鬼ヅモ同好会第3支部・改「竹に雀」

鬼ヅモ同好会会員「めい」が気ままに旅して気ままにボヤきます。

滝山城登城・第1章~小さき北条軍

2020-10-21 | 城郭【続日本100名城】


令 和 2 年 ( 2 0 2 0 年 ) 8 月 7 日 ( 金 )

午 前 7 時 4 3 分

東 京 都 八 王 子 市

J R 八 王 子 駅 北 口



100名城登城の旅も、今回で第23弾を迎えました。



これまでに30都道府県を旅し、



江戸城を皮切りに、訪れた100名城は55城。
19都道府県をコンプリートしています。
しかし・・・



続100名城までコンプリートできているのは、
 ・宮城県(仙台城多賀城と、白石城
 ・茨城県(水戸城と、土浦城笠間城
 ・栃木県(足利氏館唐沢山城
たったの3県にとどまるのです。


そこで今回も、続100名城を中心としたアラカルトの城攻め旅・・・GO TO 続100名城キャンペーンなのです!





やってきたのは、八王子駅
東京都内の続100名城・滝山城【国指定史跡】の最寄駅です。

滝山城へは、北口から出ているバスで向かうことになりますが・・・



バスを待つ人々の長蛇の列・・・。
「密」の空間を避けるため、混雑する時間帯の乗車を見送り、すなばじゃない方の珈琲店で休憩。



午前9時、人通りが落ち着いてきた頃合いを見て、出発。
八王子駅北口バスプール・12番のりばへ。



朝9時で、気温はすでに30度。
城攻め旅には堪えそうだなぁ。




9時05分発 西東京バス 戸吹行きに乗車。




9時22分、滝山城址下バス停で下車しました。
遅れなしの定時運行、素晴らしいです。



【今回の乗車記録】

八王子駅北口バスプール 12番のりば 9時05分発
(N)西東京バス ひよどり山トンネル経由 戸吹行き
滝山城址下バス停 9時22分着

*所要時間  17分
*移動距離  5.5km
*運賃  IC運賃 315円




午 前 9 時 2 3 分

滝 山 城 址 下 バ ス 停




最寄りのバス停からまっすぐ城へは向かわず、1ヶ所だけ寄り道をしていきます。



バス停の先に見える信号交差点を右に入ると、



八王子市 加住市民センターがあります。
ここで、滝山城のパンフレットを入手しておきます。さらに・・・





続日本100名城・123番、滝山城!
スタンプの絵柄は、大堀切にかかる引橋です。
今回の画角探しは簡単そうですね。


加住市民センターの更衣室にあるコインロッカーに荷物を預け、これより出陣!


バス停のある国道411号に戻り、



民家の脇道から、滝山城への進入を図ります。



現在は、滝山公園という都立公園になっている滝山城。


滝山城の築城時期は、2つの説があります。
大永元年(1521年)武蔵守護代の大石定重が、敵対する北条氏康の勢力拡大に備えて築城したとされています。
定重の子・定久河越夜戦をきっかけに北条氏に降伏し、氏康の二男・氏照を養子に迎えます。
そして氏照が城主になり、滝山城が改修、拡張されたと考えられてきました。
しかし近年の研究では、氏照が永禄10年(1567年)ごろに滝山城を築城したと考えられています。

永禄12年(1569年)甲斐の武田信玄が、北条氏との同盟を破棄して攻め込んできました。
北条氏照はこれを迎え撃ちますが苦戦し、滝山城の二の丸まで攻め込まれたとされています。
このときに氏照と武田勝頼がともに槍を交えたといわれていますが、この滝山合戦をきっかけに甲斐寄りの八王子城【国指定史跡】の築城に取り掛かったといいます。
天正15年(1587年)ごろに氏照は居城を八王子に移し、これと同時に滝山城は廃城となったと考えられています。





