俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

乙女椿

2011-03-26 | 俳句・春・植物


庭に咲く乙女椿に佇みぬ

ツバキの園芸品種で、八重の桃色または白色の花をつける。清楚で少女を思わせる桃色が明るく、心を和ませてくれる。庭に乙女椿が咲いていた。開いたばかりのようで、痛みもなく美しかった。暫く花に見とれて佇んでいた。

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乙女椿紫の上の憶はれて


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春昼

2011-03-25 | 俳句・春・時候


長々と猫の寝てをり春の昼

春の昼はのどかで明るい。だが、身体は何となく物憂く、眠気を誘われる。人の歩くところに猫が長々と伸びて寝ていた。人が近づいても一向に起きず、夢でも見ているのか、気持ちよさそうに眠っていた。春の昼に眠くなるのは人間ばかりではなかった。

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春昼や池のベンチに媼ゐて


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菜の花

2011-03-24 | 俳句・春・動物


菜の花といへば即ち蕪村の句

アブラナ科の越年草。西アジア原産。種子から菜種油を採るために広く栽培された。日本古来のアブラナは明治以降セイヨウアブラナにほとんどが取って代わられた。晩春、茎の先に十字形の黄色い花を密集してつける。菜の花が咲いていた。直ちに蕪村の≪菜の花や月は東に日は西に≫の句が思い出された。

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畑土の乾いてゐたる花菜かな


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薺(なずな)の花

2011-03-23 | 俳句・春・植物


風逃れ薺の花に屈みけり

アブラナ科の二年草。道端や田畑などに自生。春の七草の一つ。三・四月頃、十字形の白い小さな花を密集して咲かせる。平らな逆三角形の果実が三味線のばちに似ているので、「ぺんぺん草」「三味線草」などともいう。強い風が吹いていたので、逃れるために薺の花に屈んだ。すると、なぜかそこには風があまり吹いてはいなかった。

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鬱晴らすぺんぺん草を鳴らしゐて


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喇叭水仙

2011-03-22 | 俳句・春・植物


喇叭水仙夕日の中を帰りけり

ヒガンバナ科の多年草。花心の副花冠が花弁と同じ長さかそれよりも長く、喇叭の形をした水仙。花は黄色が主だが、ピンクなど多種多様。喇叭水仙がかたまって咲いていた。夕日に黄色が一層濃く、その花を眺めながら帰りの途についた。

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夕日濃し喇叭水仙百二百


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