唐黍を畑直売に購ひぬ
イネ科の大型一年生作物。
中南米原産。
数千年前より世界各地に栽培され、小麦、稲とともに世界三大穀物の一つ。
日本には十六世紀に渡来、明治初年から本格的に栽培された。
穂は雌雄別々で、雄花穂は茎頂に、雌花穂は葉腋につく。
雌花穂が受精し、太い軸を中心に三〇センチほどのトーチ状にびっしりと実をつける。
黄色の粒々の実は澱粉に富み、焼いたり茹でたりして秋らしい味を楽しむ。
畑の直売所で農家の娘さんが野菜を売っていた。
そこで玉蜀黍を買った。
もろこしを酒の肴としたりけり