民家の並ぶ小道を進み、滝山公園の入口へ。
滝山城にとっては正規ルートの大手道にあたります。



なかなかの傾斜をほこる大手道。
最初の坂は、天野坂というそうです。
両側に土塁が並ぶのではなく、地盤を掘って造られた堀底道なので、両サイドからの攻撃の脅威につねに晒されている格好です。



坂をのぼると、左脇に一段深い空堀。
しかしその先を見やると・・・



小宮曲輪という家臣の小宮氏の居住した郭がそびえています。
その高低差は10メートルほどでしょうか。



大手道の右側にも三の丸がそびえ立ち、攻め手は高所からの側面射撃を受け続けることになります。



両サイドの側面攻撃ができるこの場に、さらに枡形虎口があったそうです。
現在は消失していますが、ここを突破したという武田軍の兵力は2万、対して北条軍は2千。
数の力がなければ、到底突破はできなかったでしょうね。

現代になって公園となった滝山城には、私の登城を遮る城兵はいませんが・・・なんだかいや~な音がします。




城の中枢からの分かれ道ですが・・・・・・不快な羽音が耳から離れません。



大手道の左から側面射撃を仕掛けてきた小宮曲輪
敵兵はもちろんいませんが・・・・・・現代によみがえった小さな北条軍が総攻撃を仕掛けてきました。




午 前 1 0 時 0 1 分

ロ ー ソ ン 滝 山 街 道 店




虫よけスプレー!
これで小さき北条軍からの攻撃を防ぐことができるでしょう。



それにしても滝山城・・・現代になってもなお難攻不落を誇るとは・・・。
気を引き締めて、城攻めをしなければなりませんな。





第78回鬼ヅモ同好会麻雀大会顛末記・後編~新しい麻雀様式

2020-10-21 | 鬼ヅモ同好会


令 和 2 年 ( 2 0 2 0 年 ) 8 月 7 日 ( 金 )

午 後 9 時 3 0 分 ご ろ

大 会 会 場



満を持して、大会開催。

とはいえ初日は4人そろうことはありません。
たか先生と私は、よね先生のお宅へと馳せ参じることができましたが・・・
当会の第一人者・かつ会長が、諸般の事情から来場を見合わせることになったのです。



鬼ヅモ同好会・たぶん22年目にして、ついに文明の利器の力を借りることとなりました。
利用するのは、株式会社Yostar「雀魂」
オンライン麻雀ゲームの中でも、比較的詳細に規則の設定変更ができるという、実務的な理由で採用することとなりました。
結果的には、会長たってのご希望?を大胆に採り入れることにもなったのです。



試合開始前に、なすべきことがありました。
鬼ヅモ同好会麻雀規約の改正。
規約がオンライン麻雀に対応しておらず、このままでは大会が不成立になってしまいます。
そこで・・・

(オンライン麻雀ゲームアプリを用いる場合)
第3条の2 オンライン麻雀ゲームアプリを用いて麻雀競技を行うときは、第1条の規定にかかわらず、当該アプリの規則に則って麻雀競技をするものとする。ただし、当該アプリのシステムにおいて変更ができる規則については、可能な限り、この規約の定めに沿った規則となるように設定を変更するものとする。


・・・とりあえずは、これで大会は成立することになりました、っと。
あとは・・・

(定義)
第2条 この規約において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。
   一 参加者  大会に参加している者又は参加の意思をあらかじめ表示している者をいう。
   二 出席者  参加者のうち、大会の会場に居合わせる者、またはウェブ会議サービスを用いて意思表示をなし得る状態にある者をいう。
   三 競技者  出席者のうち、現に麻雀競技をする者をいう。


「出席者」の定義を広げて、これでヨシ。
手続きも問題なく踏んで、改正の公告は大会後でいいか。



ともあれ、これでオンライン闘牌ができるようになりました。
それから、「ウェブ会議サービス」の問題。

当初は、なにかと話題のZoomを使おうということでしたが、Zoomさんには重大な問題がありました。
Zoomの無料会員は、使用40分でネット接続がいったん途絶えてしまうという点。

