日本バプテスト大阪教会へようこそ!

教会設立73年 都会と下町とが交差する大阪のどまん中にある天王寺のキリスト教会 ぜひお立ち寄りください!

巻頭言

2006-11-05 14:50:23 | メッセージ
人権デに参加して

 11月3日、大阪市生野区の在日韓国キリスト会館:センター(KCC)にてバプテスト関西地方教会連合社会委員会が主催する人権デの講演があった。講師はKCC幹事のキム・ソンウォン/金成元さん。このセンターは在日韓国教会の60周年記念事業として1970年に「在日同胞の苦難の歴史から目を逸らして来た」という反省から設立され、「社会的、経済的、文化的に差別を受けている在日韓国・朝鮮人の基本的人権の確立と、人間の尊厳の回復を目指す」という目的をもつ。設立の翌年に、生野区でアパートや幼稚園で「在日韓国・朝鮮人お断り」との差別事象が起こり、一つの解放運動の場となる。その後も今日まで在日韓国・朝鮮人だけでなく、滞日韓国人をも含めた人権の確立、人間の尊厳の回復に一翼を担ってきた。キムさんはこのセンターの働きを担うなかで、「在日同胞に人権が与えられると、地域の住民の一員としての責任を持つようになった」とおっしゃった。そのことで、地域の差別問題や、地域の問題に関心をもつようになり、人々が集まりをつくり、増やしたそうである。保育園や知的障害者のグループなど地域福祉に関わり、地場産業の育成にも貢献したと言う。生野区が全国においてサンダルの発祥地となったということを初めて知ったが、こうした取り組みから生まれたそうだ。
 キムさんのお話で、「阪神淡路大震災の時に、救援物資(食料)が在日韓国・朝鮮人の多く住む被災地現場に真っ先に届いたのは、日本の政府機関や民間のボランティア団体でもなく、在日韓国・朝鮮人の人達からのもので、その救援物質(食料)がその地域に住んでた日本人たちにも配られた。それは彼らに差別感情がなくなり、お互いに助け合うという意識に目覚めた初めての解放を示すものとなった」
とおっしゃった言葉が心に響いた。日本人は在日韓国・朝鮮人をさげすみ、在日韓国・朝鮮人は日本人を憎しむ、という構図が解かれ、お互いに助け合う仲間、共同体、社会を目指していく運動が今後も鍵を握る、多くの課題がありその鍵は日本人である私たちにあるということを強く知らされた。講演後、生野区界隈やコーリアンタウン、鶴橋の商店街をフィールドワークした。本場のチヂミやキムチも忘れず買った。(俊)
 







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする