川の上(へ)に広がつてきし鰯雲
秋の晴天に広がるさざ波のような形をした薄くて白い雲のことをいう。
鰯雲は気象学でいう巻積雲のことで、上層雲に属し、白雲の小団塊が群集または並列している。
この雲は前線付近に発生しやすく、降雨の前兆とされる。
この雲が現れると、鰯が大漁に獲れるという言い伝えがある。
鰯が群れるように見えるので鰯雲、鱗のように見えるので鱗雲、鯖の背の斑紋のように見えるので鯖雲などと呼ばれる。
川堤の道を歩いていると、川の上に次第に鰯雲が広がって来た。
空を見上げながら歩いた。
畑には農夫ひとりや鰯雲