そこで、当会のグループラインによるビデオ通話に切り替えることに。
画面の背景も設定できたりといろいろ便利だったので、以降はこれを使うことになりました。
私の背景は・・・公にはお見せできないが「伝説の雀士」にしよう。



さて、試合開始。

第何試合だったか忘れてしまいましたが、九種九牌が出ました。
当会では途中流局は採用していませんが、今回のオンライン麻雀解禁で約20年ぶりに成立することとなったのです。

 ※途中流局がなくなった時期については、記録が残っていないので、「約20年ぶり」というふわっとした表現になってしまいます。
  第何試合だったかについては・・・スクショをし忘れただけです。



第3試合。



たか先生が+85pts の大勝ち。
これは大会記録に残るくらいじゃないのかな~と思って、アイフォンさんに収めておきました。
あとで過去の大会記録を紐解いてみると、平成17年(2005年)8月から東風戦に変わって以降では最高記録だとわかりました。

あ、いちおうたか先生とよね先生のハンドルネームは伏せておきました。
会長はご自分のサイトで公にされているので、そのまま掲載しています。


とりあえず、初日の戦績。



記録的大勝を収めたたか先生に続き、私もまずまずのところにつけています。
展開次第では逆転もあるか・・・・・・?



戦いの後の酒宴も、グループラインでオンライン飲み会。
かつ会長の奥方のお姿を、ちらっとですが拝むことができました。




8 月 8 日 ( 土 )

大 会 2 日 目


2日目・・・と思っていましたが、メンバーの状況からこの日が最終日となりそうです。
この日は、2年9ヶ月ぶりにご~先生が参戦。
夕方ごろに会場入りし、さっそく試合が始まります。

よね、たか、ご~の3氏と私。
会場に居合わせる4人による自動卓&麻雀牌を用いた一戦は、たか先生が制しました。


2日目第2試合。
かつ会長がグループラインで合流し、オンライン麻雀、再び。
この日は11試合行うことと、試合ごとの抜け番を取り決めます。
会長が抜け番のときは自動卓を使うこともできるのですが、卓の上にタブレット端末を置いてオンライン麻雀を展開しているので・・・このまま続行でいいか。



このまま「雀魂」で試合を繰り広げ・・・




終わってみれば、このような結果に。

第78回大会は、+152ptsでたか先生の優勝となりました。
おめでとうございます!




8 月 9 日 ( 日 )

大 会 会 場 で の ん び り 過 ご す


よね先生のお取り寄せラーメンセットより、



「とみ田」のつけ麺、うまい!
さすがは、松戸が誇るつけ麺の名店・とみ田です。
つけ麺本体もうまかったのですが、なによりスープ割りしたつけ汁がむちゃくちゃうまかった!





夕方は、当会おなじみの洋食屋・「ロッシュ」へ。



エビフライ、うまい!
歯ごたえは表サクサク、相変わらずのきめ細やかなフライです。
中の海老も、また良し。



私は8月11日まで休みをとったので、この日はよね先生宅でお泊り。
10日の山の日に、わが本拠地・柏へと帰ることにしたのです。



第78回鬼ヅモ同好会麻雀大会顛末記・完

横浜から、さらなる旅立ちへ。

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第78回鬼ヅモ同好会麻雀大会顛末記・前編~東京を避けて横浜へ

2020-10-21 | 鉄道の旅


令 和 2 年 ( 2 0 2 0 年 ) 8 月 7 日 ( 金 )

午 前 5 時 4 6 分

千 葉 県 柏 市

J R 柏 駅 西 口



令和元年の年末大会から8ヶ月。

例年ならばゴールデンウィークに面々が集うのですが、令和2年は周知の如く、赤い国からの災厄により大会中止を余儀なくされたのでした。

そして8月。
外出自粛から打って変わって、GO TO キャンペーンが始まりました。
とはいえ災厄の脅威が完全に拭い去られたわけではなく、密閉・密集・密接の「3密」を避けるという生活習慣は根付きつつあります。





