鬼ヅモ同好会第3支部・改「竹に雀」

鬼ヅモ同好会会員「めい」が気ままに旅して気ままにボヤきます。

決戦!深夜バス

2023-12-26 | バスの旅


令 和 元 年 神 在 月 廿 参 日 ( 水 )

午 後 八 時 参 拾 分

島 根 県 松 江 市

宍 道 湖 遊 覧 船 第 2 渡 船 場





夜の遊覧船のりば。
こんな時間に舟遊びなどするわけはなく、タイトルの通り、ここで深夜バスを待っているのです。



深夜バス。

あの百戦錬磨のどうでしょう軍団を地獄にたたき落としてきた深夜バス。

韓国語だと、シンヤポス。

大学生の時分、仙台→新宿の移動で利用したことのある深夜バス。

あの当時も車内で寝付くことができず、完全敗北を喫した、深夜バス。

あれから20年の月日が流れ、100名城登城の旅で、ついに深夜バスに乗る日が来てしまいました。




バスがやってくる時刻まで、松江の夜景を眺めていましたが・・・
島根県第一の高さを誇る山陰合同銀行ビルは、緑色に妖しくきらめています。




21時51分、バスはプシューと音を立て、土俵入りする横綱力士のごとく威厳高らかに入ってきました。

これは本当に地獄行きのバスになるやもしれないぞ・・・。

バスを見た瞬間に感じる、ただならぬ戦慄。
そのバスから、乗務員氏2名が下りてきました。

乗車チケットの確認を受け、手荷物を車床のトランクに預け入れます。
そして座席の割当て。
チケットに座席は記入されておらず、座席の割当ては当日乗車時に乗務員氏から言い渡されます。
私は、一番前の窓側の席のようです。
車酔い体質の私にとっては幸先良いスタート。



そう思ったのは束の間。



乗り込んだ瞬間、ゲンナリ。

座席は・・・4列か。

4列シート。
昼運行の高速バスによくある座席配列で、中央に通路があり、左右に2×2の座席列が続くもの。
昼運行の比較的距離が短いバスなら4列でもいいのですが、長距離の深夜バスにはなかなかキツイ。



時刻は21時を回り、出発時刻となりました。
これより深夜の決戦へ。

やったぞ、隣りは誰もいない!

隣りの席は空席、人は座っていません。
夜間の睡眠に大きな障害となる隣人の不存在はかなりデカい!!




令 和 元 年 神 無 月 廿 参 日 ( 水 )

午 後 九 時 参 拾 分 ご ろ

鳥 取 県 米 子 市

J R 米 子 駅 付 近

バ ス 乗 車 か ら 参 拾 分


米子で隣席の男が乗ってきやがった!!

ハイ、地獄の旅、確定。

隣席の男、礼儀は正しいようですが、私より恰幅が良い。

当然、隣席の男の存在を否が応にも感じてしまいます。

米子で乗り込んできた乗客はそんなにいなかったはずですが・・・
それでも隣席が必要になるほどだったのでしょう。
車内を見回すことはできなかったのですが、たとえば私のひとつ後ろの席は・・・隣人がいない模様。

ひょっとして2人席が埋まっているのは私の所だけなのでは!?

兎にも角にも、半日間の隣人とともに、東京へと向かう地獄の帰路は始まったばかり。




午 後 拾 時 参 拾 分 ご ろ

岡 山 県 真 庭 市

米 子 自 動 車 道 上 り ・ 蒜 山 高 原 S A

バ ス 乗 車 か ら 壱 時 間 半


バスは米子市内で高速道路に入りました。
すなわち山陰自動車道、そして米子自動車道へ。

中国山地のまっただ中、岡山県に入ったばかりの蒜山(ひるぜん)高原サービスエリアで、早くも1回目の休憩に入ります。



山の中のサービスエリア。
お店はすべて閉まっており、利用できる施設はトイレだけ。



オリオンバスさんの全貌。
座席の前後には余裕たっぷりの「コンフォート・タイプ」なのだそうな。
(前後も重要ですが、左右の余裕もとっていただきたかった・・・)
座席の空間をとったためにトイレがないというものなので、サービスエリアに入ったらためらいなく用を足しておく必要があります。


座席4列、トイレ無もなかなかですが、それよりも戦慄をおぼえたのが、車のナンバー。

4が4つも並んでいるのだ!!

