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冴返る空を幾度も仰ぎゐて
ようやく春めいてきた頃、また寒さが戻ってくることをいう。
「余寒」「春寒」と同じだが、「冴える」という言葉からは、寒気を感じさせる色や光が鮮やかとなり、より感覚的な表現になる。
再びの寒気により、心身の引き締まるような感覚がよみがえる。
寒い風が吹き、冴返る日となった。
歩いていても幾度も空を見上げて、雲の状態を確かめた。
用水に沿ふ路は土冴返る