兎にも角にも、やってきたのは早朝の柏駅
今回は災厄の脅威を少しでも回避しながら、大会会場の横浜へと向かいます。
3密のひとつ・密集、人出の多いところを避けていく・・・・・・すなわち東京を通らないで横浜に行こうというわけです。



今回の旅の御供は、青春18きっぷ
公共の交通機関で、東京を通らないで横浜へ。


東京を通らないの「東京」は、どの領域を指すのか。

GO TO キャンペーンの対象除外とされていた東京都と考えるのが自然でしょうか。
そうだとすると、千葉→埼玉→群馬→長野→山梨→静岡→神奈川という、かなりの遠回りをすることになります。
常磐線各駅停車→武蔵野線→京浜東北線→高崎線→信越本線→JRバス→しなの鉄道線→小海線→中央本線→身延線→東海道線
JR線だけに限ると、千葉→埼玉→群馬→新潟→長野→山梨→静岡→神奈川と、1日で横浜に到達することはできません。
(高崎から上越線→飯山線→篠ノ井線→中央本線→身延線→東海道線、甲府からの身延線が終わってしまう)

そこで、都内でもとりわけ感染者の多い東京23区を通らないこととします。
これならば少しの遠回りで済みますし、途中でお城に立ち寄るくらいの余裕もできます。




横浜へ向かう旅・最初の電車は、6時02分発 常磐線 各駅停車 向ヶ丘遊園行きです。
東京メトロ千代田線、さらには小田急小田原線まで直通している電車ですが、



柏から3駅の新松戸駅で下車。



6時09分発 武蔵野線 各駅停車 府中本町行きに乗り換えます。



この日は、平日とはいえ連休前。
そしてなにより早朝の時間帯ということで、乗客もそれほど多くはありませんでした。
武蔵野線の西側は未踏区間でもあったので、「城攻め」もこなしていきます。



この日最初の「城攻め」は、道場城
鎌倉幕府の御家人・畠山重忠の居館だったとされています。

ほかに滝の城北秋津城山口城を攻略し、



西国分寺駅で下車しました。



武蔵野線で終点の府中本町駅まで向かっても、接続先の南武線は東京23区を通らないので、西国分寺で下りる必要はありません。
ですが旅に寄り道はつきもの、ということで・・・



7時19分発 中央線 各駅停車 高尾行きに乗り換えて、



八王子駅に到着しました。



【柏→八王子の鉄道乗車記録】

JR東日本 [JL28]柏駅 1番線 6時02分発
[JL]常磐線 各駅停車 小田急線直通 向ヶ丘遊園行き 10両
[JL25]新松戸駅 2番線 6時09分着

[JM15]新松戸駅 3番線 6時14分発
[JM]武蔵野線 各駅停車 府中本町行き 8両
[JM33]西国分寺駅 3番線 7時16分着

[JC17]西国分寺駅 2番線 7時19分発
[JC]中央線 各駅停車 高尾行き 10両
[JC25]八王子駅 4番線 7時39分着

*所要時間 1時間37分(移動時間 1時間29分 乗換時間 8分)
*移動距離 74.4km
*運賃   青春18きっぷ使用(使用しない場合、IC運賃 1,265円)








午 前 1 1 時 5 3 分

J R 八 王 子 駅 北 口




JR八王子駅から、横浜への行軍は再開。その前に・・・



富士山もり、うまい!
ちゃちゃっと昼メシを済ませるならば、やっぱり蕎麦ですね。




八王子から横浜へは、横浜線一本で行けます。
大会会場へは途中の新横浜駅で地下鉄に乗り換えるので、横浜駅まで行ってくれない横浜線12時20分発 各駅停車 東神奈川行きで問題ありません。