「4」といえば連想しやすいあの事象。
ましてや旅客運送業では避けるべき数字と考えられているはずです。
その数字「4」を敢えて車のナンバープレートに並べる・・・それも4連続で。

「こんな物忌みなど意味がないくらい、安全運行に努めているのです!」

オリオンバスさんの妙な「自身」も読み取れますが、私はリクライニングを倒しているときもシートベルトを決して外そうとはしませんでした。


さてこの蒜山高原で、乗務員氏は乗客の就寝の準備を調えます。
各座席はカーテンで仕切られ、車窓も遮光のためカーテンで閉ざされます。
こんな山の中なんだから刺激的な光なんで入ってこねぇんじゃねぇか? とは思いつつも、わが車窓も一枚の厚手の布で閉ざされることとなりました。

外なんか見てねぇで、黙って寝ろ!

ということなんでしょうが、果たして私はすんなりと眠りにつくことができるでしょうか???



私の憂慮とは関係なしに、バスは発車。
米子自動車道から中国自動車道に入ります。




令 和 元 年 ( 2 0 1 9 年 )1 0 月 2 3 日 ( 木 )

午 前 0 時 5 4 分

兵 庫 県 宝 塚 市

新 名 神 高 速 道 路 ・ 宝 塚 北 S A

バ ス 乗 車 か ら 4 時 間 弱


岡山県内で日付は変わり、中国地方を脱出。
高速道路も中国道から新名神に入り、西日本最大のサービスエリアといわれる宝塚北サービスエリアへ。

車内が予告なく明るくなり、サービスエリアで休憩することを知らせてきます。



それにしても・・・寝れねえなぁ。

なんだ・・・隣りの男、いびきかいて寝てやがる!

なんとなくだけど・・・私の座席、スペースを隣りに取られてねぇか?!

こうしてなかなか寝付けない私は、サービスエリアに着いたので下車・・・したかったのですが、隣人がすっかり寝入っているので、それを起こすわけにもいかず、下車を断念。




午 前 3 時 1 0 分

愛 知 県 刈 谷 市

伊 勢 湾 岸 自 動 車 道 上 り ・ 刈 谷 P A

バ ス 乗 車 か ら 6 時 間 1 0 分


バスは東へ。
新名神から伊勢湾岸自動車道に入りました。
沿線にはナガシマスパーランドレゴランドジャパンといった魅力あるアトラクションがあります。
そして夜景の美しい「名港トリトン」と呼ばれる3番の斜張橋を通っていきます。

まったく記憶にございません。

車窓がカーテンに覆われていたということもありますが、このあたりではそれなりに眠りにつくことができたのでしょう。
しかし、車内が急に明るくなります。


(・・・また休憩かよ)

(せっかく寝付いたころだったのに)




観覧車もある、一大ハイウェイオアシス・刈谷パーキングエリア
真夜中では何も見えませんし、そもそも歩き回る気力もありません。
トイレを早々に済まして、そそくさとバスに戻りました。



関ヶ原は通らなかったのですが、関ヶ原くらいの経度のところを超え、いよいよ東に入りました。
深夜バスとの闘いですか? もちろん・・・

やられまくってますよぉ~。




午 前 5 時 5 4 分

静 岡 県 御 殿 場 市

東 名 高 速 道 路 上 り ・ 足 柄 S A

バ ス 乗 車 か ら お よ そ 8 時 間




空は明るくなっていき、夜が明けようとしています。
この期に及んではもはや寝ることはあきらめ、



朝うどんセット、うまい!
この旅最後の食事がいたって普通のフードコートめしですが、闘いの最中のめしとあってとても美味く感じました。



バスに戻ると、車内を仕切っていたカーテンが開け放たれていました。
乗務員、乗客、皆それぞれの気力を振り絞って、目的地の東京を目指していく。
バスとの闘いは最終章へ。




午 前 8 時 4 3 分

東 京 都 千 代 田 区

丸 ノ 内 鍛 冶 橋 駐 車 場

バ ス 乗 車 か ら 1 1 時 間 4 3 分


着いた~!!

松江からおよそ半日かけて、高速バスターミナル・鍛冶橋駐車場に到着。
所要時間11時間43分は、あの憧れのサンライズ出雲よりも25分も早いではありませんか!

しかし、サンライズは1時間半以上も前の午前7時08分に東京駅に到着しています。
嗚呼、やっぱりサンライズで帰りたかった・・・なんて深夜バスとの闘いの後ではそんなことは思い浮かぶべくもありません。
闘いをやり遂げたという感傷に浸る余裕なども全くなく、



早く柏に帰りてぇ。
早く横になりてぇ。


私は足早に、東京駅八重洲南口に入っていきました。



もう二度と深夜バスには乗るものか!!!



