野沢温泉であっちぃひとっ風呂に入った我々は、朝食をコンビニやサービスエリアの軽食で済まし、富山まで到達しました。
この旅最初の観光スポット・TOYAMAキラリへ。
TOYAMAキラリは富山市にある複合施設で、富山市立図書館本館、富山市ガラス美術館、富山第一銀行本店などが入居しています。
北側・東側の外壁(ファサード)は立山連峰の山肌を表現したもので、細長いパネルが約1,000枚使われています。
パネルの素材はアルミ、ガラス、白御影石が用いられていますが、アルミとガラスは富山県で生産されている工業製品です。
これらのパネルがランダムに、そして角度に変化をつけて配置されているので、時間や気候によって光の反射が変化し、それゆえに建物の見え方も変わってきます。
設計は、新国立競技場などを手がけた
施工は、清水建設・佐藤工業JVにより、平成27年(2015年)5月9日に竣工しました。
中に入ってみると、
各フロアがずれている斜めの吹抜け空間、そしてそれを囲んでいる木材の細長いパネルが目を惹きます。
いかにも隈研吾氏の作品!という印象ですね。
上のフロアから見下ろしてみます。
富山市立図書館の様子もよくわかります。
とても開放的な図書館ですね。
さて我々が訪れるのは、図書館ではなく、富山市ガラス美術館。
入館料は大人200円、市で運営しているのでお安く入ることができます。
日本が誇るガラス作家・藤田喬平らの作品が展示されています。
残念ながら撮影NGでしたが、「これってガラスでできてるの?!」と驚くばかりの素晴らしい作品をつぶさにながめていきました。
こちらは撮影OK。
アメリカを代表するガラス作家・デイル・チフーリの作品「シャンデリア」。
風船細工のようにも見えますが、やっぱりガラス。
赤いやつは、なんらかの心臓のような・・・。
・・・・・・私にアートの感想を求めないでくださいね、この程度のコメントしか吐けませんから。
同じくデイル・チフーリによる作品「トヤマ・リーズ(Toyama Reeds)」。
こちらは富山産の木材と直立したガラスのコラボレーションで、川面に生えるアシ(葦・reed)を表現したものだそうです。
デイル・チフーリ「トヤマ・ペルシャン・シーリング」。
ペルシャンは "Persian(ペルシャ風の)" で、シーリングは "ceiling(天井)" でしょうか? シーリングはともかくペルシャンはよくわからない・・・。
色とりどりのクラゲといった海洋生物を、水中から見上げているかのような作品ですね。
「トヤマ・フロート(Toyama Float)」。
暗室にてスポットライトを浴びている色とりどりの球体の美しさに、ただただ驚くばかりです。
これもガラスでできているんだなぁ~、縁日のヨーヨー釣りみたいだなぁなんて陳腐な感想も出ちゃいましたが・・・アートに疎い者の戯言として聞き流してくださいね。
球体が乗っている笹船は、実際に使われていたものだそうです。
球体の大きさにも驚いてしまいます。
「トヤマ・ミルフィオリ(Toyama Millefiori)」
イタリア語で "mille" は「千の」、"fiori" は「花」を表します。
この作品は、前後左右すべての方向から観賞することができます。
これまでの作品の集大成といった感じ。
「千の花」が思い思いに咲き誇る中で、
鈍い輝きを放つこの玉に、妙に惹かれてしまいました。
女王様、第2王子ともども大満足。
200円でこれだけの作品を観賞できるのは、すごいです!
金沢がメインのこの旅ですが、富山に立ち寄ってよかった。
そう断言できる、素敵な時間を過ごすことができました。