ですが、途中の橋本駅で下ります。





ここから2度目の寄り道へ。
12時39分発 相模線 各駅停車 茅ヶ崎行きへと乗り換えて、横浜からは離れていきます。



相模線でも「城攻め」
磯部城を皮切りに、座間城海老名城厚木館を攻略しました。



13時35分、茅ヶ崎駅に到着。





茅ヶ崎からは、13時41分発 東海道線 普通電車 熱海行きに乗車。
横浜とはまるっきり反対方向です。


小田原駅を過ぎて、小田原城を右手に見やり、



静かな早川駅に到着。



ここからの徒歩が、城攻め旅史上一、二を争うキツさでした・・・・・・。



【八王子→早川の鉄道乗車記録】

JR東日本 [JH32]八王子駅 5番線 12時20分発
[JH]横浜線 各駅停車 東神奈川行き 8両
[JH28]橋本駅 1番線 12時33分着

橋本駅 4番線 12時39分発
相模線 各駅停車 茅ケ崎行き 4両
茅ケ崎駅 2番線 13時35分着

[JT10]茅ヶ崎駅 6番線 13時41分発
[JT]東海道線 普通 熱海行き 15両
[JT17]早川駅 1番線 14時13分着

*所要時間 1時間53分(移動時間 1時間41分 乗換時間 12分)
*移動距離 69.5km
*運賃   青春18きっぷ使用(使用しない場合、IC運賃 1,166円)








午 後 4 時 2 9 分

J R 早 川 駅


時刻は夕方を迎え、そろそろ大会会場へ。



16時40分発 東海道線 普通電車 上野東京ライン・宇都宮線直通 小金井行きに乗車。



魚籃(ぎょらん)大観音に見送られ、東へ。




戸塚駅で地下鉄に乗り換え、大会会場へと向かっていきました。



【早川→戸塚の鉄道乗車記録】

JR東日本 [JT17]早川駅 2番線 16時40分発
[JT]東海道線 普通 上野東京ライン宇都宮線直通 小金井行き 15両
[JT06] TTK 戸塚駅 2番線 17時30分着

*所要時間 50分
*移動距離 45.1km
*運賃   青春18きっぷ使用(使用しない場合、IC運賃 858円)



【今回の「城攻め」成果】

[JM]武蔵野線
(6時14分 [JM15]新松戸駅発車)
6時49分 [JM27]西浦和駅  道場城を攻略。
6時55分 [JM28]北朝霞駅  滝の城【埼玉県指定史跡】を攻略。
7時06分 [JM31]新秋津駅  北秋津城山口城【埼玉県指定旧跡】を攻略。
(7時16分 [JM33]西国分寺駅到着)

相模線
(12時39分 橋本駅発車)
12時54分 下溝駅(橋本から5駅)  磯部城を攻略。
12時58分 相武台下駅(橋本から6駅) 座間城を攻略。
13時04分 海老名駅(橋本から8駅) 海老名城厚木館を攻略。
(13時35分 茅ケ崎駅到着)





境線に乗ってみた・復路~鬼太郎さんによる各駅案内

2020-10-21 | 鉄道の旅


令 和 元 年 神 無 月 廿 日 ( 日 )

午 後 八 時 五 十 九 分

鳥 取 県 境 港 市

J R 境 港 駅





妖怪うごめく夜の境港を愉しみ、JR境港駅に戻ってきました。



駅の腰掛けにたたずんでいる鬼太郎さんたちに別れを告げ、現世へと還ります。



境港から米子・・・いやいや鬼太郎からねずみ男へと戻る列車は、21時23分発の普通列車



今回も「ねこ娘列車」です。



ねこ娘さんが笑みを浮かべるボックスシートに腰掛けて、境線の旅を愉しみましょう。


「皆さん・・・JR境線にようこそ・・・ゲゲゲの鬼太郎です・・・
父さんとねこ娘と一緒に、終点の境港までご案内します・・・」




「境港駅は、『鬼太郎駅』って愛称名があるのよ」

「これからワシらが終点まで各駅を紹介していくぞ。
楽しみにしておるのぢゃぞ」





午 後 九 時 二 十 三 分

鬼 太 郎 駅 を 発 車


「次は~ 馬場崎町~ 馬場崎町です・・・」

NO PHOTO

「愛称名は、『キジムナー』です」

むぅぅ、しょっぱなから撮影し損ねた妖怪が出るとは・・・。
キジムナーは、名前の響きから想像できるとおり沖縄地方の妖怪で、全身が毛におおわれている丸っこい古木の精霊だそうです。