【今回の乗車記録】

松江駅北口 宍道湖遊覧船第二乗船場前 21時00分発
★オリオンバス 1652便コンフォート 東京行き
丸ノ内鍛冶橋駐車場 8時43分着(7分早着)

*所要時間 11時間43分
*移動距離 808km
*運賃 5,800円(当時「テレビCMセール」ということで格安で乗れました)





稲佐の浜から日御碕へ

2023-06-26 | バスの旅


令 和 元 年 神 在 月 廿 参 日 ( 水 )

午 後 壱 時 弐 拾 九 分

島 根 県 出 雲 市

一 畑 バ ス ・ 稲 佐 の 浜 停 留 所





神々にまつわる伝説の地をめぐり、稲佐の浜停留所に戻ってきました。
ここからバスに乗り、島根半島の西の果て・日御碕(ひのみさき)を目指します。




13時29分、日御碕行きのバスがやってきました。
定刻より4分遅れの出発ですが、まったくの許容範囲内ですね。
日本海を眺めたい私は、進行方向左側の座席に着席しました。




稲佐の浜を後にして、



浜の近くの漁港・大社漁港を過ぎると、







海岸は砂浜から一変し、崖と岩場の景色へ。
日御碕へ向かう島根県道29号線は、激しいアップダウンを繰り返しながら崖っぷちを進みます。

旅に出る前は、この道をレンタサイクルで行こう!なんて息巻いていましたが・・・いやぁ~、よかったよかった。
こんな道、私のなまくらな脚では自転車じゃ行けません。
バスで行って大正解です。



バスに揺られながらも、巌の海岸風景を愉しみます。



高台から下ったところにあるこちらは、ひろげの浜というそうです。



高台へ。
小さな島?岩礁?がぽつぽつと見えます。




何でしょう? お墓かな?
調べてみるとこれは墓ではなく碑文で、おゆう茶屋碑というのだそうです。
大正時代にこのあたりで、おゆうさんという女性が茶屋を営んでおり、繁盛していたのだとか。
茶屋はなくなってしまいましたが、いつしか有志の方が石碑を立てたのだそうです。




島か、岩礁か。



天におわす天照大御神



崖っぷち。




やかんのふたのような島。
つぶて島というそうです。

国譲りにて、建御雷神(タケミカヅチノカミ)建御名方神(タケミナカタノカミ)が力比べをしたときのこと。
2柱の神は稲佐の浜から岩を投げ合い、どちらが遠くに投げられるかを競いました。
その投げた岩が同じ場所まで飛んで積み上がり、つぶて島ができたのだといいます。



13時46分、



日御碕停留所に到着。
乗車時間は20分にも満たないものでしたが、日本海と岩場の海岸の風景を大いに愉しむことができました。



バスを見送り、この旅最後の縁結び祈願へ、



【今回のバス乗車記録】

一畑バス 稲佐の浜停留所 13時29分発(遅れ4分)
日御碕線 日御碕・宇竜行き
日御碕停留所 13時46分着(遅れ4分)

*所要時間 17分
*運賃   470円





ループ麒麟獅子

2020-07-10 | バスの旅


令 和 元 年 神 無 月 廿 日 ( 日 )

午 前 八 時 廿 三 分

鳥 取 砂 丘 出 入 口







鳥取砂丘で悠久の時を過ごした私は、この日最初の山城・鳥取城【国指定史跡】へと向かいます。
その前に、砂丘のすぐ近くにあるドライブイン・砂丘会館に立ち寄り、軽く食べ歩きできるものを探します。



梨味カルピス、うまい!
ホントは梨のソフトクリームが食べたかったのですが、まだ準備中でした。



練り物、うまい!
タコの練り物ホタテの練り物はどちらも300円。
練り物ふたつを糧として、鳥取城の山登りに挑むこととなります。



砂場にあるすなばさんも、まだ開店前。
ここで朝食をとりたかったなぁ。





砂丘東口バス停に戻りました。
そういえば砂丘に来たときには時刻表を確認しなかったのですが、バスの発車時刻はすでに頭に叩き込んであります。
わかってはいますが、いちおう確認しておきましょう。

8時台 52●   ●印は土・日・祝日運休


土日は運休だと?! そして10月20日は・・・日曜日
砂丘東口バス停の時刻表をさらに確認すると・・・8時52分の次の9時27分のバスも土日運休
今度やってくるバスは9時56分、つまりは1時間待ちとなってしまいます。

ここでの1時間のロスは大問題です。
この日の予定・・・鳥取城若桜(わかさ)鬼ヶ城の登城に重大な影響を与えます。
鳥取城はともかく、若桜鬼ヶ城の登城ができなくなってしまうことも・・・。

ほかに手立てはないものか・・・・・・?





鳥取砂丘に向かう途中にあった砂の美術館
そういえば美術館前にバス停があったような・・・・・・



バス停を発見しました。
問題なのは、バスの発車時刻なのですが・・・砂丘線 鳥取駅行きのバスは9時41分発
ここでも約50分の待ち時間が生じてしまいます。
しかし・・・



もうひとつの時刻表、循環バス「ループ麒麟獅子」号のものです。
こちらの時刻は8時54分発のものがあります。
そして、土日祝日運行と明記されています!
これに乗れば、なんとか予定を崩さずに済みそうです。



日ノ丸自動車さん運行の「ループ麒麟獅子」号が、定刻どおりにやってきました。




午 前 八 時 五 十 四 分

ル ー プ 麒 麟 獅 子 号 に 乗 車




これから向かうのは鳥取城
すなわち鳥取城跡(仁風閣)で下車することになります。
気になるのは運行ルート。
砂の美術館から鳥取城跡へは、いったん鳥取駅に戻ってから行くという、ループを3分の2周する行程になっています。
果たして所要時間がどのくらいになるのか・・・。




麒麟獅子号は鳥取県の東部を潤す千代川を渡って、



9時10分ごろに鳥取港を通過。


9時25分ごろ、湖山池付近を通過。
湖山池は、「池」がつく湖沼では日本最大の面積を誇るのだそうです。




麒麟獅子号はふたたび千代川を渡ります。
向こうの山に構える鳥取城・・・なかなか着かないなぁ。


9時40分、鳥取駅に到着しました。
ここまでの所要時間は46分、砂の美術館でバスを待ち続けた場合の待ち時間とほぼ同じくらい。

このときの麒麟獅子号の乗客は、私を含めて2人。
私と同じく砂の美術館前で乗り、私と同じく土日運休のトラップにかかったこの方とは、鳥取駅でお別れ。
私は引き続き麒麟獅子号に乗り続けます。



運転手氏、逃亡?!
バスプールの片隅に麒麟獅子号を停め、運転手氏が私を残して下りてしまいました。


それにしても鳥取駅到着時点で、すでに35分押しです。
急きょ乗ることにはなったものの、麒麟獅子号はずいぶん時間がかかるなぁ・・・そう思って時刻表を調べたところ、


(「とっとりし観光案内」のサイトより引用)

私が乗車したバスは麒麟獅子1便
そして鳥取駅から発車する次のバスが、麒麟獅子3便
このバスは鳥取駅で15分停車した後で、麒麟獅子3便として駅を出発するようです。
15分停車は運転手氏の小休止の時間、といったところでしょう。


(同じく、「とっとりし観光案内」のサイトより引用)

赤い楕円の鳥取砂丘から黄色い楕円の鳥取城までは大した距離ではないのですが、麒麟獅子号は残念ながら反時計回りの一方通行
鳥取港や湖山池の方に大きく迂回して、青い楕円の鳥取駅に戻ったのち、鳥取城へと向かいます。
そのため行程は、砂丘からストレートに城へ向かうルートと比べると約4倍に。
さらに鳥取駅の15分停車もあって、時間はさらに押していきます。


鳥取駅到着から約10分後、同じ運転手氏が戻ってきました。
私はなんとか鳥取城に行くことができそうです。




午 前 十 時 四 分

鳥 取 城 跡 ・ 仁 風 閣 バ ス 停


麒麟獅子号は定刻どおり、鳥取城跡(仁風閣)バス停に到着しました。
まったく滞りなく到着したはずなのに、予定時刻の1時間押しです。
運賃は300円、予定よりも80円ほど安くなったのですが、ロスした1時間とはどうもつり合いがとれていません。




登城時間を1時間短縮・・・なんてできそうもない鳥取城。
見どころが多く、そして待ち受ける山登り

ここに至っては後の予定のことは考えず、眼前にそびえる鳥取城をじっくり見ていこう・・・そう心を切り替えて歩き出しました。




【今回のバス乗車記録】

<->日ノ丸自動車 [8]砂の美術館バス停 8時54分発
ループ麒麟獅子 第1便
[1]鳥取駅前バスターミナル 9時40分着 9時55分発
ループ麒麟獅子 第3便
[3]鳥取城跡(仁風閣)バス停 10時04分着

*所要時間 1時間10分(移動時間 55分 停車時間 15分)
*運賃   300円





再戦・長距離バス「くしろ号」

2017-07-17 | バスの旅


2 0 1 6 年 9 月 2 0 日 ( 火 )

午 後 1 2 時 1 1 分

J R 釧 路 駅



JR釧路駅へ。



いよいよこの街にも別れを告げる時がきました。
そして、再び始まる闘い。



駅に隣接する釧路駅前バスターミナル
今回の旅では、台風の影響で札幌と釧路・帯広を結ぶ鉄道路線が寸断されていました。
そのため、高速バスをあらかじめ予約して旅に出たわけです。



コンビニFで予約した、高速バスのチケットを使います。

往路では最悪の座席をお見舞いされ、長距離バスの洗礼を受けた私。
今回の座席は、8番で、おそらく前列の方になりそうです。
しかし1列が3席のハズだから、8番はおそらく真ん中の列・・・今回も車窓は楽しめそうになさそう。



出発時刻が近づき、バスがやってきました。



くしろバス「スターライト釧路号」札幌行きです。
荷物を預け、乗車すると・・・

案の定、真ん中の列の席・・・(T_T)

というわけで、これから5時間、頑張って寝ることとしました。


12時35分、「スターライト釧路号」は定刻どおり釧路駅を出発しました。




午 後 2 時 4 5 分

道 東 自 動 車 道

十 勝 平 原 サ ー ビ ス エ リ ア


ただただ座っているだけで何となく疲れた私は、バスの外に出ます。



この日は平日のためか、食べ物を売っている出店は一切ありませんでした。
というより、サービスエリアなのにトイレだけしかないってどういうことよ!?



トイレで用を足すことしかできないサービスエリアで、しっかり用を足した私は、再びバスとの闘いへ。




午 後 5 時 3 5 分

J R 札 幌 駅


順調に進んでいた「スターライト釧路号」も、札幌市内に入って渋滞につかまります。
車酔いに弱い私は、だんだん気分が悪くなってしまいました。

そして17時35分に札幌駅前バスターミナルに到着。
渋滞していた割には、10分ほど早く到着したようです。

5時間ほどのバス旅。
やっぱり疲れました。なんなんでしょ、この疲れは?



【今回の乗車記録】

釧路駅前バスターミナル 8番のりば 12時35分発
くしろバス 特急 スターライト釧路号 札幌行き
札幌駅前バスターミナル 17時35分着(10分早着)

*所要時間 5時間00分
*移動距離 約360km  *運賃 5,245円(往復料金の片道)



この日は「北海道&東日本パス」の出番はなし。



このきっぷの有効期限は9月20日。
最終日にJRを一切利用しないまま、「北海道&東日本パス」は役割を終えたのでした。





長距離バスで釧路へ

2017-04-03 | バスの旅


2 0 1 6 年 9 月 1 8 日 ( 日 )

午 前 1 0 時 3 0 分

札 幌 市 時 計 台



「日本3大がっかり名所」のひとつ、札幌市時計台(旧札幌農学校演武場)を後にします。



「がっかり」なんてとんでもない。
私は「絵ハガキの旅」の舞台、そして2度の「大泉洋拉致事件」の現場を訪れるころができて感無量です。
明治時代の美しい建物が現存していること、そのまわりの札幌の街が大都会へと変貌していったことへの歴史を感じさせる、素晴らしい名所だと感じることができました。



時計台から歩いて札幌駅へ。



この日の宿泊地は、道東最大の都市・釧路・・・ですが、鉄道には乗りません。
この日は、苫小牧から札幌に来ただけで、「北海道&東日本パス」の出番は終了(T_T)



そして、フォルダーの中に眠っていたこいつの出番がやってきました。
何度も記述してきましたが、当時は鉄道で道東へ行く手段が絶たれていて、その代替手段として私がとったのが長距離バスでした。


札幌駅の地下街を多少迷いつつ、札幌駅前ターミナルへ。



乗車するバスは、11時10分発 「スターライト釧路号」 釧路行きです。
チケットによると、釧路駅到着予定は16時25分とのこと。
5時間を超える長距離バスとの闘いが幕を開けます。



ターミナル近くの売店で、「焼きとうきび茶」などの物資を買い込んで、戦闘準備は完了。



阿寒バスさんが運行する「スターライト釧路号」が堂々の入線。
手荷物をトランクに預け、いざ乗車!



