鎌倉のシンボル・鶴岡八幡宮、鎌倉最古の寺院・杉本寺に寄り道して、ようやくこの日の目的地に到達しました。
コスプレ中の男女に続き、三門をくぐります。
境内に入ると、繁れる草木が我々をお出迎え。
この日の紅葉はまだほとんど色づいてはいませんでしたが、傍らの方はじっくりと眺めています。
草木もさることながら、私はぽつんとあった枯山水に目が移ります。
草木繁れる参道を進むと、
趣深い茅葺きの鐘楼、
正面には「報告禅寺」の扁額がかかる本堂。
ここでお詣りをしまして・・・・・・ここからが報国寺のメイン。
「竹の庭 入口←」の表示のとおり、本堂の左に受付があります。
拝観料は大人200円、お抹茶とセットで700円となっています。
お抹茶を味わいたい我々は、迷うことなく後者を選択。
それではいざ、竹の庭へ!
・・・とその前に、本堂裏の枯山水にも注目。
三門すぐの枯山水よりもずっと大きく、広い泉水が表現されているようです。
それではようやく、竹の庭へ!
コスプレおねいさまの後に続いて、竹林に入っていきます。
着物の女性と竹林って、なんだか幻想的な組み合わせですよね。
日常の喧騒から隔離された、幻想的な竹林・・・・・・というにはいささか観光客が多いです。
さすがはミシュラン★★★のスポット、Google先生でも "takedera kamakura" という検索候補が出てくるくらいですから。
観光客の多さを抜きにしても、やはりここは来て良かったとお互いが思える寺院です。
やはりミシュラン★★★は「ぜひとも立ち寄るべきスポット」なのでしょう。
山と海に囲まれた鎌倉の地勢のため、ここ報国寺もすぐ近くに崖が迫っています。
崖に掘られたほら穴にはお墓。
報国寺を開基したとされる足利家時の墓があります。
これらのほら穴は「やぐら」といい、平地の少ない鎌倉では、上流階級の者はこのやぐらに墓を造ったようです。
私がやぐらのほうを見ていると、御前は上を向いています。
どうやら鳥の巣を見つけたようです。J氏の頭を思い描いたのは私だけ?(内輪ネタ失礼)
それにしてもよく気がついたなぁ~。
御前の後に続いて、竹林を歩きます。
そして竹林の中にある茶席へ。
入場券とともに渡された抹茶券を提示します。
その場で点てられたお抹茶、お茶菓子は小さな落雁です。
茶席は混雑していて、竹林を望める席は空いていません。
5分ほど待って、
お抹茶! うまい!
眼前に広がる竹林を望みながらのお抹茶もまた良し!
・・・・・・逆に言えば、茶を飲まねぇやつには、この景色は見せねぇぞ~、ということにもなるわけですね。
竹の緑と、苔の緑。
竹が日に照らされて輝き、苔は陰でじっと生しています。
陰と陽が表現されているかのようです。
お茶をいただいた後も、竹林の陰陽をゆっくり味わい・・・・・・たかったのですが、細い通路に観光客が続々と来るので、そんな余裕はあまりなかったです。
それでも、竹林の美しさを感じることができる、さすがの★★★でした。