根室半島チャシ跡めぐりは、喫茶「どりあん」前からスタート。
この日の愛馬「黒雲」にまたがり、東の果てへと向かいます。
出発してすぐの信号機にて。
北方領土に近い根室のお土地柄でしょうか、交差点の表示は日・英・露の3か国語表示です。
根室にはよくロシア人がやってくるのでしょうか?
そういえばまだ道歩く人を見ていません。早朝だからでしょうけど。
どりあんから根室港へ坂道を下り、北海道道35号・根室半島線に入りました。
あとは道道35号をひたすら東へと進むだけ。
このあたりの市街地を過ぎると、商店はまったくなくなります。
納沙布岬までお店はま~~ったくありません。
トイレはなるべくこのあたりで済ませましょう。たしかセイコーマートがあったかと。
・・・キツネやエゾシカたちとともに用を足すこともできますけど。
市街地を出て、荒涼とした草原に一筋走る道道。
どうでもいいことですが、「道道」ってやっぱり「ど~ど~」と読むんですね。
さて今回の登城旅では、手荷物を最小限にしつつも、チャシ跡群に関する資料を持参して来ました。
(根室市観光協会のサイト(ヲンネモトチャシ跡・ノツカマフチャシ跡 詳細MAP)【PDFファイル】より引用)
この地図の点のところにチャシ跡があるとのことです。
これをもとに、チャシっぽいものを片っ端からカメラに収めるという作戦をとっていきます。
あの膨らみ・・・チャシっぽいような???
あの立っている棒は、標柱でしょうか???
(後日調べたら、ここはチャシ跡ではありませんでした)
喫茶どりあんから約3km。
須藤牧場という広大な牧場が、道道沿いに現れました。
「ダーツの旅」の第1村人じゃないけど、根室の第1動物ってことで、ウシさんをカメラに収めます。
すると、背後から感じる視線・・・(・_・;)
キタキツネだ!
彼とは数秒目が合いましたが、彼はきびすを返して走り去っていきました。
こんなところでもキツネが出るのか・・・・・・
人生初のキツネとの出会いに感動していた私は、1分もしないうちに恐れを感じるようになりました。
これって、ヒグマも普通にでるんじゃねぇの?
いちおう根室市のクマ目撃情報をチェックし、これから向かう先では目撃情報は出ていないと確認済みではありましたが、このキツネとの出会いで「もしかしたら・・・」という疑念がふつふつと湧いてきてしまったのです。
サイクリング再開。
キツネの次は、お馬さんです。
地図によると、この牧場の近くにチャシ跡があるそうなのですが・・・
これかな~?・・・・・・それにしても草原と海って、実はなかなか見られない組合せのようにも思えます。
この盛り上がり・・・アヤシイ?
キツネと出会った須藤牧場から約900m。
道道から遠くの海近くに立っている、白い標柱らしきものが見えました。
これはおそらくチャシ跡に違いありません!
(後日調べたら、ここはシエナハウシチャシ跡【国指定史跡】でした!)
少し進んで、海側から見たシエナハウシチャシ跡。
このくぼんでいるのが、なんとなくチャシっぽいかな?
私と「黒雲」は、さらに東へ。
根室湾と、根室半島の草原がおりなす、素晴らしい風景です。
切り立ったガケというわけでもない、なだらかな緑の台座のようにも見えます。
行く先に2基の風力発電機が見えてきました。
ノツカマフチャシは、この2基の発電機の近くにあります。
シエナハウシチャシ跡から約1kmほど進むと、
小さな漁港のある集落が見えてきました。
このあたりは、コタンケシ川という小さな川が根室湾に注いでいます。
手持ちの資料によると、このあたりにもチャシ跡があるようです。
まさか、この供え餅みたいなのがチャシか?!
(正解! 後日調べたら、ここはコタンケシ3号チャシ【国指定史跡】でした)
その後も、海と草原を見ながら、東の果てへと進んでいきます。
根室湾沿いは集落が少なく、本当に最果てに来たという感覚を味わうことができました。
しかしながら、「ここでチャリがパンクしたらどうしよう??」という恐怖とも隣り合わせです。
海とは反対側の進行方向右側は、ときおり森が茂っています。
植生が本州のものとは異なるのも、なかなかに趣深い・・・のですが、やっぱり出そう・・・。
東の果てへと続く、一筋の道道。
「返せ!北方領土」の広告がぽつぽつと据えつけてあります。
根室市の意見広告のようですが、ここでこれを見る人はそんなにいないでしょう。
(納沙布岬まで、道を歩いている人は1人もいませんでした。通行する車もまばらでした)
そのためか、赤福や山田家のような連呼はなく、「返せ」コールは5回くらいで止んでしまいました。
私と「黒雲」は、道道35号をひたすら進み、
初お目見えから約25分、ようやく風力発電機のたもとまでやってきました。
その近くには、ノツカマップ灯台の案内表示があります!
ようやくノツカマフチャシの近くまで到達したようです。
海のそばに立つシマシマの棒が、ノツカマップ灯台のようです。
コタンケシ3号チャシから約5km進み、
ついにノツカマフチャシ跡【国指定史跡】に到達しました!
え? こんなところを進むの?
整備されているって聞いていたのに・・・草むらじゃないか・・・。
ここでよみがえる野生動物の恐怖・・・。
こりゃ何か出そうだ・・・・・・やめよう。
ノツカマフチャシは遠くからながめることにして、実際に足を踏み入れるのはヲンネモトチャシでいいや。
海側からノツカマフ1号チャシ跡をながめ、ノツカマフは終了。
私と「黒雲」はさらなるチャシを求め、東の果てをめざしたのでした。
【今回の行程記録】
[A}喫茶どりあん 8時46分発
須藤牧場・シエナハウシチャシ跡・コタンケシ3号チャシ跡経由
[B]ノツカマフチャシ跡 9時49分着
*所要時間 1時間03分
*移動距離 約10km