困っている人助けたのに・・・

（ヤフーニュース配信MBSニュース2023年4月21日付「【速報】『困っている人助けたのに…』パワーショベルで公道走行し運転免許取り消し　処分取り消しを求め訴えた男性の控訴を棄却　大阪高裁」）

普段と異なる仕事での出張と、もどかしい野球観戦のおかげで疲れだけが残った1週間の週末。
なんかネタないかなぁとヤフーニュースをボーっと見ていたら目に留まりました。

依頼者を敢えて「高齢者」と注釈しているところには報じる側の小賢しい意図が透けて見えます。

記事に対するコメントにもありましたが、人助けのために法を侵した時に、事後にそれに足る緊急性があるかどうかが問われることは法治国家として致し方ないでしょう。
「そんなこと言っている場合じゃないでしょ！」という切迫した状況が自他共に認められる状況だったかどうか。

この報道だけを見れば当事者にとっては大変な状況だったかもしれませんが、残念ながら自他共に認められる切迫した状況とはオヤジには思えませんでした。
当事者の方にとって気持ちは収まらないでしょうけど、多くの方々にとって身に覚えがあることでしょう。
交通違反は警察にバレたら事情のいかんを問わず咎められるものなんです。

それにしても裁判所の文書というのは見事なまでに無機質です。
役割としてそうあるべきなんでしょうが・・・
「困っている人を助ける自然な行いが地域の習慣で存在するにしても、危難をさけるほどの緊急性があったとは言えない」