席番は28番・・・・・・なんと最後尾。
車酔い体質の私にとっては、なかなかの試練です。

そして席は・・・最後尾の通路側。
車窓を楽しむことができません。
窓側ではないので、車酔いのリスクが高まります。

酷いことに、通常は座席が3列なのに、最後尾だけ4列になっている!!





↑こんな具合です。
高知の「はりまや号」に乗った大泉さんの気持ちが、痛いほどわかります。
「はりまや号」に乗車したどうでしょう班は、ヤラれにヤラれて伝説の「壇ノ浦レポート」が飛び出すわけですが・・・


内心ボヤきにボヤきながらも、最悪の座席に座った私を、「スターライト釧路号」さんはさらに痛めつけてきます。

すでに乗車していた窓側に座るオヤジ客は、何食わぬ顔で(いや、思いっきり食ってますが)ハンバーガーをむさぼっています!
たまらず私も、買ったばかりの「プリングルズ」で反撃してやりました。
これ以降、オヤジは何も食わずおとなしく釧路までご同行することとなりました。



11時10分、バスは定刻どおり出発。
途中、札幌市内のバス停を経由して釧路をめざすのですが・・・

次なる刺客・・・二人の貴婦人
最後尾4列のうち、左がハンバーガーおやじ、次が私で、右2席が空席の状態でしたが、途中の停留所でこの貴婦人がやってきたのです。
これで両サイドの窓側はうまってしまい、私は車窓を楽しめない状況に。
さらにこの貴婦人の談笑
車窓が楽しめない私ができることは、寝ることしかなかったのですが、この貴婦人はそれすらも簡単にさせてくれません。

そしてバス内では、長距離バスによくある映画上映が始まります。
最初の映画は、定番中の定番・「釣りバカ日誌」です。
これは格好の暇つぶし・・・ですが、これを見続けたらきっと乗り物酔いしてしまいます。

これらの攻勢をかいくぐり、私はなんとか居眠りすることができました。




午 後 1 時 5 8 分

北 海 道 河 西 郡 芽 室 町

道 東 自 動 車 道 ・ 十 勝 平 原 サ ー ビ ス エ リ ア


「スターライト釧路号」は、札幌市内を抜けると道央自動車道・道東自動車道を走ります。

ところどころ目に入る車窓。
本州では見られない白樺林。
北海道ならではの広大な農地。

そして「雄大な自然の大地・十勝」で、「釧路号」唯一の休憩地へ。



十勝平原サービスエリアです・・・って、これがサービスエリア?!
駐車場とトイレ、それに出店の屋台しかありません。
海老名(東名高速)だの、談合坂(中央高速)だのを想像して下り立ったので、時計台以上にガッカリしてしまいました。

休憩時間は約15分ということで、急いで用を足します。
そして・・・



雨が降っているこの出店で、「十勝一番勝負」!
明らかに丼ではありませんが、豚丼(800円)を買います。
たくあんは嫌いなので、抜いてもらいました。



豚丼、うまい!
うまいけど・・・やっぱり帯広市内の店をハシゴしたかったです。



「スターライト釧路号」@十勝平原S.A.
彼とはあと2時間半のご辛抱お付き合い。




午 後 4 時 1 5 分

釧 路 駅 前 バ ス タ ー ミ ナ ル


「スターライト釧路号」さんは10分ほど早く、終着・釧路駅前バスターミナルに到着しました。



いや~、疲れた。
長距離バスって、なんか、こう、何もしていないのに疲れるんですね(・_・;)
どうでしょう班が深夜バスにたびたびヤラれていたのも頷けます。

道東のこの日の天気は弱い雨、それにこの疲労感。
早々にお宿に向かいました。



釧路は、根室へ向かうための拠点。
画像に名称が思いっきり出ているこのホテルには、2泊することとなります。



部屋は質素ですが、内風呂つき。
そして朝食バイキングがついていて、2泊で11,000円ほどで泊まれました。



このホテルをキャンプ地として、いよいよ明日はこの旅の目的地・根室へ向かいます。
・・・が、部屋で一服した後で、今宵の夕食を食べるべく釧路市内を散策に出かけることとしました。



【今回の乗車記録】

札幌駅前ターミナル 15番のりば 11時10分発
阿寒バス 特急 スターライト釧路号 釧路行き
釧路駅前ターミナル 16時15分着(10分早着)

*所要時間 5時間05分
*移動距離 約360km  *運賃 5,245円(往復料金の片道)