皇居1周まで、あと2キロほど。
某麻雀漫画のごとく展開を引っ張って回を重ねてしまったが、今回で皇居を1周するとお約束しよう。
前回は、代官町通りから内堀通りに合流する千鳥ヶ淵交差点で、デジカメさんが不具合を起こしたのだった。
ここは仕方がないので、スマホさんのカメラ機能をフル活用する手法を採ることとした。
これまた広い広い水濠、半蔵濠。
半蔵濠の向こうは、天皇陛下がおわす吹上御所で、かつての西の丸だ。
これまで見てきた大手濠、平川濠などとはちがって、こちらは石垣が高く組まれていない。
画像では見づらいが、濠の上部はしっかり石垣が組まれていて、鉢巻石垣という。
正面玄関の大手濠や本丸に近い平川濠で石をガンガン使ったから、本丸には遠い西側では石をケチったようだ。
内堀通りの向かい側は・・・
雨でちょっと元気のないユニオンジャックとともに、イギリス大使館が建っている。
半蔵濠が尽きるところに、半蔵門。
半蔵門も警備が厳重で、門正面の写真が撮れなかった。
皇宮警察の威に屈してしまったのだ・・・。
半蔵門もかつては2段構えの枡形門であったが、現在は一の門のみとなっている。
「半蔵」とは、徳川将軍家を支えた影の軍団・伊賀忍者の総帥であった服部半蔵のこと。
服部家の当主は、代々「半蔵」を名乗った。
2代目の半蔵・服部正成は、徳川家康に仕え「徳川16神将」のひとりに数えられた。
1590年に家康が江戸城に移封された際に、服部正成の屋敷がこのあたりに与えられたことから「半蔵門」の名があるとされる。
また一説には、1582年に本能寺の変が起きた際、軍勢をもたず堺を街ブラしていた家康が、伊賀を通って本拠地への逃亡を図った際(神君伊賀越え)、伊賀が地元であった服部正成の助力があり虎口を脱することができたことを賞し、「半蔵門」の名をつけたともいう。
半蔵門から桜田門までは、桜田濠が皇居を隔てる。
半蔵門は、三宅坂の坂上に位置するので、掘りがものすごく深い。
桜田濠も半蔵濠と同様に、石を節約した鉢巻石垣になっている。
なんたってこの掘りの深さだから、斜面をすべて石にしなくても防御力は遜色ない。
半蔵門前から、内堀通りは国道20号となり、三宅坂の下りが桜田門まで続く。
ゴールまで、あと1.5キロほど。
錚々たる国家機関の庁舎が、通りの向こう側に現れる。
司法を志した者が恐れ敬う?司法府の最高機関・最高裁判所。
最高裁前で、国道246号・青山通りが合流。
桜田濠の先に、桜田門が見え始めれば、ゴールは残り1キロ弱。
司法府の次は、立法府。
国会議事堂が見え始めたら、ゴールはもう少し!
ゴールの桜田門がはっきり見えてきた!
やっと完走。
スタートが8時40分。
ゴールが9時59分、かかった時間は1時間19分。
遅い、あきらかに遅い。
途中のデジカメ故障で15分ほどもたついていたし、写真を撮りまくっていたから・・・
だいたい5キロを1時間で回ったことになるか。
・・・ええ、歩きました。
ちい散歩を少し速く長く歩いた程度でしたよ!
ちい散歩はよかったなぁ~。
若大将のゆうゆう散歩はまったく見る気がしねぇ。
ともかく皇居周回コースは回った。
だが江戸城はあまりにも広大。
まだまだ江戸城の半分も回ったとはいえないだろう。
早朝の天気では雷雨!!だったはずが、皇居を回るという苦行?をなした私を、天は照覧していたのだろうか、雨は弱まっている。
桜田門二の門【国指定重要文化財】の前で一服して、江戸城の登城は続く。
日本100名城登城の旅・第5段「皇居 ランナー ウォーカー」 第6話へ続く。