冬草を踏んで小鷺を立たせけり
冬になっても青さを残して枯れ残っている草の総称。
本来は枯草も含めて冬草のはずであるが、俳句では枯れた草は「枯草」「名の草枯る」などの別の季語として扱い、「冬草」「冬の草」の場合は、青草を詠むようになった。
「冬青草」という呼び方があるのも、同じ美意識によるものである。
冬草を踏んで川べりに近づこうとしたところ、陰に隠れていた小鷺が驚いたのか飛び立って行った。
木に凭れ座りたしとも冬の草