令和4年、桜の季節。
昨年は時季を外してしまったため、葉桜ばっかり観ることになってしまいました。
そこで今年の桜は、令和3年のリベンジ。
女王様とともに、樹齢何百年の見事な桜をお目にかけようではありませんか。
花曇りのこの日にやってきたのは、龍ケ崎市にある般若院。
正式には金剛山般若院観仏寺といいますが、これだと長ったらしいので「般若院」と呼ばれます。
寺院には、「東大寺」のように寺号で呼ばれる寺と「平等院」のように院号で呼ばれる寺があります。
「寺」は仏様をお祀りする場所という意味があり、「院」は仏様に仕える僧侶が所在する場所を表します。
「●●寺」か「●●院」のどちらで呼ばれるかについては特に決まりはなく、昔からの慣習で呼び方が決まっている所がほとんどのようです。
本堂の近くまで車が入れるので、柏ナンバーのかわいいクルマに乗ったまま境内へ。
・・・そういえば昨年は駐車場がどこだかわからなくて、それがもとでどなたかが激怒なさっていたなぁ・・・。
この本堂の裏手にしだれ桜は立っているのですが・・・
般若院のシダレザクラ【茨城県指定天然記念物】。
しだれ桜の周りは墓地になっていて、決して広くない境内。
その境内いっぱいに、しだれ桜が枝を広げているかのようです。
案内看板によると、その枝張りは東西約15メートル、南北約22メートルに及び、樹齢は推定500年といいます。
龍ケ崎の地は、慶長11年(1606年)仙台藩の飛び地の所領として伊達政宗に与えられています。
仙台藩は、龍ケ崎を江戸への米輸送の中継地として重要視したといいます。
もしかしたらこのしだれ桜を、あの政宗公もご覧になっているかもしれませんね。
私が歴史のロマンに浸っている中、女王様はなにやら珍妙なことをのたまいました。
「この幹、象に見える」
???? 私にはさっぱり。
この難解すぎるロールシャッハテスト、説明を受けてもわかりませんでした。
昨年とは異なり、今回はスイセンの花が脇役へと回りました。
女王様は・・・
このあと滅茶苦茶パピコをもふもふしました。
つくばで、カピバラのパピコさんをもふもふしてきた帰り。
第2王子をお迎えすべく、JR南流山駅へとクルマを走らせました。
その帰り、私はしだれ桜リベンジを果たすべく、夜のお寺へ。
清瀧院のシダレザクラ【流山市指定保存樹木】、見事に満開です!
枝の下から見上げると、まさに桜の雨が降っているかのよう。
本堂の傍らに立つソメイヨシノも満開を迎え、しだれ桜に負けじと花を咲かせています。
漆黒の帳の中で、照明と相まって、その姿を両目に焼き付けんばかりに咲き誇るソメイヨシノ。
しとしとと降る春雨のように、しとやかな姿のしだれ桜。
花を凝視すれば、激しく降る夏の雨のようにも見えてきます。
女王様、第2王子、思い思いに桜を愛でていましたが・・・
午後9時、照明消える。
あまりにも突然の夜桜との別れに、拍子抜けしてしまいました。
この日の2日前に、37.8度の発熱症状が出てしまった私。
ついにかの国からの災厄をもらってしまったのか?!というわけで、PCR検査を受けて自宅待機していましたが、
「おめでとうございます、陰性です」
病院からの連絡もあり、晴れて自宅軟禁が解かれたのでした。
まだ本調子ではありませんでしたが、
わが心の友とともに、春の空気を吸収してきたのでした。
恢復間もないにもかかわらず、この日もおでかけ。
目的地はもちろん、パピコさんのおわすイオンモールつくばです。
その途上で寄り道をし、しだれ桜リベンジをしていきます。
この日のしだれ桜リベンジは、守谷にある西林寺。
ぽつんと本堂だけがあるだけの、寂れてしまったようなお寺です。
西林寺のシダレザクラ【守谷市指定保存樹木】。
樹齢は約80年とこの中では「若手」の桜ですが、咲く花は変わらず美しいです。
私が200歳を迎える頃には、この桜も枝張りが大きく伸びるのでしょうね。
パピコさんをもふもふした帰り。
例によって第2王子を迎えに行くのですが、この日は時間調整のため坂東市に寄り道していました。
離れた車中からでも見える、歓喜寺のエドヒガン【坂東市指定天然記念物】のライトアップ。
歓喜寺の桜だけは、シダレザクラではなくエドヒガンです。
その樹齢は推定400年といいますから、これは見事な桜。
それなのに、見物客はだれ一人いません。
あ、葉桜だ。
花はとっくに散ってしまっていました。
わずか数輪だけ、花が咲いていました。
それにしても、そばに行かなければ花が咲いているかがわからないなんて・・・。
我が目も、女王様の目も節穴のようですね。う~む。
我々は柏ナンバーのかわいいクルマに乗り込み、この日は越谷レイクタウン駅で第2王子を迎えたのでした。