「次は~ 上道(あがりみち)~ 上道です・・・」



「愛称名は、『一反木綿』ぢゃ」

光の加減でよく見えませんが、たしかに一反木綿さんです。
こちらは鬼太郎軍団ですから、忘れずにカメラに収めておきました。



「次は~ 余子(あまりこ)~ 余子です・・・」

 

「愛称名は、『こなきじじい』です」

爺様は影絵も合わせて2枚。
鬼太郎軍団ですから、当然カメラに収めておりますよぉ。



「次は~ 高松町~ 高松町です・・・」

NO PHOTO

「愛称名は、『すねこすり』ぢゃ」

すねこすり・・・撮っていません。
雨の降る夜に狭い道を慌てて走っていると、犬のようなものが足に絡んで転びそうになるといいます。
その足に絡んだ妖怪が、すねこすりなのだそうです。



「次は~ 中浜~ 中浜です・・・」

NO PHOTO

「愛称名は、『牛鬼』です」

またしても画像なし・・・これは境港リベンジも考えなきゃいけませんね。
牛鬼は石見地方(島根県西部)に伝わる妖怪で、顔が牛で体はクモの姿をしています。
見てくれだけでも怖いのですが、夜の浜辺に現れて浜辺の人を襲って食べてしまうのだそうです。
浜辺に現れるということで、中浜駅は「牛鬼駅」になっているようですね。



「次は~ 米子空港~ 米子空港です・・・」



「愛称名は、『べとべとさん』ぢゃ」

彼は鬼太郎軍団ではなかったのですが、カメラに収めておりました。
夜道を歩いている人間の後をつけてくるといわれていて、「べとべとさん、先へお行き」と言うと、べとべとさんの足音はなくなるのだそうです。
まあるい体に大きな口、そして足というシンプルな姿の妖怪で、境港の「妖怪の国」ではお口にお賽銭が入れられていました。



「次は~ 大篠津町~ 大篠津町です・・・」

NO PHOTO

「愛称名は、『砂かけばばあ』です」

鬼太郎軍団、痛恨の撮りこぼし・・・。
それはそうと、駅名がなんとも当同好会の皆様の興味をひきそうですね(内輪ネタ失礼)。
でも読みは「おおしのちょう」です。



「次は~ 和田浜~ 和田浜です・・・」

NO PHOTO

「愛称名は、『土転び』ぢゃ」

NO PHOTO が続いております・・・。
土転びは、峠から転がって下りてくるだけで、とくに悪さはしない妖怪だそうです。
旅人を守る神様だという説もあります。



「次は~ 弓ヶ浜~ 弓ヶ浜です・・・」



「愛称名は、『小豆洗い』です」

こちらは駅名標を撮ってありました。
私事ながら、私の元の同僚が弓ヶ浜に実家があるということで、忘れずにとっておいた1枚です。
さて小豆洗いですが、川のほとりでショキショキと小豆をといでいるような音を立てる妖怪です。
しかし人がこれを面白がって近づくと、必ず川に落ちてしまうのだとか。



「次は~ 河崎口~ 河崎口です・・・」



「愛称名は、『傘化け』ぢゃ」

「からかさ小僧」とも呼ばれる愛嬌たっぷりの妖怪、傘化けさん。
「ゲゲゲの鬼太郎」でも登場し、なんと鬼太郎に勝負を挑んでちゃんちゃんこを強奪するという意外な強さを見せます。



「次は~ 三本松口~ 三本松口です・・・」

NO PHOTO

「愛称名は、『袖引き小僧』です」

残念、NO PHOTO です・・・。
袖引き小僧は夕暮れ時に現れる妖怪で、道行く人間の袖を引いてちょっかいを出して喜ぶのだそうです。
それでいて、これといった悪さはしないのだとか。



