刻になりそうだったので、登城を断念。
こういった城は必ずリベンジするのが義務というもの。
そして今回は・・・
城攻め旅第2弾「福島二千円の旅」にて門前払いを食らった白石城のリベンジを最終目標といたします。
昔話でやや尺を稼いでしまいましたが、進路を北にとり水戸方面へ。
そういえば水戸も久しぶりですね~、水戸の手前の友部まではよく来ていましたが。
友部から先の常磐線は、「城攻め」空白地帯。
この日最初の攻略は6時47分、内原駅で加倉井館(水戸市)を攻略。
続いて6時51分、赤塚駅で河和田城(水戸市)を攻略。
6時55分、偕楽園駅付近で見川城(水戸市)を攻略。
この日最初の浪人、佐竹義堅、佐竹義久、江戸忠通、車
水戸駅に到着。
電車はひとつ先の勝田駅まで行くのですが、水戸駅から北へ向かう始発電車が出るので、ここで乗り換えます。
今度の電車は、7時03分発 常磐線 普通電車 いわき行きです。
発車標を見ると、「仙台」の表記が復活しています。
(平成26年に水戸城を訪れたときは、「仙台」の表記は隠されていました)
常磐線の不通区間は、福島県の富岡駅から浪江駅までを残すのみとなりました。
東日本大震災からの復興はまだまだ道半ばではありますが、常磐線の完全復活まではあと少しのようですね。
さて水戸駅では、
日本100名城・第14番、水戸城攻略!
さらに武熊城、吉田城(いずれも水戸市)と勝倉城(ひたちなか市)も攻略できました。
水戸城主・佐竹義宣登用!
水戸の殿様といえばやはり「水戸黄門」徳川光圀があまりにも有名ですが、関ヶ原の戦い以前は佐竹氏が水戸のお殿様でした。
佐竹義宣は関ヶ原では石田三成に味方し、徳川家康に援軍を派遣しなかったため、戦後秋田に移されてしまいます。
その腹いせに、水戸の美人という美人を秋田に連れ去ってしまい、そのため秋田は「三大美人」、水戸は「・・・・・・・・」となってしまった、とか。
電車は水戸駅を定刻どおりに発車。
那珂川を渡り、水戸市からひたちなか市へ。
7時12分、佐和駅で多良崎城(ひたちなか市)と南酒出城(那珂市)を攻略。
7時17分、東海駅で石神城(那珂郡東海村)と額田城(那珂市)を攻略。
電車は日立市内に入り、7時24分に茨城屈指の難読駅・・・
大甕駅へ。
7時35分、日立駅で助川城(日立市)を攻略。
7時49分、高萩駅で松岡城(高萩市)を攻略、戸沢政盛を登用。
7時57分、磯原駅で車城(北茨城市)を攻略。
戸沢政盛は角館(秋田県)の殿様でしたが、関ヶ原後、高萩に移されてしまいます。
その後山形で最上氏が改易になると新庄に移り、戸沢家は明治維新まで代々新庄を統治することとなります。
茨城県最後の駅・大津港駅を過ぎると、常磐線の車窓から太平洋が見え始めます。
景勝地・
しばし海沿いを走り、トンネルを過ぎて海から離れると県境を越え、福島県いわき市内に入ります。
8時09分、福島県最初の駅は屈指の難読駅・勿来駅。
「なこそ」・・・「勿」の字が「な」で、「来」が「こ」だとして、「そ」って何よ???
かつて国語の古文の時間に、「な***そ」で「***してはいけない」という文法を習いました。
なので「なこそ」は、「来てはいけない」という意味があります。
朝廷の支配が東北地方に及んでいない奈良・平安時代においては、未開の地の入口であるこの地は、まさに「来てはいけない」地だったのです。
歴史と古典のお勉強にもなる勿来駅を後にして、電車はいわき市内を走ります。
かつては、日本一面積の大きな市であったいわき市。
(平成の大合併を経て、現在日本一面積の大きな市は岐阜県高山市。いわき市は12番目)
いわき市最初の駅・勿来駅から26分かかって、
8時35分、終点・いわき駅に到着しました。
先ほど述べたとおり常磐線はこの先に不通区間があります。
白石城のある宮城県に到達するには、ここで列車を乗り換える必要があります。
今度の列車は、8時41分発 磐越東線 普通列車 郡山行きです。
磐越東線は磐城・越後を結ぶ路線の東側、いわき駅・郡山駅間を結ぶローカル線。
乗車するのは大学生のとき以来・・・・・・時の流れは恐ろしや。
列車はキハ110系気動車というそうですが、大学のときもこんな感じの車両だった気がします。
なんとなく時代に取り残されてしまったような感じがします。
いわき駅でも「城攻め」。
磐城平城、高久の古館(いずれもいわき市)と真壁城(双葉郡富岡町)を攻略。
佐竹貞隆、岩城重隆、岡本顕逸、佐藤好信の4人を登用できました。
8時41分、磐越東線の気動車は定刻どおりいわき駅を後にしました。
はじめのうちはいわきの市街地を走る列車も、ものの数分で田園地帯に。
人家もまばらになっていきます。
9時01分、いわきから3駅目の江田駅。
山川迫る小さな集落にある無人駅ですが、駅前のお食事処の寂れ具合を見ても、時代に取り残された感じを覚えます。
その先は人家も途絶え、渓流沿いを進んでいきます。
川の名前は夏井川というそうです。
車窓に見える夏井川渓谷。
川を離れれば、田。
田を離れれば、川。
東北地方第2の人口を誇る市とは思えないような景色とともに、いわき市を脱出します。
「城攻め」は・・・9時20分、夏井駅で小野城(田村郡小野町)を攻略しました。
このあたりはあまりお城がなかったのでしょうね。
なにやら川沿いに並木が立っているように見えます。
夏井千本桜という桜の名所なのだそうです。
ここを過ぎると
小野新町からは徐々に乗客が増え、車窓にも町が見え始めます。
10時05分、
三春駅に到着。
白石に行く前にここで下車し、この日最初の登城へと向かいます。
【今回の乗車記録】
JR東日本 [JJ07]柏駅 4番線 5時38分発
■常磐線 快速 勝田行き 10両
水戸駅 4番線 6時58分着
水戸駅 3番線 7時03分発
■常磐線 普通 いわき行き 10両
いわき駅 2番線 8時35分着
いわき駅 6番線 8時41分発
■磐越東線 普通 郡山行き 2両ワンマン
三春駅 2番線 10時05分
*所要時間 4時間27分 (移動時間 4時間16分 乗換時間 11分)
*移動距離 256.2km
*運賃 18きっぷ使用(使用しない場合、4,750円)