「次は~ 後藤~ 後藤です・・・」

NO PHOTO

「愛称名は、『どろたぼう』ぢゃ」

どろたぼう・・・こちらも画はナシ。
漢字で書くと「泥田坊」なので、田んぼに関係するお方です。
放蕩三昧のために田畑を他人に取られた男が、夜な夜な耳にする声。
「田を返せ~ 田を返せ~」
この声の主こそ泥田坊であり、その正体は田畑を遺して死んだ放蕩息子の父なのだそうです。



「次は~ 富士見町~ 富士見町です・・・」



「愛称名は、『座敷わらし』です」

座敷わらしは岩手県に伝わる妖怪で、普段は座敷にたたずんでいるものの、その家人には見えないのだそうです。
まれに座敷わらしが見えることがあり、出会った人には幸運が訪れるといわれています。
座敷わらしが住んでいる家は繁栄し、わらしが去った家は衰退していくといわれています。



「次は~ 博労町(ばくろうまち)~ 博労町です・・・」



「愛称名は、『コロポックル』ぢゃ」

コロポックルは、アイヌの伝承に登場する小人で「ふきの葉の下の人」という意味だそうです。
水木ロードのブロンズ像も、なにやら葉っぱを傘代わりにしてたたずんでいますね。



「次は~ 終点の・・・米子~ 米子です・・・」



「愛称名は、『ねずみ男』です」

ねすみ男は「ゲゲゲの鬼太郎」に登場するオリジナルの妖怪です。
人間に対してしばしば詐欺をはたらいて金品を巻き上げる、鬼太郎をあっさり裏切って悪事に加担する、そして鬼太郎やねこ娘に懲らしめられるという、軍団の中では異色の存在です。
通常時は戦闘能力はほぼないに等しいのですが、その悪知恵が戦況逆転のきっかけになることも。
そしてねずみ男の最大の能力は悪臭で、口臭が10メートル離れたハエを落とすほどだとか。
さらに放屁は、あの鬼太郎すらも失神させるほどだといいます。

「ワシらの案内、楽しんでいただけたかのぅ。
また、会おう!」





午 後 十 時 七 分

鳥 取 県 米 子 市

ね ず み 男 駅 に 到 着








ねずみ男駅・0番線ホームから、



「よにゃ~ご駅」へ。


今宵のお宿は松江にとってありますので、さらに先へと進んでいきます。



この日最後の列車は、22時28分発 山陰本線 普通列車 西出雲行きとなります。



若手の探偵さんが描かれた列車ではなく、シンプルすぎる黄色の列車で、神々の集う国へ。



列車は定刻どおり発車し、島根県に入ります。

 

安来駅では十神山(とかみやま)
揖屋(いや)では春日城をそれぞれ攻略。




令 和 元 年 神 在 月 廿 日 ( 日 )

午 後 十 時 五 十 五 分

J R 松 江 駅 に 到 着




今回の城攻め旅・最終目的地、松江へ。
目的はもちろん、国宝・松江城です。
時刻は日付が変わろうかという午後11時、当然お城には入れませんので・・・



松江駅南口から徒歩10分弱のところにある、3泊する予定のビジネスホテルへと歩き出したのでした。




【今回の鉄道乗車記録】

JR西日本 境港駅(鬼太郎駅) 1番線 21時23分発
[C]境線 普通 ねこ娘列車 米子行き 1両ワンマン
米子駅(ねずみ男駅) 0番線 22時07分着

米子駅 4番線 22時28分発
[D]山陰本線 普通 西出雲行き 2両ワンマン
松江駅 4番線 22時58分着

*所要時間 1時間35分(移動時間 1時間14分 待ち時間 21分)
*移動距離 46.8km
*運賃   秋の乗り放題パス使用(使用しない場合、860円)



【今回の「城攻め」成果】

[D]山陰本線
(22時28分 米子駅発車)
22時35分 安来駅(米子から1駅)  十神山城を攻略。
22時47分 揖屋駅(米子から3駅)  春日城を攻略。
(22時58分 松江駅到着)